キムチ、嘗糞、サムゲタン
国家や民族、習慣、主義、思想、文化、こういった類の物は清らかで厳かな寛容な精神を持ってして見るもの、受け入れるものにして、決して野蛮で低俗、未開の奇人、土人と言わんばかりの偏見の目で見てはならないと先進工業国家である我が国では私が初等教育過程にいる時から散々教育されてはいたが、それはそれを己の眼下にしては避けられない事象であった。
不愉快なフライトが数時間、空港に着いて最初に訪れた偏見を偏見から、これは揺るがすことの出来ない人類が発見した真理であると認識する出来事に直面する。
キムチ、ニンニク、アンモニア、糞、それらが人格を持ち己の存在を永遠に空間に固着させるかの如く自己主張した人間を不快な気分へと誘う匂いでかの国は満たされていた。
胡散臭さの塊、或いは私を鴨にする気でいそうなタクシー運転手がこちらを見ている。
周囲には無秩序も言わんばかりな不可解な記号
文字が羅列した看板がある。
そんな瑣末な事はどうでも良い。学生時代の更新国巡りで目撃した有り触れた光景である。
私を最も彼等を奇異の目で見る事にさせたのは道行く人々がこぞって、口にしているものである。
本来食べ歩きがそんなに上品な行いではない事は万国共通ではあるがチキンナゲットを口に放り込んで、うわ、不礼節な蛮人とは言わないだろう。
かの国はさの住民は糞を口に放り込んでいた。
かりん糖ではない。後に聞いた事だが、糞に砂糖を混ぜて揚げた糞揚げだそうだ。
またかの国は犬を食べる
ただ、食べるのではない、我々が生きたしじみやロブスターを買うように、かの国では生きた状態で食材としての犬を購入する。
棒で叩く。只管叩く。気絶しようものなら容赦なく冷水をかける。
針を刺す。爪を剥ぐ。口にホースを突っ込み水を出す。熱湯をかける。
これは拷問ではない。かの国の列記とした調理法であり料理である。
私が残忍さを咎めようものなら、私等は流れ作業め鶏の首を切り落としたり動物の皮を剥いで着ているだろと喚く。
その通りではあるが、我々はそんなにニコニコ顔で楽しそうに動物に苦痛を与えてはいない。いないのだ。
なんとおぞましい事をしているのか、この劣悪人種達は!
私は即座に帰国し、朝鮮人を全てガス室送にする事を国連機関に進言した。
かの国が送球に滅びる事を願う