23.取り敢えず踊っとけ
……ハッ!
イカンイカン。
気ぃ失ってた。
いや、扉の時点で既に何となく予感はしてたよ?
でもさ、いざ目の当たりにすると……こう何て言うか、恐怖を覚えるね。
完全に容量をオーバーしてるね。
あ~、でもまだなんか落ち着かない。
あ、そうだ! こんな時は━━
「……な、なあ。」
「……あ、ああ。」
「……お、おお?」
「取り敢えずどうする? ……踊っとく?」
「……それも良いかもな。」
「……。」
━━10分後。
「ハアハア……良し、ちょっと落ち着いたよな?」
「……ふう、以外とこういう時は踊っとくのが正解かもしれんな。」
「いや、でもよぉ……これってマジなんだよな?」
改めて見てみると、ちょっとどころじゃなくヤバイ。
正面の宝箱もそうだし、横の本とか武器とかも全部、ただ事ではない価値のある物なんじゃないの?
探索中も、本が詰まった書架とか武器庫とかは在ったよ?
でもさ、ここに在るのはこの宝物庫で保管する程の価値が有るって事だよね?
「……どうする?」
「……何が?」
「いや……まあ、良いや。 取り敢えずは宝箱の中身確認してから考えようか。」
「そうだな……悪ぃ、ちょっと今はうまく頭働かねぇわ。」
まだ何かふわふわするわ。
取り敢えず、全部確認し終えてから考えよう。
売却とか分配とかそういうのは後にしよう。
……良し、開けますか。
正面の宝箱を開けようと足を運んで膝を着き、改めて宝箱を確認する。
……どうやら鍵穴は無いタイプみたいだね。
扉自体がその役割を果たしてるって事かな?
後は罠に注意しとけば良いか。
これでミミックでしたとかだったら笑えるな……いや、笑えないか。
「罠があるかもだから、正面に立たないで。」
「気を付けろよ?」
そう言って横側から手を掛け、そ~っと宝箱の蓋を開ける。
……ふう、取り敢えず罠は無いみたいだね。
ではどれどれ?
「おお、やっぱりスキルスクロールあったね、しかも2本。」
「やったな!」
「へへ、これがそうなんか……んで? これは何のスキルスクロールっつーんだ?」
宝箱の中にはスキルスクロールが2本と液体が入ったガラス瓶が納められていた。
スキルスクロールは後で調べるとして、この謎の瓶は何なんだろ? ポーション?
「スキルスクロールはアプリで調べられるよ。 取り敢えずこれは良いとして、この瓶の中身は何だと思う?」
「……ポーションにしては、やけに大袈裟だよなぁ? 最低でもそれ以上の価値はあると思うけど調べようが無いな。」
「同感だけど、流石に毒ではないんじゃない? どちらにしろ、ちょっと扱いに困るね。」
ゲーム脳的に考えれば、ハイポーションとかエリクサー?
あと、ワンチャンで蘇生薬とかかな?
「まあ、後でどうにかして調べる方法を考えよう。 それより、スキルスクロールを調べてみようぜ。」
良し、それでは皆様お待ちかねの、スキルスクロールを調べてみますか。




