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16.連係プレー

ライオットシールドとグルカナイフが届いたので、早速とばかりに連係の練習しにやって来た。


ちなみにタチャンカ面は要らないと拒否された。

個人的に俺が欲しくなったので買っちゃった。

被ってみると予想以上に視界が狭いので部屋のインテリアと化してしまったけど、決して後悔はしていない。

ちなみに正式名はマスカヘルメットって言うんだって。


ゴブリン程度なら盾を使う必要がないので、コボルトが居る洞窟エリアへとやってきて早一時間、俺達は戦闘上の連係プレーの難しさに手を焼いていた。


「おう、だからお前は左側でカバーしろって、俺は盾のせいで右側の奴にしか攻撃出来ないんだからよ。」

「お前が1人で全部倒すから暇なんですぅ! 1人くらいこっちに回せよ。自衛隊で培ったチームワークはどうした。」


ワンマンアーミーかよ!


盾タンクやってくれてんのは有難いけど、鉄壁過ぎて全然こっちに来ない。

盾タンクって言うか、お前の場合はただ単に盾持って暴れてる人なだけだから。


おまけに盾を正面に構えたまま攻撃出来ないので、加茂が相手にそれなりのダメージを与える攻撃を行おうとすれば、必然的に盾を振ることになる。

そうすると、左側で戦ってる俺の視界の端にグンと盾が迫ってくる訳だから気になってしょうがない。

毎回、ビクッとなっちゃう。


「そこは慣れろよ。」

「いや、そうじゃなくてさ、お前は一撃必殺を狙うんじゃなくて、チクチクとやってトドメは俺が刺すんだよ。 気持ち良く振りかぶんな。」

「力みなくして解放のカタルシスはありえねェ…。」

「別に消力(シャオリー)押ししてる訳じゃ無いからね?」


どっちが優れた打撃理論か、とかしてねえから!

ここはダンジョンであって大擂台賽(だいらいたいさい)じゃねえから!


「お前1人でぶっ倒すのは良いけどさ、連係プレーの練習しようぜって話だったろ? 」

「……チッ、しゃあねえなぁ。」

「基本的に俺が1対1に専念できる様にするのが理想的だと思うんだよ。 だから加茂は敵をシールドバッシュして分断してから、好きに攻撃したら良いと思う。 そんで俺がトドメを刺すの繰り返しでやっていこうよ。」


って言うかさ、もう何回もこの話したよね?

何でそんなに血に飢えてんの?



………………

…………

……



あれから約2時間近く経過し、連係もスムーズになってきた。

この調子なら午後からでも、この洞窟エリアを突破して次を目指すのも良いと思う。


「おう、やっとか。 んじゃメシでも食いに帰るか。」

「今日はお前の番だぞ。」

「男の戦場飯って奴を食わせてやるよ。」

「そう言って、また戦闘糧食(レーション)じゃ無いだろな?」

「……。」

「図星かよっ!」


こいつ、レーション以外はカレーしか作らない。

んで、何故かカレーだけはスパイスを一から調合するほどやたら拘ってんだよな。

ホント男子って皆そう!(委員長風)

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