第2話
しばらくは週1更新を目指したいです。しかし仕事の都合でなかなかそうはいかないかも……
「兄ちゃん、ここがネル村だよ!」
「おう坊主!お嬢ちゃん!今日は早いな!ん?その後ろの薄汚い恰好のお前はだれだ!」
「あー、待ってガイさん!この人迷い人らしいの、しかも別の世界からの。だからおじいちゃんに会ってもらおうかと思って。」
「珍しい、異世界からの迷い人か、これから慣れるまで大変だろうけどがんばれよ兄ちゃん!」
最初はじろじろ見られて嫌なおっさんかと思ったけど警戒してただけみたいだね。気さくで面白そうなおっさんじゃん。
「ありがとなおっさん!どうなるかわからんがいってくるわ!」
「じゃあお兄さん、私の家におじいちゃんがいるからついてきて。」
家に向かいながら村の様子を見てみると田舎ののどかな農村といった感じがする。
休耕している畑と栽培している畑があることからノーフォーク農業に近しい技術があるとわかる。
「のどかな村だね。俺はこの雰囲気好きだな、このあたりは平和なのかい?」
「さっき言ったけどここら辺は田舎だから襲おうとする人もいないし魔物とかも少ないからねー、でもつまらないわ。だからお兄さんからドキドキわくわくした話が聞けることを楽しみにしてるわ!」
その後も他愛のない話をしていると前方にほかよりも大きな家が見えてきた。あれが目的地か?
「ほら!見えてきたでしょお兄さん!あの大きな家がうちよ。先に行って事情話してくるからゆっくり来てね!」
そういうや否やアリアは家に向けて駆けていく。そう簡単に話は通らないだろうからもう1回無線機を試してみるかな。
ザー……ザー……
だめか、暫定異世界のここだとつながるわけもないか……しかしここに来る前に任務は達成したが俺はどういう扱いになるんだろうか、やはりMIAか?
「お兄さんお待たせ!おじいちゃんがあって話そうって言ってるわ。その前にお父さんの服借りてきたからきれいにしてから着替えてくれる?水は持ってこさせるわ!じゃあこっちきて!」
ぐいぐいと手を引っ張って案内するアリア、俺が泥だらけなのもあって手や顔に泥がついている。こういうところを見ると年相応って感じがするね
「似合ってるよお兄さん!お父さんよりもムキムキね!」
「ははは、ありがとう。水をもらっただけでなく服も貸していただいてありがとうございます。私は諸橋衛と申します。」
貸してもらった服は麻のシャツとズボンだった。やはり現代ほど技術は発達してないのだろうか。
「モロホシマモルさんじゃの。いや、いいんじゃよ。紹介が遅れたの、わしはアリアの祖父でこの村の村長をしておるジュイアじゃ、よろしくの。ではお主がおかれているであろう状況を説明しようかの。」
「まずお主はこことは違う世界からきたと思われる。このことは珍しいが何十年、何百年に1人くらいの頻度であることじゃ。多い時だと数年に1人くらいの時もあったらしいの。異世界から来たものは全員何かしらの特別なスキルとかを持っておったらしい。この村にはそれを判別する魔具がないから王都に行けばあるじゃろう。あそこは異世界からの者に対する支援もしっかりしとるしの。3週間後に王都行きの定期便がでるからそれに乗っていけばいいじゃろう。それまではうちにいればいいじゃろう。」
「ありがとうございますジュイアさん。3週間お世話になります。なにか手伝えることがあれば言ってください。力仕事や狩りなら得意なので任せてください!」
主人公の異世界での生活の第一歩がようやくスタートしました!といってもまだまだプロローグです。これからどんどん物語は進んでいく(予定)です!
MDR
デザートテック社製
Micro Dynamic Rifleの略称
2015年から製造が開始されているブルパップ式アサルトライフル
特徴としては排莢の方向を左右で変更できる
個人的に1番大好きな銃です