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北の陣 第3幕  作者: m
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ブル最高司令官との密会 2


セナは目から涙を流しロウにそう言ったのだった…


「死ぬかも知れんぞ?それでもいいのか?」


ブル最高司令官は再度確認するようにそう聞いた。


「はい… 僕に出来る事があるのなら… 」


ロウは1度頷きそう答えた。


「そうか… 私が思っていたより君は大人のようだ… 君の覚悟は私がしっかりと受け取った… 」


ブル最高司令官は大きく頷き話を続けた…


「それでだ… ロウ君… 実はな… 君には、君の父であるアントレイヤに私達の味方になるよう説得してもらいたいのだ」


ブル最高司令官はロウを見ながらそう言った。



「えっ?親父を?」


ロウは驚きそう言った。


「そうだ!ロウ君!君の父に全てを話し私達の味方になるよう説得してもらいたいのだ」


ブル最高司令官は少し恐い顔をしそう言った。


「おっ、親父はもうこの戦争の真実を知っています… 僕はセナから話を聞く前に親父の話しを盗み聞きして真実を知ったので… 」


ロウはブル最高司令官の顔を見ながらそう言った。



「何?アントレイヤはもう真実を知っているだと?なら話が早いではないか!私の苦労もどうやら報わられたようだな… 」


ブル最高司令官は不適な笑みを浮かべそう言った…


「私の苦労?」


ロウは怪訝そうにそう言った。


「はっはっはっは、実はな君の父、アントレイヤにはこの戦争には裏があると前々からそれとなく教えていたのだ… 真相を知った彼が私達の味方になる様にな… そしてようやく彼も真相を知る事が出来たようだな… 」


ブル最高司令官は嬉しそうにそう言った。


「はぁ… そうだったんですか… 」


ロウは上目遣いでブル最高司令官を見ながらそう言った。


「ロウ君、真相を知っているアントレイヤならきっと私達の味方になってくれる筈だ、説得の方をやってくれるかね?」


ブル最高司令官はロウの目を見ながらそう聞いた。


「はい… やってみます… 」


ロウは頷きそう答えた。


「はっはっはっは、そうかそうか、ありがとう!じゃあ後は君に任せたぞ!アントレイヤが君の説得に応じたらすぐに私達に教えてくれ、その為のハトを今から君にプレゼントしよう」


ブル最高司令官はそう言うと部屋から1度出て3匹のハトが入ったカゴを持って来てロウに渡した…


「ハトの足に手紙を巻いて飛ばせば私の元にやって来る、結果をそれで教えてくれ」


ブル最高司令官はハトを指差しそう言った。


「はい… 分かりました… 」


ロウはハトを少し見てそう答えた。


「はっはっはっは、王族の慌てる様が目に浮かぶわ、はっはっはっは」


ブル最高司令官はそう高笑いをしたのだった…




ブル最高司令官との密会を終えたロウはセナ達の護衛の元、アントレイヤ邸へと向かったのだった…

















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