第二章-63『オリヴィーを救う』
「立てるか?」
「すみ、ません……『手管』の影響が少しだけあるみたいで、すぐにはちょっと──ッ!?」
「うおッ!?」
ティナに手を差し伸べたその時、ティナから剥がれ落ち、辺りに四散していた鱗や皮が発光して一所に集まりだした。あの暴竜が復活し、しつこく襲いかかってくる可能性を考慮して身構えている間にも、それらはみるみる内に形を成して、
「…………きゅう」
「あ! ドレイク!?」
ティナと融合して以降姿を見せなかったドレイクが、完全にのびた状態で出現した。キヨシがドレイクを掬い上げ、その熱さ故に左右の手でポンポンとキャッチボールしながら、ティナの方へと放ってやると、絞り出すような声を上げながら目を覚ましたようだ。
「…………あ、あれ? 俺……どうしたんだっけ? アレ?」
「ドレイク! 何ともない!? どこか痛くない!?」
「お、オイ……何がどうなっちまってんだよォ……飛んじまってて分かんねえよお」
話を聞くに、どうやらドレイクは先程までの惨状を何も覚えてはいないらしい。目一杯困惑するドレイクを宥めるティナを見たキヨシは、『これで全員戻ってきた』と感じていた。セカイとは言葉を交わせていないが──未だあの繋がっているような感覚は、キヨシの中に色濃く残っている。心配は無用だろう。
しかし、喜びは束の間だった。
「……ッ!!?」
「なんだ、この"揺れ"……!?」
地面が縦に激しく揺れる。何事かと辺りを見渡すと、そこに広がっていたのは、至るところから吹き出すマグマの勢いがますます増大して、全てを飲み込まんとする光景。ただそれだけのことだが、キヨシの顔面を蒼白とさせるには充分な効果を上げた。
「馬鹿な、発生源は止めたはずだ! どうして……『マグマが鎮まらない』んだッ!?」
そもそもこの事態は、先程撃退した暴竜が引き起こしていたもの。その元を断ったのだから、事態は終息すると考えていた。しかし、現実としてそうはなっていない。未だオリヴィーは、壊滅の危機に瀕しているのだ。
「ロッタ、大地の様子はどうだ!?」
「……ぐッ…………」
──ヤバイ……ロッタはもう限界だッ!!
傷だらけで倒れ伏すカルロッタはすでに息も絶え絶え、キヨシの問いかけにも全く反応を示さない。余程ロンペレに痛みつけられたのだろう。この様子では大地が今どうなっているのか聞き出すことはおろか、協力して状況に当たることもできそうにない。
キヨシが頭を抱えそうになったその時だった。
「──マグマの……噴火がこの辺りへ到達するまで……"二十八分"。"二十四秒"……"二十三"…………」
「なッ……」
ティナの口からぽつりぽつりと、とても不吉なカウントダウンが始まった。何のカウントダウンか、など知れている。破滅までの──それ以外にない。
「分かるのか? まさか、ティナ──"アイツ"に操られてたから……」
「時間も、規模も……手に取るように分かるんです。もう時間がない。オリヴィーの人たちが、大勢亡くなる程の力が、地下から……」
「……来るところまで来ちまった、と。ここまで来ちまったら、もう止まらないと。そーいうことかよ」
「……私のせいで。私が、地下のマグマを目覚めさせて……皆だけじゃなく、オリヴィーも……もう、間に合わない……!」
「よせ。お前のせいなんてことはない」
「だって!!」
「悔やむのは後でいくらでもできる! それよりかそれがマジなら、とっととずらからねえと全員お陀仏だ。ロッタも早いところ手当してやんねえとヤバイ。トラヴの皆にも教えてやんなきゃ」
「……──────ッ」
「……クソッ!」
ティナは目に涙を溢れんばかりに溜めて、自ら生み出してしまった状況の重さに押し潰されそうになっていた。
キヨシの言う"アイツ"──謎の暴竜の意思と一時的に一体化していたからなのか、ティナはマグマの爆発と、オリヴィーの滅びまでの所要時間を詳細に把握していた。だからこそ、すぐ目の前に迫ってきている破滅の時に、誰よりも恐怖を感じている。そして、それを引き起こしたのは自分なのだと、自分が皆を"殺した"のだと深く、深く絶望し諦観すら抱いていた。無理もない話だ。ここが吹き飛ぶまでも猶予がないという現状を鑑みれば、今から脱出して、居住区にいる全ての人々に凶報を伝え、オリヴィーの外へと避難を促すなど、どう考えても間に合わない。諦める諦めない以前に、物理的に不可能だ。
それはキヨシにも分かっている。だが、だからと言ってここでおたついてなどいられない。どうせダメならやるだけやって──
「ただ──アイツが、そうはさせてくれそうにねえな」
そんな半ば投げやりな動機からの行動すら、阻まれようとしていた。
「テッ…………メエらァァァァアアーーーーーーーッ!!」
「ロンペレッ……ッ!?」
怒りに燃えた片角のガーゴイル──ロンペレがキヨシたちの前に立ち塞がる。が、キヨシにとって意外だったのは、常軌を逸したロンペレの様子。
「よくも、よくもよくもよくもこの俺を!! ここまでコケにしてくれやがったなッ!! 俺の戦いを! 究極の闘争をッ、おぉッぉおおおッ!!!」
──な、涙ッ!!?
ロンペレは全身をわななかせ、半狂乱になって号泣していたのだ。
「……フ、フン。テメエ、アレに勝てるつもりだったのか? テメエの足元にも及ばない俺から見たって、とてもとても──」
「テメエのようなゴミクズに何が分かるッ!! 俺は、俺は……『負けることすらできなかった』んだぞッ!! テメエらが、テメエらがテメエらがァ!! 邪魔さえしなければァッ!! うああッ!!」
あまりの剣幕に困惑するキヨシを他所に、ロンペレは嗚咽と共にガクリと膝を突き、拳の跡が残る程に地を殴りつけて、紛れることのない落胆を紛らわそうとしていた。
目の前で最高の玩具を壊されたかのような、あるいは至極の御馳走が泥を被ってしまったかのような。四大精霊の一角に関する何かとの戦いを、究極の悦楽と見るような価値観を持っているロンペレの喪失感たるや。
『勝ち負けなどどうでもいい。ただ戦って、そしてその決着をつけたかった』。
この世の誰も、それこそロンペレ以外には理解できない心理だろう。
「……許さんぞ。こんなに怒りを感じたことはねェッ!! テメエらだけは、絶対に絶対にぜェーーーーーッたいに一人残らず苦しめて殺してやるッ!! いや、テメエらだけじゃねえ。トラヴの連中も、騎士も、テメエらの家族もどいつもこいつも……逃げるだけの奴らも虱潰しに、徹底的に潰してやらァッ!!」
怒り狂うロンペレが出した判決は、問答無用の"死刑"。それも被告人の縁者に至るまでの連座だった。こうなると、これまで以上に手がつけられない。というかそれ以前に、ロンペレに慢心が残っていた時ですら、三人がかりで虚を突いてようやく互角だったのだ。ティナもカルロッタもダウンし、残っているのが手負いのキヨシのみでは、全く話にもならない。
最悪のそのまた先へと、事態はますます悪化の一途を辿った。
ここまで成してきた事、そしてその道程が走馬灯のように駆け巡る。
──クソッ!! なんだよこれ、ここまで必死ブッこいて積み上げてきたもんが、こんな……こんなもんで終わりかよッ!! フザけるなッ!! 考えろ、何か……何かないかッ!!
飛行機の製作、下っ端たちの奇襲、あのロンペレさえも今一歩の所まで追い詰め、暴走するティナを正気に戻し──その全てが、計画的か場当たり的かに関わらず、キヨシの奇策によって成し得てきたこと。そして尚且つ、キヨシでなければ思い付かなかったことばかり。
──ぐッ……な、無い! どう考えても策なんざ、これ以上は!!
だがキヨシの脳味噌を駆け巡る思考は、遂に音を上げてしまった。札はすでに切り尽くしたのだ。
「チクショウ、なんだってこんな……うおッ!!?」
「チッ!」
どうにもならない八方塞がりな現状に歯噛みする間もなく、噴火のエネルギーは遥か地下より漏れ出で、その場にいる者を無差別に襲う。最早一刻の猶予もない。
「クソッタレがッ!!」
破れかぶれにキヨシが指を振ると、キヨシの周囲から吹き出ているマグマが、生成して降らせたソルベリウムに蓋をされた。液体に割り込んでソルベリウムを生成することが不可能ならば、真上に生成して落としてしまえば結局は同じことなのだ。
しかし、残念ながら効果は薄い。
──ク、クソウ! 魔法の火は溜め込むくせに、マグマはてんでダメだ! 脆くなったとこから吹き出てやがるッ!!
どうやらソルベリウムは、例え魔法的に刺激されて目覚めたものだったとしても、マグマの噴出口に蓋をできる耐熱性を持ち合わせてはいないらしく、塞いだそばからソルベリウムをブチ抜いて、再びマグマが吹き出始める。
──……あ…………。
自分の身を守ろうと、半ばヤケクソになって起こした行動。そしてその結果を見たキヨシに、電流が走った。
その電流が源となり、キヨシの思考は回り始める。
ソルベリウムを破って吹き出るマグマ。オリヴィーで見てきた全て。そして、自分にできること。それらが幾度となく脳内を駆け巡り、その末に辿り着く一つの可能性。
そう。これまでキヨシが打ち立て、実行してきた策は、キヨシでなければ思い付かなかったものばかり。常人がどれだけ頭を捻っても、どんなに沢山の情報を持っていようとも、決して思い付かない。いや、仮に思いついたとしても、己の身可愛さで"実行できない"ものばかりだった。
キヨシには、それが全く無い。
──…………これしか、ないッ!!
だからこそ──今キヨシが考えているような、おぞましい作戦を思い付いてしまうのだ。
「──ハッ!!」
その時、眼前に迫りくる殺意に対し、全身が反射的に動いて身を守った。ロンペレが自ら突撃してきたのだ。
ロンペレがぶつかった瞬間の衝撃を殺し切れず、後ろへと押し込まれていくキヨシの踏ん張った両足が、ガリガリと地を削る。キヨシは即座に右手で殴りつけようとしたが、ロンペレの左手が二の腕を抑えてそれを止め、
「この期に及んで、まだ諦めてなさそうなのにはほんのちょっぴり驚いたがな。どうするおつもりで? 『創造の使徒』サマ」
「さあて、どうしよっかなあ……ヘヘッ」
「フン……まあなんでも良いがな。脱出とか考えてるんなら、マジに馬鹿だ。まだ逃げられると思ってんのか? いや、テメエ一人とかならまだ少しだけ可能性はあるかもな。じゃあ例えば……『その辺に転がってるゴミども』は、どうやって俺から──ッ!?」
ロンペレが嘲笑を浮かべつつ、水の弾丸を発射しようと向けた指の先。それを見て驚いたのはロンペレだけではなかった。
──ロッタが、いない!?
先程まで倒れ、意識も混濁して動ける様子ではなかったカルロッタが、いつの間にか姿を消していた。二人が辺りを見渡すと、『手管』の影響で動けないはずのティナとドレイクまでもが姿を消していることに気付く。
「使徒様ッ!!」
「──ッ!!」
さらに、キヨシの背後から伝わる聞き覚えのある声。キヨシはその声に応え、自身を掴まえていたロンペレの腕を逆に引っ掴み、引き寄せつつ大きく仰け反って、左の籠手で声のした方へと射出した。
「ハァッ!!!」
「チィイッ!!」
ロンペレは飛ばされながら水のビットを展開して身を守ろうとするが、接触と同時にそれらを全て掻き散らし、真っ直ぐに猛進していく"血染めの大槍"。無駄だと悟ったロンペレは大きく翼を広げ、生成したビットを引き戻し、自分の目の前で散弾のように破裂させることで、自分を吹き飛ばして槍を回避する。
ロンペレを仕留め損ねたその女性は、舌打ちをしつつキヨシの傍らに着地した。
「おたく、なんでここに……いや、つーかその血は!?」
「ご安心ください。ほぼ全て、"返り血"ですので」
「……マジィ? しかし、それはその──」
「お気になさらず。別に何とも思っておりません故」
「……そう、か」
リオナ・キャスティロッティが、キヨシたちに追いついたのだ。
「そんなことよりも! 一体何が起こっているのですか!? この状況は、そして地下から這い出てくるような、このチャクラは!?」
「その前に、ティナちゃんとロッタ……カルロッタさんは!? ひょっとして─」
「キヨシさんっ!!」
「──!」
声のした方、リオナがやってきた方を見やると、ティナがカルロッタを庇うようにして倒れながらも、灯のともったカンテラを掲げてこちらに向けて呼びかけていた。『ドレイクも無事』と、そう言いたいのだろう。
「先程、マグマが一際激しく吹き出した時、それに紛れて回収しました。ざっと具合を見たところ、二人とも適切な処置さえすれば命に関わることはないかと。カンテラは、上層に転がっているのを見付けまして……カンテラのみ残して誰もいないものですから、遅かったかと思いましたよ」
「……そうか、よかった。渡りに船……アイツらをどうしようか、悩んでたとこなんだ」
「なんです?」
リオナの疑問もそこそこに、キヨシはこちらを窺っているティナをじっと見つめる。
「……キヨシ、さん? 『何を言って』──」
大きく目を見開き青ざめるティナは、そんなキヨシの様子のおかしさに気が付いていた。
「リオナさん。説明してる暇がないから、簡潔に話す。このまま放っとくと、あと三十分足らずで地下のマグマが爆発して、オリヴィーが吹っ飛ぶ。爆発自体は止められない」
「な、なんだとッ!!?」
「だから……アイツらを連れて、逃げてくれ」
「──は?」
キヨシが語ったのは、ティナもリオナも我が耳を疑い、そして承服しがたい命令だった。
「は……は!? 貴方は、ここに残る気なのですか!?」
「そうだ」
「馬鹿なッ!! こんなところに一人で残って、一体何を!」
「『オリヴィーを救う』」
「なッ……」
「コイツを──」
キヨシが右手を振って、呆気に取られたリオナに渡したのは、飛行機の動力と同じ形状の、何も貯め込まれていないソルベリウムだった。
「おたくのチャクラも風──丁度良かった。そいつに風のチャクラを込めて飛行機の台座にはめ込めば、動くから。戻るときは、俺たちが通ってきた道は使わない方がいい。滅茶苦茶遠回りに掘って、何時間もかかった道のりだからな。でも、出口付近に飛行機が止めてある場所に直通の横穴が──」
「勝手に話を進めるなッ! 私も参戦します!」
「俺にしかできないんだ! ちゃんと脱出の算段もついてる。頼む……アイツらを」
リオナの瞳をじっと見据えるキヨシの眼差しは、それ以上のことをリオナに言わせなかった。少なくとも、嘘はついていないと感じたようだ。
「……─────ッ!!!」
だが、後ろで見ていたティナはキヨシに対し、リオナと真逆の印象を受けた。何故なら、今最も近くにいるリオナですら分からないキヨシの内心、言わば『心の声』を聞いて、キヨシが何をしようとしているのか、理解してしまったから。
強烈に匂い立つ、底冷えするような気配。そして同時に思い出される、一週間ほど前にジェラルドから聞いた言葉。
──私の感覚で言えば、使徒殿からは……『死の気配』を……──
「行きますよ、掴まって──ッ!?」
キヨシのオーダー通り、姉妹を連れて脱出しようとリオナが差し伸べた手を、ティナは一瞥もせずに振り払った。
「キヨシさん! 何を言っているんですかッ!! そんなことしたら、キヨシさんは──」
「ティナさんッ!!」
「リオナさん、放してッ!! 『聞こえないんですか』ッ!?」
無理矢理引っ捕まえられてなお、キヨシを残すまいと暴れるティナ。リオナは何故ゆえティナがここまで必死なのか理解しきれていない様子。しかしそれも当然、リオナにはティナの耳に、心に響いている声が聞こえていないのだ。
そんな様子に苛立ちを募らせ、ロンペレが再び水の刃を腕にまとい、リオナたちに襲いかからんとする。
「逃がすワケあるか……キャンキャンうるせえ口は、閉じなくっちゃ──なッ!?」
「その通りだ。逃さねえぜ、ロンペレッ!!」
「本ッ──当に、ムカつく野郎だなッ!!」
その動向を察知していたキヨシが、すかさず間に割って入った。自分よりも遥かに格下の相手に良いようにされ続け、ロンペレの憂さは溜まる一方だ。
畳み掛けるように周辺の天井が崩落し、キヨシとティナたちの物理的な溝は決定的となる。そこら中にマグマの河が形成され始め、最早近付くことは叶わないだろう。
「──早く行けェッ!!」
「御武運をッ!!」
「いやあっ!! キヨシさん! キヨシさぁんっ!!」
キヨシを呼んで泣き叫び続けるティナ、そして完全に意識を手放したカルロッタの二人を抱え、リオナは崩れ行くソルベリウムの螺旋階段を避けながら上階へと昇っていった。
──……悪いな、皆。
いつまでも響くようなティナの声を背中で感じたキヨシの胸中を埋め尽くしたのは、果てしない罪悪感だった。リオナに説明した事柄に、嘘は一つとしてない。だが、ただ一つ、肝心なことをキヨシは言わずにおいた。嘘はついていないが、騙しているのには変わりがないのだ。
組み付いているロンペレを左の籠手で吹き飛ばし、キヨシは姿勢を作り直す。対するロンペレは、相変わらずの無形の位だったが、その面持ちはこれまでのそれとはまるで違った、らしくもなく真剣なものだった。
「……フン。で? どこまでがテメエの思惑通りなんだ、使徒サマ?」
「馬鹿言えよ。誰かさんのせいで、思惑通りなんて一つも無いも同然だ。だが、人でなしのテメエを殺るのは、同じ人でなしである俺以外にはいない、とは……街の酒場で貴様の下僕と話したときから、思っていたけどな」
あの日パオロやルキオと遭遇し、ロンペレの行動の意図、トラヴ運輸を潰した動機を伝え聞いたキヨシは、胸の内で密かに決心していた。『徹底的にやる』。少なくとも、目の前の男だけはなんとしても殺さねばならないと。それを成すのは自分しかいない、とも。
「……この時を待っていた…………」
ロンペレと一対一という状況。まさにキヨシが望んでいた、絶好の機会と言っていい。だが、今のキヨシにとって特に重要なのはそこではない。キヨシはすでに、その先を見ていたのだ。その結末さえ──
──なんだ、案外怖かねえモンだな。
キヨシはふぅッと息を吐き、ビットの量産を始めるロンペレに向けて、マグマの光でより一層煌めく右手人差し指を向けた。
「さて……これが本当に、最後だッ!!」




