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26.地元の友人

今後の傾向と対策の話し合いをした翌日、加茂は「まあ、任せとけ。」と言い、計画費用を捻出する為に自衛隊の上司にお宝売却の相談に向かった。


自衛隊が直接購入する訳ではないのだが、元上司を通じて国の研究機関に高く売れるんじゃないかと期待しているらしい。


通常、ダンジョンから持ち帰った遺物は、自らが使用する以外では各ダンジョンに併設されている協会への届け出と売却を義務付けられているのだが、自衛隊と提携している国の研究機関を通して、超法規的措置でもって売ろうと企んだのだ。


加茂は、Myダンジョンの宝物庫にあった書物は、資料的価値がそこら辺のダンジョンから持ち帰られた資料よりも高いと踏み、件のニュースの事もあって価値が上がっている筈だと考えた。


そんな状況下で、貴重かも知れない資料をオークションに出品しようものなら、下手すると海外の研究機関に買われたり、資料の存在を知って圧力を掛けられる恐れがある為、直接売れば恩も売れる一石二鳥、WinWin作戦だ。


そして買い叩こうものなら、海外に話を持って行きますぜ作戦でもあるのですね? 有難うございます。


そして俺はと言うと、加茂に「暫くは帰って来れんかもしれんから、アイツらと連絡とっとけ。」と言われ、地元の友人にテレアポする事になった。


『オッス、卜伝(ぼくでん)? 久し振りー。』

『……久し振りだな、ハジメ。 なんの用だ。』

『相談って言うか話したい事があってさ、加茂も絡んでるんだけど、今度そっちに帰るから会えないかなって思って電話したんだけど、二人って予定空いてる?』

『ああ、無論だ。直虎(なおとら)も元気にしている……代わるか?』

『いや、良いよ。 じゃあまた帰る直近になったら電話するよ。』

『ああ、総一郎にもよろしく伝えておいてくれ。』

『分かった。んじゃあねー。』


地元の幼馴染である双子の兄妹である佐藤卜伝と妹の直虎は、加茂が立案する計画の肝である自給自足において、絶大な知識と経験のある二人だ。


この二人は物凄く変わり者で、実家の山で自給自足しながら陶芸や炭を作って生活している。

また、狩猟免許も持っているので、たまに猪狩りも請け負ったりしているらしい。


二人とも美男美女なのだが、全くの無表情なのと常に同じ服装で生活感が無く、何を考えているのか読めない感じからか、ご近所さんからは宇宙兄妹と言われている。

俺も二人とは長い付き合いだが、笑顔どころか表情を変えたところすら見たことが無い。


と言うか、(まぶた)(まばた)きしているとこですら見たことが無い気がする(笑)

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