諜報部隊
そして教会の外でセナが口笛を軽く吹いたのだった…
すると教会の周りにあった木々の間から町人の格好をした人が50人くらい出て来てロウに姿を見せた…
「この人達は北月師団の諜報部隊の人達よ、今日はロウの安全の為に他にもいろいろな部隊が来てる、だから私達を見張ってる王族兵がもしいてもすぐに分かるわ」
セナはロウの方に振り返りそう言った。
「もしかして… 」
ロウがそう言うと…
「そう、北月師団の師団長にお願いして、北月師団に協力してもらう事が出来たの」
セナが微笑みそう言った。
すると教会の陰から1人の男がセナとロウの2人に向かって歩いて来た…
「君がロウ君か」
その男はロウの前で立ち止まりロウをまじまじと見てからそう言った。
「ロウ、紹介するね、この人はジルって言って北月師団の最高幹部の1人で、今私達の周りにいる諜報部隊のリーダーでもある人なの」
セナはロウにそう説明した。
「はっ、初めまして」
セナから説明を受けたロウはジルに頭を下げそう言った。
「やぁ、初めまして… セナの言ってた通り、やっぱり君には王族兵の見張りが張り付いてたみたいだよ」
ジルはロウに微笑みそう言った。
⁈
「えっ?やっぱり、見張りが付いてたんですか?」
ロウは驚きながらそう聞いた。
「あぁ、君が家からここに来る間に始末したみたいだけどね」
ジルはそう言いロウに微笑んだ。
⁈
「始末した?おっ、王族兵を?そっ、そんな事して、だっ、だっ、大丈夫なんですか?」
ロウは驚きながらそう言った。
「ははっ、君も、もう分かってるんだろ?俺達の本当の敵は王族だという事を… 」
ジルは不適な笑みを浮かべてそう言った。
「えっ、いっ、いや… それは分かっているんですけど… 王族兵はやば過ぎるとゆうか… なんとゆうか… 」
ロウはマーサとの会話を思い出し恐れる様にそう答えた。
「ははは、王族兵を君が恐れるのも分かるが俺達北月師団が動けばたとえ王族兵ともいえども好きにはさせないよ」
ジルは心配そうにしているロウにそう言った。
その時、もう1人の男がロウ達の所にやって来た…
「後始末は終わった、早くここから出よう」
その男はジルとセナに向かってそう言った。
「君の部下からの報告はもう受けたよ、キーナお疲れさん、王族兵は手強かったかい?」
ジルはキーナにそう聞いた。
「あぁ、まぁまぁだったな」
キーナはそう答え…
「さぁ、さっさとここから離れよう」
そう言ったのだった。
こうしてロウはあのブル最高司令官に再び会うために中央地区から北地区へと向かったのであった…




