序章:今にいたる道
『至空の時』にいたるまでの話と地球とキュスリア、分かれた世界でのその後の話を纏めたオムニバスです。
主人公が理・威・洸野・恵吏・剣人&裕穂になるので、サブタイトルの前の方で主人公の切り分けを、後ろのほうで物語のつながりを示します。
話はそれぞれに単体で読めるように書くつもりです。
すべての物語は、4人が出会うところから始まった。
一人は親が裕福すぎて、周りの子供や親から仮面のような笑顔を見せつけられていた『孤独な少年』
『孤独な少年』はまず母親がハーフで、母子家庭だという『癒しの少年』と出会い、仲良くなった。
『癒しの少年』は他の子供と違い、『孤独な少年』を普通の少年と見てくれた。
『孤独な少年』も、『癒しの少年』の家庭の事情など余り気にせずに付き合っていた。
そして『中心となる少年』が現れる。
母親を目の前で亡くし、すべてを排除した『中心の少年』は『孤独な少年』の義兄となった。
『孤独だった少年』はそのことを喜び、『中心の少年』の『義弟』となることを喜んだ。
しかし、彼は『孤独な少年』と自分の違いゆえに、彼を嫌ってしまう。
心を閉ざした『中心の少年』はやがて『義弟となった少年』が連れて来た『癒しの少年』に生きる希望を見い出した。
そして『癒しの少年』を守ることを誓い、『義弟』にも敵意を持たなくなった。
最後に『唯一の少女』がその中に入った。
彼女は特別だったがゆえに父に嫌われ、母に疎まれた。
父に研究室に連れて行かれては実験動物のように沢山の管に繋がれ、傷つけられた少女。
偶然に彼女と仲良くなった彼らは彼女を助けることを願い、『義兄弟の両親』の力を借りた。
その力は絶大で彼女は開放され、彼らの仲間に入ることが出来た。
4人はそれから常に一緒にすごし、楽しい時間を過ごした。
しかし時間は永遠ではなかった。
まず『唯一の少女』が父親の都合で彼らから引き離された。
そして、『中心の少年』が風に浚われ違う世界に閉じ込められた。
残されたのは『孤独に戻った少年』と『癒しの少年』。
そして
中心の少年は、彼らのもとに帰ることを誓った。
孤独だった少年は、彼を取り戻すことを誓った。
癒しの少年は、彼を待つことを誓った。
唯一の少女は、残った彼らを守ることを誓った。
物語は次のステップへと繋がる。
それは、まだ見えぬ未来のこと。
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注意事項
短編集の主人公は題名によって違います。
また時系列順に出てくるとは限りません。以下の年表を参考にして見てくださると助かります。
タイトル
夜のない一日シリーズ・・・麻樹理(全体の主人公)が中心。
至空の時の前の話で前は地球世界(日本)
夢見の家シリーズ....麻樹威が主人公。
至空の時の前・後の話で地球世界(日本・アメリカ)が舞台。
この場所からシリーズ・・・月路恵吏が主人公
至空の時前後の話で地球世界(日本・アメリカ)が舞台。
ONCEMOREシリーズ・・・山下洸野が主人公
長い話になるので、ここに入らない可能性大
花の午後・花の朝シリーズ・・・御園裕穂と山下剣人が主人公。
午後が剣人の話で、朝が裕穂の話。
年表
基準は主人公(理)の年齢で表示されます。彼の誕生日は8月15日なので、夏で年齢が切り替わります。
5歳冬 夜のない一日1
8歳冬 この場所から2 Shuffle!
13歳春 夜のない一日2
15歳夏 この場所から1 Go to the next door
15歳冬 ONCEMORE
15歳初夏 至空の時(連載終了)
15歳夏 夢見の家 出会い
16歳初秋 夢見の家 回想
16歳秋 夢見の家 選挙
16歳初冬 この場所から3 Return to Dreamin' House
16歳冬・クリスマス 夢見の家 追憶
16歳冬・三学期初め 夢見の家 帰郷
16歳春〜初夏 夢見の家 女装
16歳夏 夢見の家 異変(青炎の異変)
18歳春(卒業) 夢見の家 卒業
※「青炎の目覚め」は理たちが生まれる前の話になります。
※「調和女神の憂鬱」の主人公は理たちのすぐ下の後輩で時期としては『夢見の家 選挙』ぐらいになります。
とりあえず、序章で理・威・洸野・恵吏の出会いの概略を説明してみました。
『中心の少年』が麻樹理(旧姓は望月)
『孤独な少年』『孤独だった少年』が麻樹威
『癒しの少年』が山下洸野
『唯一の少女』が月路恵吏
『義兄弟の両親』が母親である麻樹実と父親である麻樹良弘(良弘は婿養子で旧姓は桧原)
以上のようになります。