表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
佐原くんはダンジョンなんて大嫌い! ~動物嫌いな最強テイマー、好きな子が猫化して大ピンチ~  作者: 無理です逆バリアー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/50

三十話やらかした

さて問題です、写真部に新入生は何人来るでしょうか?


まあ俺がやらかしたせいでろくな宣伝になってない、というかやべーやつがいる写真部に行きたくないって人が多いだろう、まあ別に来なくてもすぐに廃部になるわけではないし俺が余計に大会に出られなくなるだけやし


「佐原くん、一人一人勧誘に行ってくるんだ」


まあ先輩には逆らえないので行くしかない、でもな一人で行けとは言われてないんですよー


「行くぞ二人とも」


「「え……」」


もちろん後藤っぽいのと阪本っぽいのを道連れだ






「写真部入りませんかー、男子もいますよー」


「写真部でーす、写真見ていきませんか?」


「写真が撮れますよー」


なんだろう、俺らを見ると避けていくんだが……

他の部活はうまくいってるみたいなんですけどー

やっぱり俺のせい?

まあそもそも写真部が人気ないんやけど


そして誰もいなくなったと言うわけさ


「まあさすがにこうなるよな」


「おう……」





部室に帰ってきたがどうやら新入生がいるっぽい

壁の奥から知らない声が聞こえるからね

それで俺たちは古華さんに迎えられた


「みんなおかえり、二人来たよ、それで佐原くんに会いたいって子がいるんだけど知り合い?」


「?」


一個下に知り合いはいないが……たぶん向こうだけが知ってるやろうな、なんやろ……


「あっ!佐原先輩!私は高平誠(たかひらまこと)です、勇者パーティーのイダレナ様のファンです!勇者が言ってたんですけど佐原先輩ってレオ様より強いんですか?」


ごめん速すぎてなにいってんのかわからんし初対面やな

こんな可愛い子知らん、もちろん好みではないけど


「早口じゃ佐原くんに伝わらないよ、ね、佐原くん」


そのとおりです、名前までしか聞き取れなかった


「あっすみません、ついつい興奮しちゃって」


その後ゆっくり言ってもらったのでわかった


「威力は俺のほうがあるけどエロ勇者は技がすごいんよな、まあ妹がいっちゃん強いけど」


「エロ勇者……?」


「佐原くんがそう言ってるだけで気にしなくていいよ」


ついついエロ勇者って呼んでることがバレた、口止めしないといけないな


「エロ勇者って呼んでるんみんなには内緒な」


「はい!わかりました」


元気やなーこの子


「それで写真部はどう?」


「私入ります、イダレナ様に会えるかもしれないので」


うーん、理由が……


「会えへんで」


「そうなんですか?」


「そりゃ関わりないし」


「じゃあ私写真部に入りません、ありがとうございました」


「え……」


どうやらやらかしたようです






俺のピンチを救ってくれた後藤神には感謝しなければならない

なんと後藤神がイダレナさんの連絡先を知っていたのだ

それで高平さんを説得してくれた……


連絡先を教える代わりに写真部に入れと

なんと卑怯な、でも俺を救ってくれたことに変わりはない


あー、ありがとう後藤神


そして新入生はもう一人いるんです


「写真を撮りたいんだ、カッコいいの!」


うん、あの子はたぶん中二の病だ、首に黒い布してるし靴下が包帯柄やし黒いタイツ履いてるしな

まあ今関わると出ていきそうなのでやめておこう


俺はこっそり家に帰るのでした






そして今年もこの時期になりましたね、体力テスト

今年は妹チート使用可なのでガチらせていただきます

もちろん朝からだ!!


あのシャトルランの気持ちよさのない微妙な音楽が流れ続けている


あっ、後藤が百四十でやめたぞ


おー、阪本は百六十でやめたな、俺はまだまだ


はい、もちろん二百回カンストです、そこそこいますね

すごいね、百のときに共鳴モード使ったぞ

人とび二十メートルぐらいだからちょうどよかった


「後藤はやかったな」


「お前のほうが速いやろ」


意味が違うんだが……伝わってない!?というか呆れてるというか、まあ俺は妹チート使用してますからね

というか全体的に熱意がない、ダンジョンがなくなったからダンジョン推薦枠なくなったからですよねー


だがそんなの関係ない人がいる


「佐原!よくやった」


篤井先生だ、この先生が冷めてたら引いてたわ



さて、どんどんやっていきましょう


「おりゃー」


天高く、そして空に消えていった

俺の投げたハンドボール


「計測不能」


知ってた、たぶん山も海も越えたし




「位置についてよーい、ドンっ」


共鳴モードを使用してひとっ飛びふたっ飛びとぴょんだ


「三秒三……世界記録です」


「俺やっちゃいましたか?」


言ってみたかったセリフを言えた、よしっ






去年と同じように後は体育館だ


「パワー!!」


俺は握力計を壊さないギリギリを狙う、こいつは二百まで計れるぞ


「よし、百九十七」


「二百いけよ、いけるやろ?」


「壊して弁償すんの嫌やしこんなもんで勘弁」


「佐原やっぱ小心者やな」


クラスでぼっちのやつに言われたくないですー


さて問題の子だ、ちょうざたいぜんくつってやつー

もちろんチート関係なしに硬いので無理でしたーよー


そんで去年やらかした上体起こしという名の腹筋

変顔したら怒られたやつだ、すぐそこに篤井先生いるので今年はやめておきます

結果?去年と変わらんよ、共鳴モード使ったら相方の楠が吹き飛んでいくでしょうが


そして立ち幅跳びはもちろんカンスト

ではなく五メートルです

高いの怖いし、というかメジャー五メートルまでしか伸ばしてないからね、ホントは十メートルくらいとんだよ


ミスってね、痛いよ!ケツが痛いよ!!


二つに割れそう……




そしていよいよ最後の種目、満腹横とび

ではなく反復横とびだ

こいつは俺が最も苦手とする種目だ


去年は三十一回、十二月の日数と同じだ(いらん情報)


「開始!!」


「【共鳴】」


俺はチートを使い右足で思いっきり地面を蹴った






教室に戻るときにたまたま古華さんとすれ違った


「佐原くん、共鳴モード使った?」


「ハハッ!」


「どうしたの?」


「体育館の壁壊しちゃった!」


やらかした(物理)、そして記録は一回でした……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ