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thaeD (サード)  作者: 光音雷十
8/17

1章:ふぇえ...学園ラブコメと異世界ファンタジーを両立するのは難しすぎるよぉ 8話(小郡空)

 転送マシンから解斗が出てきたのを見て、空はほぼ無意識に立ち上がっていた。足が少し震えている。


 ひとつ深呼吸して解斗のほうへと歩き出した。


「解斗」


 それを聞いた解斗は肩を少し震わせながらきょろきょろしている。もう一度声をかけると私に気づき、てとてと歩み寄ってきた。


 「小郡こおりさん、なんで...?」


解斗は少しおびえたように尋ねてくる。


「その、解斗がthaeDやってるって聞いたから私もやってみようかな、なんて」


つっかえつっかえで空はこたえた。だって2個も嘘ついちゃったんだからしかたない。すらすら嘘をいえるほど空のメンタルは強くなかった。


「そう、なんだ...」


「そうなの」


「.........」


「.........」


 会話が途切れた。この雰囲気をなんとかしようと話題をひねり出す。


 「あー、解斗はさっきまで何のクエストにいってたの?すごく遅かったけど...」


 「暗黒龍ディアボロスの討伐。」


そう答える解斗の顔は暗く、聞いちゃまずかったかな、と思った。


 そのまま解斗は空が謝る前に集会所から出て行ってしまった。一人取り残された空はどうすることもできなくて、ただぼーっとその出口を虚ろな目でみつめていた。


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