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14.これから

「まあ、別に組むのは良いんだけどさ、家はどうすんの?」

「住ませろよ。」

「え? ずっとここに住む気?」

「……部屋見つかるまでだよ。」


おい、何だその間は。

お前、あわよくばずっと住む気だったろ。

危ねえ、気付けて良かったわ。

絶対、飯とか作らされてたな。

あれ? 近くに住むんだったらどのみち一緒か?

絶対に作らねえからな!


「言っておくけど、俺はまだ暫くはバイトは続けなきゃだぞ? 急には辞めらんねえし、完全に辞めるにしても3ヶ月は必要だと思うし、局長や皆に迷惑かけられんからな?」

「迷惑にならない程度でなる早で辞めようぜ。 完全に辞めるって早目に言っとけよ?」

「……お前、相変わらずだな。」


こいつは悪気がないから逆に(タチ)が悪い。

強引なところはちっとも変わらねえな。

自衛隊の教育方針間違ってんじゃねえか?

全く矯正されてねえ……。


「まあ、暫くは厄介になるけど、宜しくな!」


爽やかに言うな!

こういうところが憎めない……なんて言わねえからな!?


「はあー、タマゴぉ~、どうしよう。 特大の爆弾きちゃったよ。」

「ニャーン」

「ハッハッハ」


こうして二人と一匹の新たな生活が始まるのであった。



………………

…………

……



「……そんで? 燻ってたお前が、どういう風の吹き回しでダンジョン探索に本腰入れ始める気になったんだ?」

「まあ、見てろって」


早速とばかりにダンジョンへやって来た俺達は、これからチームとして組んでいく為、お互いの手の内を明かす事になった。

丁度、お誂え向きのゴブリンさんもやって来たし、進化した俺を魅せてやんよ!


「ほっ!」


ゴブリン程度ならビビる事も無く戦える様になった俺は、一番避けにくい身体を軽く突く。

すると、大してダメージが入っていない筈のゴブリンの身体は、上から巨大な何かで押し潰されたかの様にぺしゃんこになり、霧と化して散っていった。


「……フフン、どうだね? 見たかね? 総一郎君。」


流石の加茂も予想外過ぎたのか、口をあんぐりと開けて驚いている。

良い気味だ。

お前には幼少時からこのかた、振り回されっぱなしだったからな。

驚け驚け。


「な……なんだ、今の!? どうやった!? スキルか!?」

「ふ、流石とでも言っておこうか……そうだ、これが新しく手中に納めた我が力なり!」

「うおー、すげえ……それで、何のスキルよ?」

「ああ、聞いて驚け。 重力魔法、Gravity・Maaagic!」

「普通に言え。」

「あ、痛い。」


調子に乗ってたら蹴られました。

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