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魔王の娘は破天荒すぎる  作者: 作者不詳
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第6話 邪聖大剣デュランダル

第6話 邪聖大剣 デュランダル



「邪聖大剣デュランダル?」


ミセスブランにとあるお願いをした後、酒場へときて食事をするキサラ一行。ブライトから語られたのはかつて神代の頃の話。


この世界が生まれ名もなき大陸だった頃、まだ神が認知されてない時代、神如き者達が作り出した神代の武具。


異界の魂が宿るとされる黒き大剣の一振り。



「失われし時代のロストウェポンという奴だね、彼とは何度か共闘したことあるけど、すさまじい戦闘狂だね、今も戦い続けてるんじゃないかな」


ジルは目の前のステーキを食べながら語る。


「御主人様も一度使い手として認定されて彼を使用してましたが…」


ミリアもサラダを食べながら苦笑する。



「あいつはバカだな、戦う事しか頭にない」



「そんなバカ君を私のメイン武器にしようというの?」


キサラは首をかしげながら三人に声をかける。




とある黒い祠


「ディー!!いるんだろ?」

「シゼルの爺か」


「年齢的にはお前の方が爺だがな」


「ぬかせよ」


黒いローブを纏った白髪の老人がにこやかに笑うと、嗤う黒髪の少年が現れる。


「しかし無限回廊の祠の化け物共をここまで殺り続けるのもすごいもんだね」



黒いの恐竜のような化け物を見ながらカカカとまた笑う。



「失われし時代の名もなき戦争、神をも殺した神代戦争、第一次天魔戦争、第二次天魔戦争、そんでベルセルク達と戦ったあの戦争に、ブライト達と共闘した異界闘争、名だたるでかい戦にはお前がいるからな」


「俺の役割は闘争だからな、戦い続ける事が役割だ」


黒髪の青年はふうとため息をつく。


「だが俺をこの世界に呼んだあいつは俺に戦い以外の道も見せたいらしい」


「…慈愛と愛の女神ライブラか、人を愛しすぎ自らの邪悪をお前という剣に込めた」


「神だろうと、人だろうと、生物が生まれる以上闘争は起こる、愛もまた闘争の一つだ、愛したのがたまたま人間だっただけだ」


「神と人との恋は過酷だからな」


「言うじゃねえか、大賢者シゼル…人から神に至った現人神」


「お前には言われたくねえな、転生者にして神をも殺す邪聖大剣デュランダル」


二人はにやにや笑いながら


「んで、俺に何してほしいんだ」


「ああ、ベルセルクの娘、俺の孫のような娘がいるんだが、その子を主人としてやってほしい」


「お守には俺は向かないぜ?」


「なあに、世界があの子をほっとかないさ」


「…ほう?」


デュランダルはにやりと笑いながらシゼルを見た。





ミセスブラン

町長室



「キサラちゃんもずいぶん大人になってたわね、可愛い」


黒革の椅子に座りながらミセスブランはにこやかに微笑む。


「あの子気づいてないかもしれないけど、そうとうな使い手ね、ベルセルクさん、どこまで教育を施したのかしら、そして新たな主人として邪聖大剣デュランダルに会わせるとか、グランドマスター胃が痛くなるわね、それに…大陸での魔物の存在が多くなってるし、幸い天界と魔界、人界では不戦協定が結ばれていて、今の所戦いはないけれど…、あの子みたいな特別が現れると少し荒れるわね」



ミセスブランは煙草に火をつけると


「おいしいケーキは後回しかしら、予感がするわ」



ミセスブランへ続くとある平原



「いいねえ、どこかで強者の匂いがする」


散切り頭に紅い着物を着た刀を携えた無精ひげの狐眼の男がにこりと笑う。



「戦うは本懐、ああ、平和の中に埋もれる異端者よ!武芸を極めんとする俺に楽しみをわけてくれ!!」



高らかに笑うとその場から消えていった。



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