31.有効活用
「おお、こんなギミックが……。」
「これが、マジックウェポンってやつか。」
「俺も早目に魔法スキル欲しくなってきちまったわ…。」
「いやぁー、ロマンでござるな。」
宝物庫の武器はマジックウェポンだった。
お宝の運び出しが終わり、早速ニューウェポンの槍で試し切りをしようとしたら、丁度槍の持ち手に宝石が付いているのを見てピンときた。
(これはもしや!)と思って魔力を流してみたら、案の定と言うか、槍先が光を帯び始めたのだ。
そしてスケルトンさんに振るってみるとあら不思議、まるで豆腐を切る様にスッパスパ。
これで今夜の夕御飯も一味違った仕上がりに! なんて感じで面白い様に良く切れる。
魔法使用量も一撃につき2Pくらいしか使わないので、かなり節約出来ると思う。
それを見ていた皆も其々が宝物庫にあった武器を振るってみるが起動せず、俺が使った槍を使おうとしても起動しない。
そして、もしやと思って俺が使えば案の定、全部起動する事が出来た。
要するに魔法スキル持ちじゃないと起動出来ない様だ。
調べた結果、槍は切れ味強化で2つの剣はそれぞれ風と切れ味強化。
弓は驚きの魔力の矢が放たれる仕様だった。
これは魔法スキルを早目に取得した方が良いだろう。
そこで棚上げにしていた未使用のスキルスクロールの存在を思い出して相談する事に。
「でもなあ【治癒】と【樹】だからなぁ。」
「別にひとつだけしか取得出来ない訳じゃ無いから、気にする事も無いんじゃない?」
「俺は前も言ったけど、次で貰う事にするからな?」
「話を聞けば【樹】のスキルは、戦闘用のスキルと言うより、生産向けのスキルでござろうな。」
急遽開かれた議会はなかなか纏まらなかった。
加茂は何故か乗り気では無く、マサやんは前言撤回はしない模様、昭典は他人事と言うか分析してる。
「じゃあ、【樹】は昭典が使うか?」
「いや、門外漢の拙者よりもハジメ殿の友人であるご兄妹のどちらかに使って貰う方が有効活用出来るでござろう。」
……成る程、確かに一理あるな。
【樹】の魔法スキルは情報が余り出回っておらず、【ダンジョンで畑を耕してみた】で動画配信された【植物を一気に成長促進させる事が出来る】という事くらいの情報しか無かった。
確かに外でスキルが使える様になると想定するなら、あの二人のどちらかが取得する方が良いと思う。
それにしてもお前、なろうのスローライフ系を見てやがるな?




