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北の陣 第3幕  作者: m
32/55

クロック師団vsキルメール師団 本拠地の襲撃


交渉の日より3日後、クロック師団とキルメール師団との戦闘がついに始まった…




「派手に死ねー!」


ハッド師団長の前に立ちはだかるキルメール師団の兵士達は次々と鮮血を上げ倒れて行った。


そしてクロック師団はたった2日間で野外戦を制しルーキ師団長の待ち構える町へとなだれ込んだのだった…




クロック師団が町になだれ込んであっという間に町の各所でゲリラ戦が始まり中央軍のキルメール師団は徐々に窮地へと立たされていくのであった…




「もうこんな所まで… なんて侵略の速さなんだ… 」


ルーキ師団長はこの町の本拠地の屋上から町の様子を伺っていた。


すでにクロック師団はルーキ師団長の目前まで迫っており、眼下にある町の大通りではキルメール師団3000を相手にクロック師団が500人程で突撃して来ていたのだった…




ーーー




「ハッド師団長報告します!現在第1旅団が本拠地周辺に到着しました!」


兵士は敬礼をしてそう報告した。


「そうかよくやった!この調子で派手に攻めろ!ガンガン攻めて攻めて攻めまくってやれ!敵に態勢を整えさせる隙を与えるなよ!」


ハッド師団長は指揮棒を軽やかに回しそう言った。


「はっ!」


兵士は敬礼し、そう言うとハッド師団長の前から走り去って行った。


「皆、聞いたな?本拠地までの道のりは確保した、俺たちもそろそろここの頭を派手に狩りに行くぞ!」


ハッド師団長は指揮棒を片手でくるくると回し周りにいる兵士達にそう言ったのだった。




ーーー




クロック師団の一団が町の本拠地に到着してから3時間後…


町の各所を制圧して来たクロック師団の一団が次々と本拠地に攻めて来ていた…


そしてハッド師団長率いる本隊もついに本拠地周辺に到着したのだった。




ルーキ師団長の前に焦った様子で1人の兵士が走って来た…


「ルーキ師団長報告します!敵本隊がすぐそこまで迫って来ました!もはや本拠地周辺の防衛網は機能していません!このままではここはすぐにでも敵に囲まれてしまいます!」


兵士は額から血を流しながらそう報告した。


「そうか… 遂にここも落ちるか… クロック師団め… 何も知らないバカが調子に乗りやがって… 」


ルーキ師団長は腕組みをしながらそう言った。


「我々はどうすればいいのでしょうか?」


額から血を流した兵士がそう聞いた。


「俺たちはここで死ぬ訳には行かない」


( あれ?死ぬ訳には行かない?そう言えばクロック師団が来る前に死亡フラグが立ったとか立たないとか言ってたな )


「全員退却させろ」


( あいつが縁起でもない事言うからこんな事になるんだよ!まったく )


ルーキ師団長は怒った様子でそう言った。


「はっ!」


額から血を流した兵士はそう返事をした後、すぐにルーキ師団長の前から走り去って行ったのだった。















































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