39.魔改造
学校を買う事が決まってからは皆の肚も座ってきたのか、物事が色々と進み始めた。
こちらに戻ってから数日後、お宝資料のお金が振り込まれていて、予想と違って税引きで1億円も支払ってくれた。
1億円の税金の有無の差はかなり大きいから本当に有難い。
早速、役場に手付金を振り込み、正式に購入するまでの間は維持管理をしていてもらう。
佐藤兄妹達が戻る頃には正式に購入手続きするつもりだ。
今は何も出来ないからね。
ちなみにお宝資料の報酬として500万をマサやんに渡し、残りは俺と加茂で1千万ずつ山分けをして、残りをパーティー資金としてとっといた。
他にも持ち帰った美術品等のetcのオークションはまだ決算が済んでないので、これからのお楽しみだ。
1億円超えお願いします(切実)
そうして小金持ちとなった俺達のパーティーは、資金から3階建ての一軒家を借り、4WDのワゴン車を買った。
ダンジョン内でも使用するつもりなので、マサやんには車のフロント部分に頑丈なロールバーを溶接して設置してもらう。
一応言っておくけど、ウイングとか竹ヤリマフラーとか要らないからね?
そうして家も用意出来たので、佐藤兄妹に連絡しておいた。
俺も郵便局を退職したら引っ越すつもりだ。
そしてマサやんは結局、店を締める事にするみたい。
借りた一軒家に誘ったけど、マサやんの店は居住スペースも備えてるタイプだから、そのまま引っ越さないで店に住むと遠慮された。
そうして、地元から帰ってからのゴタゴタはある程度落ち着き、いよいよキノコエリアを突破する事になった。
ここ最近、色々あったから久し振りな気がする。
キノコエリアも半日と居なかったしね。
気合い入れて頑張るぞっと。
「……内装ってこんなんじゃ無かったよね?」
「おうよ、何か味気無えからよ、色々と付け足しといたぜ。 金の事は気にすんな。」
「このクリスタル? のシフトレバー使い難いんだが……。」
「最初はそうだけどよ、慣れたら楽だぜ?」
「……イルミネーションが凄いでござるな。」
「バッテリー別口でもう1つ付けたからよ。付けっぱなしでも上がら無えから安心してくれ。」
「……行くか。」
……マサやん。
まあ、良いけど……イルミネーションが目にチカチカするんだよね。
気を取り直して出発する。
次々とこれまでのエリアを突破してキノコエリアに到着。
途中、スケルトンさんを3体轢いたが気にしてはいけない。
ただ前進あるのみ!
そうして、そのままキノコエリアも突破して次の領域へとたどり着いた。
どうやら、今度は湿地エリアの様だ。
ジャングルに生えている様な植物に覆われ、地面はぬかるんでいる。
なかなか戦い難そうなエリアだ。
「どうする? これじゃあスクロールも期待出来ないし、このまま突破する?」
「それも悪くは無えけど、一応はここの敵とも戦っておいた方が良いと思うぞ。片岡の経験とレベル上げも兼ねてるしな。」
そんな加茂の提案で車から降りてモンスターを探す。
こういう場所で出てくるとしたら、リザードマンか大カエル、後は蛇かな?
そうして未だ見ぬモンスターの予想をしていると、殿を歩いていたマサやんがモンスターに襲われた。
「うわぁー!」
皆が振り返ると、何とマサやんに絡み付いた大蛇の姿がそこにはあった。
やべえ! 何だこのデカさは!




