一話ただの臆病者
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二○一九年三月一日、今日は中学の卒業式
今日俺は中一のときから好きな人古華さんに告白
できませんでしたーーー!!
そんな臆病者の名は佐原大晴
ただの中学三年生から高校一年生になろうとしている
やつだ!!
まあ告白できなかったのには訳があるんですよ
だって
その人と同じ高校に進学するからだー!!
まあ今日告れなかってもまだ大丈夫だからな
まだ時間がある...はずだ
それまでに俺自身に自信をつけなければならない
おい、そこダジャレじゃないぞ
だから高校生になったら部活をガチで頑張ろうと思うんだ、どうだ?
「いや俺と一緒にダンジョン行こうぜ」
「嫌やし、なんであんな危険なとこ行かんとあかんねん」
こいつは友達って言っていいんかな?
まあとりあえずよくからんでくるやつや
悪いやつではない
名前は後藤健一やったと思われる
「ダンジョンにはなロマンが詰まってるんだぞ」
「はいはい栗ご飯食ってこい」
「もーお前ってやつはー、どっちみちダンジョン入んだから」
「それはそうやけど」
約三年前まだ俺がギリ小学六年生やったとき
サハラ砂漠に謎のゲートが現れた
しばらくは誰も気づかなかったのだが
ある日、その近くの村が滅んだそうだ
原因は不明、近くを占領していた軍隊が衝撃的なものを見た
なんと大きな蟹がいたそうだ
砂漠やのにやで
そしてその蟹を戦車でドカンってしたそう
そしたら倒せたそう、それでその蟹を解体したら
ひゃっ、人のパーツが出てきたそうだ
それはもう大騒ぎ
にはならんかったんよな、まだな
でもその一ヶ月後、次はニュージーランドの街中にゲートが現れて大騒ぎになったんよな
それで急いで軍がそん中に入ると中はゲームとかでよくある迷宮だったそう
それでダンジョンや、ダンジョンやな
ダンジョンやんな?もうダンジョンでええやろ
って感じでダンジョンと呼ばれるようになった
そっから世界中にダンジョンができ始めた
そうやんな?
「お前話そらすなよ、しかもだいぶちゃうし」
そして俺が住んでいる京都府舞鶴市には約三年前に生まれたダンジョンがある
その場所は山のほうにある自衛隊舞鶴駐屯地の横だ
そして俺が進学したのは南舞鶴高校
そこからだいぶ離れたところの学校だ
「お前なに言ってんねん五分や、ダンジョンから五分やどんだけダンジョン行きたくないねん」
「ゆっくり行ったら数時間ですぅー」
「はー、そうや明後日古華さんたちとダンジョン行くからな」
「え、うそん」
「お前も行くぞ」
「行きます」
二日後
「古華さん行ってらっしゃい」
「「...」」
「お前ダンジョンに入らへんのかい!!」
佐原大晴=超絶臆病者