2話
side:真
食卓に着くと、玲と父さんが早くも座って食べていた。
「おはよう、父さん」
「おぉ真か、おはよう」
父さんは箸を止めて挨拶を返してくる……
おっと、父さんってのはこの四季家の大黒柱の四季 源蔵さんだ。
四季流剣術の師範で、俺の師匠だ。
「真、早く食べないと遅刻するよぉ」
「あぁ悪い、玲」
玲に促されて、食事を食べる……あれ?
「玲?母さんは?」
「まだ寝てるんじゃない?」
「今日もか……?」
「今日もよ」
母さんってのは四季 楓さん
非常に朝に弱く、朝一緒に食事することは多くない
しかし、料理は前の晩から作り置きしているので問題はない……というより、何故か一晩おいているとは思えないくらいにおいしい……
そのくらい料理スキルは高く、さらには頭もいい……なんて理想の嫁さんなんだ……朝寝坊さえなければ(汗)
「「ご馳走さま」」
おっと、考え事をしてたら二人とも食べ終わってしまった
俺は急いでご飯を口の中にかきこんで……
「ほひほうはま」
玲が呆れた目で見てるが、気にしない
カバンを持って
「じゃぁ玲、学校行きますか?」
「そだね」
「気を付けて行ってきなさい」
父さんがそういって、玄関まで見送ってくれる
「「いってきまーす」」