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北の陣 第3幕  作者: m
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ロズの教会


中央地区・ロズ町にて…




セナはブル最高司令官の了承を得て、北地区の仇であるゼビ師団長の暗殺を実行に移すべく中央地区のロズ町に来ていた…


セナはまず、ロズ町にある教会へと部下を30人程引き連れ足を運んだ…


セナを含む部下達は皆、修道服を着ていた…


ロズの教会で仲間と落ち合い、ゼビの情報を聞き出したセナ一行は、ゼビが宿泊している宿場へと向かった…


そしてセナ一行はゼビがいる宿場がよく見える5階建ての建物の屋上へと辿り着いたのであった…


空は暗闇に染まりかけていた…


ゼビがいる宿場は3階建てで大きな宿場だった、そして宿場の周りには沢山の中央軍の兵士達がいたのであった…


「セナ、どうする?あんなに沢山兵隊がいたんじゃあの宿場に近寄るだけで危険だよ」


修道服を着た女が宿場の方を見ていたセナにそう声をかけた…


「そうね… 」


セナはそう言い話を続けた…


「サラ… 私ジスール先生に約束したの… 先生の仇を討つって… 」


セナはそう言い修道服から先生の銃を取り出した…


「私1人であの宿場に行ってくる… この格好だし何とか宿場に入れると思うから… 」


セナはサラを見てそう言った。


「そんな事、絶対駄目だよ!死にに行くようなものじゃん!」


サラがセナの修道服を引っ張りながらそう言った。


「それしか方法がないの… いつ、あいつらが動き出すか分からないしチャンスは今しかないの… 先生の銃であいつを殺せたらそれで本望だわ」


セナがサラを見ながらそう言い…


セナが1人で宿場に行こうとした所をサラがセナの修道服を強く引っ張った…


「待って!セナ!落ち着いて!もう少し考えようよ!きっといい方法があるって!」


サラがセナをそうなだめた…


「サラ… 私は冷静よ… きっとあの状況は変わらないわ… なら… 奴らが動き出す前に殺らなきゃ… 今しかないの… 」


セナは修道服を引っ張るサラの手を握りそう言った。


「そう… 分かった… なら… 私達も一緒に行くわ… 」


サラは諦めたようにそう言った。


「駄目… あなた達はここで宿場を見張ってて、私が暗殺をしくじった場合、残ったあなた達で暗殺を実行して」


セナはそう言いサラの手を力強く握りセナの修道服からサラの手を引き離した…


そしてセナは1人、ゼビの居る宿場へと歩いて行ったのだった…




セナがサラ達と別れて10分程歩いたところで宿場へと辿り着いた…


セナは宿場の周りにいる兵士達を横目に宿場へと入った…


宿場のロビーには丸テーブルが沢山置いてあり、どの席にも中央軍の兵士達が腰をかけて会話をしていた…


何人かの兵士がセナを見たが別段気にする事もなく会話を続けていた…


セナはそのまま宿場のカウンターへと歩いて行った…


セナがカウンターに着くと、カウンターにいた従業員が申し訳なさそうに…


「すいません、今日は満室でして… 」


セナにそう言った。


それを聞いたセナが従業員に微笑み…


「ロズ祭の事で支配人に話があります、支配人のところへ案内してもらえますか?」


そう言ったのだった…




















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