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1話
side:真
チュン、チュン
「……夢……か?」
あたりを見渡す
知っている天上に独特な雰囲気を持った木製の家具
机の上には俺の相棒であるナイフと拳銃
そして、横を見ると双子の姉の玲……?
……玲…だと?
バッ!!!
「ちょっ!!玲!!!」
「ん~~~……あっ、真おはよ~~」
「おはよ~~……じゃ無いよ!!!なんで俺の布団に入ってるのさ!!!」
「真を起こしに来たら寝てて、なんか気持ちよさそうだったから~」
この舐めたこと言ってくれてるのは、俺の双子の姉の四季 玲
学力試験では常に一位を取る天才である。
……まぁ、実際頭がいいのではなく、生まれつき持っていた『一時的な完全記憶能力』のおかげなのだが……
まぁ、ほかにもいろいろ言うことがあるが、追々話していこう。
それより……
「いつもいつも俺の布団に入らないでくれって言ってるだろ!!!」
「は~~い……ごめんねぇ~~」
そういうと玲は扉のほうへ向かいこちらに振り返って
「朝ごはん出来てるからね~~」
と、一言告げて部屋から出て行った
「……とりあえず着替えるかな」
そう一人呟きながら月光学園の制服に着替え、部屋を出た。