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魔王の娘は破天荒すぎる  作者: 作者不詳
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第八話 黒衣の剣士

第八話 黒衣の剣士


「…」


「まさかお前が出張ってくるとはな、デュランダル」


「シゼルの爺に言われればな」


好戦的な美しい黒い瞳の美麗の少年は身の丈を超える黒い大剣を片手に構えると


「キサラ=ワーグナー、やろうか、俺の名はデュランダル、お前の使役する剣になる男だ」



その言葉にキサラはにこやかに微笑み


「そうね、やりましょう、貴方凄い素敵だわ」


「そいつはどうも」



「我が妹ながらいきなり素敵だなんて不思議だね」


「それがお嬢様ですからね」


「デュ、デュランダル!!!???」



「あーお前、主になろうとしてボロカスにされたもんな」

それぞれの言葉を言う兄達と兄の知人を見ながらキサラはにこりと笑う。


「(おそらくこの人は戦いで私の技量を見に来たのね、どこか和風で悲しそうな瞳、戦いしか知らないのかしら、それも悲しいわね、どこかときめいたわ)」


キサラはそう思うと同時に片手に黒い魔力を収束させるとして黒い剣を構成する。


「物質化の魔力かそれほどの魔力の濃密度、あの男の娘だけあるか」


デュランダルは楽し気に笑うと


「いざ尋常に勝負!!」


「お手柔らかにね」




キサラは黒剣を構えると同時に走り出す。




「…もうすでに彼女の実力はランクオーバーなのでは?」


「そりゃあ、うちの母親とあいつの父親、名だたるエキスパートが師事したからな」


カゲロウの言葉にブライトは言葉を言い返す。


失われし時代の神如き武器に傷一つもなく対等に戦う少女を見ながら恐ろし気に体を震わせる。


「デュランダルは失われし時代神が認知されす神如き者が大陸を支配していた時代、意志宿す武具の中でもっとも凶悪かつ巨大な力を持つ一振り、使い手に選ばれたならばその者に絶大な力とあらゆる呪いを断つ力を与えるという、かつて彼を所有したとされる英雄達は様々な巨大な功績を得たとされるが…」


「精神が消耗し正気を失うほどの戦に投じられるな、それが奴の持つ力を振るう代償ともいえる」


ブライトの言葉にカゲロウは頷く


「戦い続け栄光を掴むか、負けて全てを失うか、あらゆる意味でピーキーな武器だよ、あいつは」


「メイン武器にさせようとする僕らも大概だけどね」


「お嬢さまならば主としてあの方を使役できますよ」



にこりと微笑むミリアを見てブライトとジルは頷く。




「(腕力弱体、速度下降、体力消耗、脚力弱体、その他諸々の下降術か、可愛い顔してえげつねえな、ベルセルクの娘)」


微笑みながら音速の剣を放つキサラを見ながらデュランダルは楽し気に笑う


「(黒剣に直接効果を埋め込んでいたってわけだな、生身の奴ならもう動けなくなってるな、だがそれがいい、俺は鍛錬こそ至福…戦うのが本懐、不利なほど燃える)」



デュランダルは獰猛な笑みを浮かべると同時に大剣をまた振り回す。



「すごい、やっぱり伝説の武器だけあるわね」


「そんな大層な物じゃないけどな」


「うそ、貴方の名前英雄記や色々な書物で見たわよ、それこそ何も情報が残らない空白の時代からある武器…邪聖大剣デュランダル、カッコいいわ」


楽し気に笑いながら剣撃を交わす。


「私貴方の事気に入ったわ!!デュランダル!」


そう言うと同時にキサラは巨大な魔力の奔流を束ねる。


「貴方なら死なないと思うから放つわね?」



「おいおい、キサラの奴あれかますんじゃねえだろうな」


「ミリア、僕と防御壁を」


「承知しました」


「な、なにが起こるんだ?」




「…やれやれ、今回の主は奔放だね」



「いくわよ、[巨人の一撃]」


巨大な魔力の奔流がデュランダルを包み込む。





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