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「毎朝のアイツにパクられた話。」




…寝坊した。


台風災害の影響で

自分の仕事と復旧工事の

掛け持ちで、夜遅くまで

そりゃもう殺人的な

フルスケ状態である。


因みにフルスケとは

「フリル付きスケスケパンティ」、

ではなく

「フルスケジュール」の略である。


…念の為、申し添えておく。



てか、だから寝坊したんだっ!、

と、小学生チックに

仕事のせいにして

自身に言い訳しながら

トラックに乗り込み、

一番近い自販機で停車して

微糖coffeeを買う、

今時、ここは100円だから嬉しい。


小銭が無くて

千円札を入れてボタンを押す。

ガチャンと缶coffeeが出て

取り出し口の蜘蛛の巣が

飲み口に付いたのを

指で拭き取りながら

お釣りのレバーを捻ると

400円しか戻って来ねーぢゃんか!



「ばかやろー!

てめー、500円、パクったなっ!?」


ドンドンって自販機を叩くと


近くの畑に居た、

その自販機の敷地の

農家のじいちゃんが


「どうか、しなさったかね?」


って聞いて来るから


「釣り銭、盗まれた! 笑」


って言ったら


「そか、そりゃすまんがな、

それは家の敷地に有るが

家で管理しとる訳じゃねーから。

そこに書いて有るじゃろ?

そこに電話してみてくりょ?」


ってじいちゃん、言う。


まぁ、そりゃそうだって

俺は自販機のステッカーの会社に

電話してみたんだ、、


全く朝から面倒臭い、

俺は寝坊して急いでんだぜっ!



中々、電話が繋がらなくて

イライラしながら

今日は祭日だって事に気付く、


やっと電話が繋がったら

留守番電話だったから

カチンと来て、



「やい、

おめーらの自販機ってのは

いい根性してるじゃねーかっ!

ほぼ毎朝、ここで微糖coffeeを

購入する、上お得意様の

この俺から500円も

パクりやがって

おめーらんとこはコイツに

どんな教育してんだっ!?

コイツの上役を出せ!、

上司か何かによく言っとけや!

…でな、、、」


そこで留守番が切れたので

(早過ぎるーーーイラっ)

俺は更に頭に来て、

でも畑からじいちゃんが

こっち見てるし

じいちゃんに

当て付けてるみたいに思われたら

可哀想だから

トラックに乗ってリダイヤルして

やっと電話が繋がって


「さっきのもんだけどなっ

色々、面倒くせーから

あんたらんとこの

社名書いた封筒に

500円玉入れて送ってくれりゃー

いいからなっ?


じゃあな、俺、忙しいから

仕事行くからな、頼んだぜっ。」



なんとか今回は

留守番が切れる前に全部言えた。


なんとなくスッキリした。笑





で、後から自分の住所を

言ってない事に気付いたってゆー




わら





まーいいや、

毎朝、缶coffee買う、

あいつに500円、おごってやるわ。



ってゆー話。







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