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佐原くんはダンジョンなんて大嫌い! ~動物嫌いな最強テイマー、好きな子が猫化して大ピンチ~  作者: 無理です逆バリアー


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二話どこ入る?部活動

「なあ、お前は部活どこ入るんだ?」


後藤っぽいのに部活が書かれた表を渡された

俺はすでに決めている運動部だ

なぜかって?運動部の男子ってモテるでしょう?

俺は部活を頑張って古華さんを射止めるんだ


さてと、渡された表をみる……


ダンジョンサッカー部、ダンジョン野球部、ダンジョンボート部、ダンジョン卓球部


「なあ全部ダンジョンって入ってんねんけど」


「ダンジョンって書いてあるの週一以上ダンジョン行くらしいで、舞鶴市がダン活推してるからな」


「クソ舞鶴市め!」


舞鶴市のせいでダンジョンに行くことになったし舞鶴市のせいで運動部に入れないし


ガチ憎し舞鶴市


「お前の父ちゃん役所勤めやろ、舞鶴のおかげで生きてるんやろ」


いえすそうです、舞鶴市役所のおかげで食事できてまーす

なんか悔しいな……


「あーあ、どうしよー」


「もうすぐやぞ期限、はよ決めんと、俺も一緒のん入んのに」


なぜか後藤は俺と同じのに入るみたいだ

まあ親友ポジだもんね


「うーん、どんっ、うおーすいません」


よそ見して歩いてると人にぶつかった

というかこの人って


「ごめんなさい、あっ佐原くん」


入学初日に放送で俺を助けてくれた女の先生だ

名前は知らない


「お久しぶりです」


「え?三日ぶりな気がするんだけど」


「そうですか、さようなら」


恩はあるが俺は部活を決めなければならない

ここで立ち止まっている暇はない


「ちょっと待って佐原くん」


「どうしたんですか?」


「もしかして部活迷ってるの?」


「はい、運動部に入ろうとしてるんですけど全部ダンジョンって入ってて」


「ああ、それ選択制だから必ずダンジョンに入るわけじゃないよ」


「そうなんですか、ありがとうございます」


「それやったらどこ入る?」


どこにしよっかなー


俺と後藤はまた表を見ながら歩きだす


「二人とも、ちょっと待って」


「え?まだなにか?」


「写真部はどう?廃部寸前だけど」


廃部寸前、なんといういいひびき


「というか俺、運動部に入るんで」


「なんか入りそうな雰囲気出して入らんのかい!」


後藤のくせにいいツッコミすなよ


「どうして運動部に入りたいの?」


「高校に入ったら部活ガチりたいと思ってたんですよー」


古華さんにモテたいなんて言えない……


「そう、それなら写真部もガチれるよ、大会とかもあるしダンジョンにも入れるし、なにより上下関係が楽だよ」


上下関係が楽なのは魅力的だがなー

とりあえず大会がどんなものかを聞いておこう


「大会ってどんなのですか?」


「写真でバトルです」


「「……」」


ないわー


「冗談です、それよりダンジョンに行かないなら運動部はやめておいたほうがいいよ」


「どうしてですか?」


「ダンジョンに行かない人は孤立するよ」


「俺もそう思うわ、俺はダンジョン行くからな」


後藤お前ってやつは


「じゃあどうしたらいいんやー」


「ぜひ写真部に入りましょう」


「とりあえず見学に行ってみようぜ」


「おい後藤~」


俺はなぜか写真部を見学することになった






写真部の部室は三階の端っこ……

追いやられたんですねー


「やあこんにちはこんばんわ、君たち入部希望かな?」


いきなりやけど癖つえー人が出迎えてくれた

たぶん部長なのだろう、そんな風格がある

それともう一人いるが動画の編集をしてるっぽい


「俺たちは見学をしにきた新入部員です」


後藤っぽいやつなにいっとんねん、新入部員ちゃうやろ

入る予定ないんやし


どっちか言ったら……どわすれしたわ


「新入生の佐原くんと後藤くんです」


それや、新入生

名前知らん先生ナイス


「後藤健一、趣味はネットサーフィン、好きな食べ物はナポリタンです」


え?そんなかんじでいくん?じゃあ俺も言っときますか


「佐原大晴、趣味はゲーム、好きな食べ物は揚げ物全般です」


「君たちおもしろいねー、私は部長の原田恵子(けいこ)、趣味はカメラ、好きな食べ物はこんにゃくかな」


こんにゃく……こんにゃく!?

あんなん量増やすための邪魔なやつやぞ?

あれのどこがいいのか


それで編集してるもう一人が話し出した


恩光(おんみつ)祐子(ゆうこ)、趣味は編集、好きな食べ物にこだわりはない」


おう……なんかつっこみどころがない……

ってか聞いてたんやな


「顧問の堀口広子です、趣味は内緒で好きな食べ物はハンバーグです」


堀口先生ね、覚えました


「そして我らが写真部は現在廃部の危機に陥っています、写真部を存続するには部員が三人必要なので入ってもらえるとうれしいです」


「俺は写真部に入部したいです」


おい、後藤なっぜそうなるんや?

まだ活動内容さえ聞いてないんやぞ


「ありがとう、よろしく頼むよ、後藤くん」


「はい、よろしくお願いします!」


「その前に活動内容は?」


一応ね聞いとこうね、入るつもりないけど


「うちの写真部は写真だけじゃなく動画も撮影してるんだ、佑子ちゃんあれを見せてあげよう」


「ちょっと待ってください……どうぞ」


動画を見せられた、結構なクオリティだった

でもダンジョンの中やった……


「どうでしたか?」


「結構良かったですね……」


「そうそう、これ自信作なんですよー」


「私が撮って、佑子ちゃんが編集したんだよ」


「それで佐原くんはどうするの?」


「大晴、写真部入ろうぜ」


「ダンジョンに入らなくていいならいいんですけどね」


「動画編集とかダンジョンに入らないでできることもあるから入ってみない?」


あるんかー、でも


「ちょっと考えさせてください」


他にも部活はあるからな、それを見てからでいいよね

まあ後藤がおるからキープしておこう


俺は写真部を去った


さようなら後藤っぽいやつ

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