絶対回復!
「やばいにゃん… 光騎君死んじゃったかもにゃん…」
「にゃ、にゃんな…」
先ほど光騎君はドヤ顔で
「俺、全盛期の福山雅治にそっくりなんだけど☆」
とか言いながら加速魔法を使って、元天使のオレらでも目で追えない速さで、向こうの岩に突っ込んでいった。
そして岩の近くに行ってみると、それはもう大変な姿になっていた。
「こ、光騎君がバラバラにゃん!コレ完全に死んでるにゃん!元からちょっと崩れてた顔面もさらに崩れて土砂崩れみたいになってるにゃん!」
にゃんにゃんは泣きながらそう言った。
「だ、大丈夫にゃ!ボクの回復魔法で蘇生するのにゃ!」
「蘇生なんてそんなチートみたいなことできるのかにゃん!?」
「分からにゃいけど、絶対に回復させるにゃん!!」
なのにゃんはそう言い、回復魔法を使った。
〜1秒後〜
「うぅ… あれ? 俺、寝てたのか…」
確か採取クエスト行く途中だったような…
そんなことを思っていると
「よかったにゃあああああああ!生き返ったのにゃああああああ!」
「光騎君は ‘’ちょっと死んでた” からボクが蘇生したのにゃ!えっへん!」
にゃんなのはそんなことを言ってきた。
「 ‘’ちょっと死んでた‘’ ってなんやねん!俺は夢の中で川を渡って、死んだ父ちゃんと一緒にこれからの人生について語り合い…」
「しっかり三途の川渡り終えてたにゃん!」
「しかも死んだのにこれからの人生について話し合うとかメンタル強いにゃ!まじリスペクトにゃ!」
それから、俺が加速魔法を使って岩に突っ込んで死んで、なのににゃんが回復魔法を使って秒で蘇生してくれたことについて説明してくれた。
「なるほどなぁ。俺死んでたのか!蘇生してくれてありがとう なのにゃん!というか死者蘇生ってフツーにチートじゃね?」
「多分、この世界では死者蘇生は当たり前なんだにゃん」
「だとしたらボクら、とんでもにゃい世界の天使してたにゃんな〜。それよりにゃんにゃんの防御魔法を見せてほしいのにゃ!」
「おう!任せろにゃん!」
にゃんにゃんはドヤ顔でそう言いい、バリアみたいなものを出した。
「なんか出たにゃん!白いのが!」
「おい にゃんにゃん!それは誤解を招くからやめろ!」
実を言うと、少しだけあの色に似ている。
何がとは言わないが、ちょっと精子みたいな色である。
「これ、バリアかにゃ?強度はよく分からにゃいけど」
「加速魔法も回復魔法もすごかったし、絶対強いに決まってるにゃん!」
にゃんにゃんが自信満々にそう言っていると…
「ちょっと待て、なんだアレは?」
俺は遠くの方を指さした。
「あ〜、あれは世界に5体しかいない超強いドラゴンのうちの1体 『レッドドラゴン』だにゃ〜。ってレッドドラゴン!?にゃんでこんな所に!?」
「というかものすごい速さでボクらに向かってきてるにゃ!」
なるほど。どうやらクソ強いドラゴンのようだ。にゃんなのもビビりまくりだ。
なら俺が取る行動は1つ…
「よし!逃げるか!みんな俺に掴まれ!加速しちゃうぞ〜!」
このまま加速魔法でギルドに戻って、属性魔法とやらが使える冒険者達にこのドラゴンなすりつけようそうしよう!
そう思ったのだが…
「にゃあああああああ!そしたらオレらもさっきの光騎君みたいになっちゃうにゃあああああ」
「にゃんにゃああああああ!(超それなすぎワロタ!)」
全く失礼な猫達である。絶対に加速魔法を使いこなしてやるぞコノヤロウ!
そんなことを思った次の瞬間、にゃんにゃんのバリアにレッドドラゴンが突っ込んできた…
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