設定集01:キャラクター
1.九十九秀
すごく不運な生涯で終えた青年。しかし、正義感ゆえにいじめを止めようとするなどして逆にターゲットになる、飛行機ジャックで死亡などほとんどの点で不運だが、家族には恵まれており、幸福だったと思っている。
ちなみに作者の命名では、『秀でるにはあと一つ足りない』の意。
2.クリストファー・ガルシア
ミラージュの手によって強者補正ありで転生した九十九秀。
前世では叶わなかった、『誰かを守り、家族を幸福に』という平和的目標を抱いているが、三歳で無詠唱魔法成功、八歳で悪魔とグレイシャー・ドラゴンを使い魔とし、伝説級魔法まで成功させた。まあ、ある意味、誰かを守る力は得ているかも。
3.アラン・ガルシア
元は王都で騎士団中隊隊長であったが、怪我により引退、その後、実家の領地へ戻りあとを継いでいる。シエラは騎士団時代に出会った女性。現団長及び副団長の剣の師である。温厚で子供思いな優しい人だが、領主としての責任感と、怪我はしていても元騎士団としての誇りがあり民を守ろうとしている。
また、ヴァルに関しては、突如現れ息子に懐いた怪しいドラゴンとも思っているが、稽古相手として戦うなかで、圧倒的強者でありながら相手を馬鹿にしないほどよい手加減と賞賛、素直な戦闘スタイルを認めていて信頼を置いている。
4.シエラ・ガルシア
元は王都で騎士団付きの修道女であった。よって治療に関する魔法が大の得意。また、料理上手。怒らせてはならないタイプの女性。田舎であることもあり、子供にはのびのびと育ってほしいと思っている。
5.リーゼロッテ・ガルシア
クリスの四つ下の妹。天使みたいな愛らしい見た目(クリス情報)。だが、実際に可愛くていい子であることは確か。まだ魔法は使えない。
6.エマ・リリアン
クリスよりやや年上の幼馴染。明るく元気、男まさりで冒険好き。基本怖いものなし。熊に襲われ、クリスがそれを退治して以来、強い人に尊敬を持っていて、自分もいつかそうなりたいと考えている。
7.ラナ・リリアン
シエラの姉であり、エマの母。しっかりもので面倒見がいい姉御肌な人。エマの自由奔放な性格には困っているが、子供はそれくらいがちょうどいいとも思っている。
8.ヴァルサルク《ヴァル》
サンクチュリア大森林にある洞窟の奥深くに封印されていたが、ゲートによって主人公のいる土地の森に転移。二百年ぶりに封印が解かれ、クリスと契約を交わした。本来であれば五百年間封印されたのち、かつての天使との戦闘によって失った肉体と魔力などを回復しきって解放されるはずだったが、主人が現れたことで結合された魔力回路により存在は安定しており、もともと五分の二は回復しているため未完治ではあるものの十分強い。
その正体は悪魔の中でも最上位の【原初の悪夢】の一人、黒を司るヴァルサルクであるが、さすがに人間に討伐されかけないためクリスによってヴァルと名付けられ、ファイアードラゴンが人の姿をしているということになっている。また、ヴァルが自ら戦おうとしないのは、純粋に主人を育てたいことと、面白いからという理由の他に、戦闘中は姿を保つのが難しいため強者にファイアードラゴンでないことを見抜かれる危険があること、また、悪魔のため最も得意な魔法が闇属性闇魔法であること(禁忌だから)がある。
9.グレイシャー・ドラゴン《グレイ》
ヴァル同様、サンクチュリア大森林にいたところゲートによってクリスのいる森に転移してしまった。サンクチュリア大森林は不可侵領域のため人が来ない。そのため、突如転移したことと久しぶりの人間ということに興奮してついクリスに喧嘩を売ったところ、伝説級魔法で返された。
ドラゴンは傲慢かつ俺様な気質があるが、認めた強者には忠実な性格のため、クリスには敬語で従う。
グレイシャー・ドラゴンは災害級認定の生物で、水魔法が得意、グレイシャー・氷河の名に恥じぬ吹雪と嵐を生み出す。
10.ジャン・グレイスフィート
グラッドランド王国の王国騎士団副団長、及び飛行部隊の隊長を務めている大柄で豪快な男。現団長とは犬猿の仲(主にジャンがお節介)だが、戦闘となれば背中を預けられる信頼関係が存在している。かつては二人で競い合うようにして、中隊隊長であったアラン・ガルシアに教えを乞うていた。また、当時修道女であったシエラとは知り合い。
11.ミラージュ
突如白い空間に現れ、九十九秀の生涯の不幸さを憂いて見返りなしで転生させた女神のような声の人。
12.マジェスティ
突如白い空間に現れ、クリストファー・ガルシアに命令を出す威厳ある声の女性。
クリスに自分たちの正体を『もとは一人の人間だったが、その魂・性格が六つに分裂したもの。六つの人格はそれぞれ、これからクリスに物事を言うだろうが、六つは互いの行動は分かっても意思は分からない。一つだった頃の人格が願ったあることを叶えようとしているが、それを阻止しようと考える人格もいる。自分はそれを叶えたいと思っている側で、そのために六つの人格をかつてのように一つにするのを手助けしてほしい。しかし、今全てを話すことはできず、ミラージュがクリスを復活させたことの見返りは誰も求めないから、いやであれば好きにせよ』と語った。




