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寿司戦隊ニギリンジャーX  作者: 冷詞 奴
プロローグ 戦え!寿司戦隊
2/7

2話 決闘!暗黒寿司師アサリガー

寿町コトブキチョウはニギリンジャーXの活躍によって一時的な平和を取り戻した。しかし、その平穏も長くは続かなかった。


晴れた日曜日の午後、寿町の空に不穏な影が現れる。それは暗黒寿司師アサリガーの宇宙船だった。その船内では、寿司を巡る黒い野望が燃え盛っていた。


「フフフ……この星の寿司、私の手で全てを支配する時が来たようだな」とアサリガーが冷酷な笑みを浮かべながら言う。


宇宙船が寿町の空に現れたその瞬間、町は再び恐怖に包まれた。市民たちは驚きと恐れの声を上げ、ニギリンジャーXもその気配に敏感に反応した。


「ニギリンジャーX、出動ッ!!」



マグロレッドが寿司ソードを握りしめ「この敵、侮れんぞ!」と声を荒げた。


サーモンブルーは冷静な表情のまま「暗黒寿司師の野望を阻止するのみだ」と言い放った。


イカイエローは力強く笑いながら「どんな寿司も奪わせんぞ!ワイらの寿司は最高や!」と叫んだ。


そしてイカピンクは優雅な動作で、妖艶な笑みを浮かべながら「美味しい寿司を奪う者、許さないわ」と口にした。


ニギリンジャーXは特製巨大ロボット「ガリンガーX」に乗り込み、宇宙船に向かって突撃する。


ガリンガーXが宇宙船に向かって迫る中、アサリガーの手下たちが機械化寿司兵器を展開し、対抗する姿勢を見せる。


「フフフ、どうだニギリンジャーXよ!我が暗黒寿司の力を見せてやろうか!」

アサリガーが邪悪な笑みを浮かべながら言う。


マグロレッドの操るガリンガーXは、巨大寿司ソードを振り回し、敵の機械化寿司兵器を次々と撃破していく。


「我々の寿司を侵す者には容赦しない!」

「ちょこざいな……!暗黒の寿司エネルギーを思い知るが良い!」

アサリガーが雄叫びを上げると、宇宙船の下部から巨大な砲身が現れる。


砲身から放たれたエネルギー弾は寿町の街を直撃し始めた。街は激しい爆発音とともに揺れ動き、崩壊を始める。


「くッ…このままでは…寿町が…!」

「やばい!市民たちを守らなアカンで!」

イカイエローが慌てて声を上げた。


ハマチピンクも深刻な表情で「こんなこと、許せないわ!」と叫ぶ。


マグロレッドは決意を込めて仲間に向かって言った。「みんな力を合わせろ!寿町を守るんだ!」

サーモンブルーは冷静な判断で「ガリンガー、対空モードに切り替えて宇宙船の砲撃を阻止する」と指示した。


ガリンガーXは敏速に行動し、宇宙船の攻撃をかわしながら地上へ降り立つと、反撃体制に移った。


マグロレッドはガリンガーXのコントロールパネルを操作し、寿町を守るために必死に戦った。ガリンガーXの巨大な手で、宇宙船の砲撃を受け止めつつ、機敏に動き回りながら反撃を試みる。


「イエロー、ピンク!市民たちを避難させてくれ!」

マグロレッドは仲間に指示を出しながら、ガリンガーXの操縦を続ける。


「寿町の人たちの安全が第一だ!」

イカイエローとハマチピンクはコックピットから飛び降りると、駆けつけた警察や消防と協力して、寿町の住民を安全な場所へと誘導する。混乱する市民たちを宥めながら、イカイエローは大らかな笑顔で「心配すんな!絶対に倒してみせるで!」と励ます。


一方、サーモンブルーはガリンガーXのモニターを通じて、宇宙船の攻撃パターンを分析し、次の行動を練っていた。


「レッド、こちらからのサポートは万全だ。砲撃のパターンを予測し、防御に徹するぞ」


ガリンガーXは宇宙船の攻撃を巧みにかわしつつ、対抗していく。その姿は寿町の希望そのものであり、市民たちの勇気を呼び覚ましていた。


アサリガーの宇宙船からは続々と出現する機械化寿司兵器も、ガリンガーXの攻撃で次々と撃破されていく。


「くッ……ニギリンジャーXめ!どうしてこんなに手強いんだ!」

アサリガーが怒りの声を上げるが、宇宙船の制御は次第に乱れていく。


市民たちの避難が進み、寿町の安全が確保される中、ガリンガーXは最後の一撃を狙っていた。


「チャンスは来たッ!全力で行くぞッ!!」

マグロレッドが固く言い放ち、最後の勝負に臨んだ。


ガリンガーXが宇宙船に向かって突進し、最後の一撃を狙う中、アサリガーは必死に抵抗する。


「このままでは終わらせんぞ!全寿司の力を、私が統べる時が来たのだ!」

アサリガーの声が宇宙船内に響き渡る。


ガリンガーXの巨大な手が宇宙船の装甲を叩き、激しい衝撃が周囲に響き渡る。サーモンブルーは冷静に状況を見守りながら「レッド、あと少しで決着だ。最後の一撃の準備を」と静かに伝えた。


マグロレッドは寿司ソードを握りしめ、燃えるような意気込みで応えた。


「必ずや終わらせてみせる!暗黒の寿司エネルギーでは、人々は幸せになれないッ」


宇宙船の内部では、アサリガーと彼の手下たちが最後の手段を講じようとしている。


「負けるワケには……負けるワケにはいかんのだ!」

アサリガーは激昂しながら、ロックされていたボタンを押した。


その直後、宇宙船の中心部に強力なエネルギーが満ち始めた。それはアサリガーが準備していた最終兵器、暗黒寿司光線だった。アサリガーの体はみるみるうちに巨大化し、宇宙船を突き破る。

 

「フハハハハ!!これぞ我が暗黒エネルギー、真の力だ!!」

アサリガーは勝利を確信したかのように、高らかに笑う。


「このままでは寿町は……絶対に許せんッ!!」

マグロレッドが声を張り上げ、仲間たちに固い決意を伝えると、ガリンガーXは機敏に動きながら、対策を練る時間を稼いでいた。


サーモンブルーは冷静な視線でガリンガーXのモニターを見つめる。


「少しマズイな……レッド、奴を打倒する一手はあるか?」

「あぁ……ブルー、寿司ソードのエネルギーを120%に!」

マグロレッドの指示に、サーモンブルーは驚きの表情を浮かべる。


「無茶だ。俺たちまで寿司エネルギーに呑み込まれるぞ!」

サーモンブルーは一瞬迷ったが、マグロレッドの決意を感じ取り、モニターを通じて巨大ロボットのエネルギー出力を120%に引き上げた。ガリンガーXはその瞬間、周囲に赤く輝くエネルギーをまとい始めた。


「フハハハ……無駄な抵抗だ!暗黒寿司エネルギーはこの星を制する!!」

アサリガーは動じることなく威勢を張っている。


その時、ガリンガーXに呼応するかのように、マグロレッドの心臓が鼓動を早める。ガリンガーXのシステムが120%のエネルギーに達した瞬間、その力が彼の全身を貫く。巨大寿司ソードは太陽よりも真っ赤に輝いていた。

 

「これでいくぞ、ガリンガーXッ!!」

マグロレッドが声を張り上げ、操縦桿を握りしめた。


「ぐっ……これが貴様らの真の力か……!」

アサリガーが驚愕の表情を浮かべる。


マグロレッドは固く握りしめた寿司ソードを振りかざし、高らかに叫ぶ。

「アサリガー、お前の野望はここまでだッ!!」


ガリンガーXが突撃する中、寿町の空に赤い光が弾け、周囲に激しいエネルギーが飛び散る。市民たちはその壮絶な戦いを見守りながら、希望を胸に抱いていた。


「フハハハ!無駄な努力だ、マグロレッド!純粋な寿司エネルギーだけでこの星を守れるとでも思うのか?」

アサリガーは不敵な笑みを浮かべながら反撃の体勢をとるが、ガリンガーXは少しも臆することなく、ますます加速していった。


「レッド・トロ・スラッシュXッ!!!!」


ガリンガーXの寿司ソードはアサリガーの胸を貫いた。あまりの寿司エネルギーにより、寿町の空はその赤い輝きで満たされる。


「グッ……!?こんなッ……!!バカなぁぁッ……!!」

アサリガーが絶望的な声を上げる。


「おあいそだッ!!」充満した暗黒寿司エネルギーもろとも吹き飛ばすような、超爆発が起きる。その光とともに、アサリガーの野望は打ち砕かれた。


 

寿町に平和な日常が戻った。アサリガーとその手下たちが去った後、市民たちは安堵の表情で街を歩き始めた。街の至る所で、ニギリンジャーXたちの勇敢な行動を称える声が上がり、彼らは英雄として讃えられた。


マグロレッドとその仲間たちは、寿町の復興と市民の安全を支援するために力を合わせた。イカイエローやハマチピンクは、市民たちとともに街の清掃や再建を手伝い、その活力と笑顔で寿町の活気を取り戻していった。


サーモンブルーは、寿町の警備と防衛戦略を強化し、危機の再来に備えるために動いていた。

 

――――しかし、平和な日常が戻ったのも束の間、寿町を脅かす新たな影が迫っていた。ある晩、寿町の空に不気味な光が差し、その光が街の中心部に降り注ぐ。


【次回予告】


寿町に現れた謎の寿司屋「トマト・アンダースシー」

その正体とは、シェフの目的とは一体何なのか?マグロレッドたちニギリンジャーXは再び立ち上がり、寿町の安全を守るために奮闘するッ!!

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