表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プロメティウスの夜明け  作者: 赤い紫陽花
チュートリアルは自ら手に入れるもの

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/15

第一話 戦争って結局デスゲームじゃね?

初作品ですよろしくお願いいたします。

第一話 戦争って結局デスゲームじゃね?



パァン!!


銃弾が耳元を掠める。


(あああっぶねぇえ!!クソッ油断したどこからあれだあのジープ!!)


背に背負ったロケランを構え、ジープの陰に隠れた敵兵めがけて放つ。


シュバッ!





バァン!!


「はっ、はっあぶねぇー」


くっそなんでこんなところにいやがる町中央の駅(敵の本拠地)に集まってるんじゃないのか?いやそんなことより場所を変えないと。光で場所が割れたかもしれん。駅から遠いとはいえ夜だからな。






<廃ビル 三階>


冷たい空気が肌にしみる。静かな夜だ。流石にここまでくれば問題あるまい。問題はヘリの哨戒だが……ビルの中だ。やり過ごすことは難しくない。


現在の武装は……ロケランを使ったから、肩にかけたサプレッサーつきのAK(アサルトライフル)、そのマガジン2本、腰にグロック(自動拳銃)それに軍用ナイフ一本。あと防弾ベスト。胸にグレネードとスタングレネード(閃光手榴弾)が一つずつ。正面戦闘なら何とかなるが……まずは状況把握からだな。


「幸いなことに無線が手に入っている。ここをこうすればっと。」


無線機のノイズが続いたあと、ふっと声が浮かんだ。


「――こちらブラボー2、本部、駅前広場南、配置完了。

障害物確認、土嚢、廃車両二台。異常なし。オーバー」


しばらく沈黙。


「本部、了解。ブラボー2、警戒継続。10分間隔で報告。アウト」


周波数を回す。雑音、雑音、また雑音、声。


「――こちらチャーリー1、地下プラットホーム、進行中。

第二プラットホーム異常なし。第三プラットホーム、なお確認中」


「チャーリー1、本部。地下は警戒最大だ。

一昨日の襲撃以降、敵が地下から侵入した可能性が高い。

全室確認、進行は二人組で。アウト」


「了解」


ふむ、やはり本拠地は駅のままか。残り100人だというのに、よくもまぁここまでの連携を。初日に指揮所を爆破したから指揮系統はズダズダだろうに。いいAIとかそういうレベルじゃない。普通に軍事転用できるレベルのAIをいちゲームのいちステージに使うんじゃないよ、ほんと。


周波数を変える。


ザザ……ザザザザ……


XO(副指揮官)、続けよ」

「敵勢力の規模、依然不明。少なくとも一個小隊、おそらく特殊部隊。

行動様式が個人レベルとは思えない速度と精度です」

「単独犯の可能性は」

「……あり得ません、サー。十日で九百名以上が死亡。

単独では、物理的に不可能です」


XO(副指揮官)、駅舎を要塞化。残存兵力で一点防衛。

弾薬は中央コンコースに集積。本部はそこから動かない」

「了解。配置を整え直します」

「敵は来る。必ず来る。仕掛けて待つしかない。アウト」


要塞化か、厄介な。分散してはゲリラで削られることを学んだか。まぁ集まってもまとめて殺すんだがね。とはいえ要塞、しかも地下である。地下の線路は直線だから斜線を遮れないし、車両があるわけでもない。どうしたものか。


……そうだ、毒、毒ガスはどうだ?地下空間、なおかつ駅という構造。大出口は正面のみだ。とっさに逃げるならそこからになる。どうにか毒ガスを仕掛けて、正面から出てきたところを……毒ガス、どうしような。流石にそこらへんに転がってるもんでもない……そうだ、そういえばここは工業都市じゃないか。


(となれば数キロ先の工業地帯に化学薬品は大量にあるな……)


うし、そうと決まれば行動あるのみである。空にヘリがいるから徒歩にはなるが……向かうとしようか。




~三日後~


<駅正面 ビル五階>


だだだだだだだだだだ、バン!


扉を蹴り破り、すぐさま窓へ向かう。


「はぁ、はぁ、はぁ、ゴホッ。うし、こんなもんでいいだろ。ヘリは殺したし、奪って屋上、離脱は問題ない。毒ガスはもう起爆してる。あとはうじゃうじゃ出てくるところをスナイプすれば勝ちだ!」


駅構内にライトが見える、よし、出てきたな?


……さーん、にーい、いーち、よし、爆発ァ!!!


ババァーーーン!!!


「っし!」


少なくとも6人は殺った。いい感じだ。駅構内で結局数十人既に殺したからあと30人足らずだ、ガスでも死んだ奴がいるはず、あと何人だ、頭が回らん。


いた、一人目……ピシュン! うし、ヘッショ。いける、いけるぞ


キュンキュンキュンキュン!!


「ちぃ!」


居場所が割れた! クッソ、こいつらやっぱいいAI積みすぎだってーの! どうして残り数十人の状況で連携がとれんだよこいつら!?


くっそ、ヘリで逃げるしかねぇな、まぁいい、置き土産にロケランをプレゼントだ!!! それも2発!!!


ボボシュッ、ヒュゥゥゥゥズガァン!!!!!!


あっ、駅崩れた! ラッキー!!!


よっしゃ、こうなったらヘリでミサイル喰らわせてそのまま殺してやる!


急げ急げ!!!








<上空 ヘリ内部>


『パンパカパーン!!!!!』


『おめでとうございます!!Lv950ステージ、クリアでございます!!!!』


『クリアタイム 320時間45分23秒 挑戦回数123回!!』


『全プレイヤー初クリアです!!!』


「っっしゃあ!!!!!勝った!!!!ああ゛!!!!なっがい!!!長かった!!!!二週間はかかったぞこのあほがぁ!!!!」


時間加速30倍かけて一晩中戦う羽目になったわ馬っっっ鹿じゃねぇの!!!!!


「ノーデス1000キルは基本不可能だってのふざけんな!!!俺以外にクリアできんのかこれ!!!」


「はぁ、はぁ、はぁ、ああ゛ーー、楽しかったぁーーーってうわっ馬鹿墜落するちょっ」


ドッッカーーン!!!


爆発オチとかサイテー!!!

Tips1 主人公は3日かけてこの作戦を行いました。具体的には、ヘリと装備を強奪、変装し、正面から堂々と侵入、毒ガスと爆弾を仕掛け、撤退。しかし道中戦闘になり、結局数十人自力で殺害、離脱し、ビルに逃げ込んだというわけです。

Tips2 ランチェスターの法則によれば、攻撃側は3倍の兵力が必要であり、戦力は武器の質と兵力の二乗の積であるため、武器の質の差を仮に5倍だとするなら、戦闘力は実に1500万倍の差があったわけですね。

Tips3 戦争のプレイヤーは上層階級であり、NPCは国民である。そしてゲームの目的は様々であり、守護防衛はともかくとして、国民の幸福を目的とした戦争というのは極めて少数であることが歴史からわかる。未来ではなく現在の国民において、戦争のメリットは間違いなく皆無である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ