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18.決着

「……膂力とか以外はザコと大して変わんねぇな。」


加茂はそう言いつつ、ボスコボルトだった魔石を拾う。

勝負の決着までの時間はそう掛からなかった。

って言うか、俺はまだ最後の1匹と戦ってる。

そして今、終わりました。


「そんな大した事無かった?」

「まあ、言ってもザコより一回り大きいくらいじゃなあ……。」


そんなもんか。

雑魚モンスターであるコボルトの群のボスってだけだもんな。


ダンジョンと呼称しているせいか勘違いしやすいが、別にこのダンジョンに守護者(ガーデン)的なボスモンスターなんていうのは確認されていない。

あくまでも群れのボスってだけであって、特別な能力を有している訳では無いみたいだ。

ただ一番ケンカが強いくらいの認識で正しいんだろうね。

今後はそう言うのも現れるかも知れないけど、未だ世界中のどこの情報にも確認されてはいない事だけは確かだ。


ちょっとアニメに毒され過ぎてたかもしれん……。



………………

…………

……



魔石を全て回収した後、洞窟エリアを抜け新しいエリアへ。

すると両サイドに謎の模様をした盾と言うか円盤と言えば良いのか不明だが、その盾を正面に向けて構えた三メートルくらいの石像が立っていた。

とうとう念願の遺跡エリアにやって来たみたいだ。


「うおおおお! これって遺跡エリアって事だよな!? これで俺も魔法スキルが!」


人工物があるって事はスキルスクロールがある確率は高い。

加茂は石像を見つけた途端に走り寄り、両手を挙げて喜びの雄叫びを上げる。


「遺跡フォーーーウ!」

「魔法フォーーーウ!」


二人して謎の雄叫びを挙げながらクルクルと回り喜ぶ。

重力魔法を棚ぼたで拾った時とは訳が違う。

お宝発見したトレジャーハンターみたいな心境だ。

それなりに苦労してたどり着いた喜びと達成感がある。

感動もひとしおってやつだ。


「やりましたな、総一郎さん。」

「ええ、でもまだ油断は禁物ですぞ、小玉さん。」


そう言いつつ、握手をしながら健闘を称えあう。

……そうだな。

まだ発見出来た訳ではない。

これからが本番なのだ。


「総一郎さんの仰る通りですな。 どういう遺跡だったのか次第では罠もあるかも知れませんからな。」

(しか)り然り、気を緩めず参りましょうぞ、小玉さん。」


なんて気を緩めているのを微塵も控える事無く、遺跡内部へと足を進める。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そういえば同じダンジョンに入る為の魔道具?はどうなったのでしょうか? 同じサイズの、という表現がよく分からなかったのですが、なにかしらパーティー契約を結ぶ物が必要だったようですが
[一言] スクロール入手したときの、分け方決めている様子無いね。見つけてから考えるの、揉めるもとやね。
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