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北の陣 第3幕  作者: m
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1羽のハト


アントレイヤが王宮を訪れた日からしばらくしたある日の事…




ロウが自分の部屋でみんなに内緒でアレをしていた時…


窓の外に1羽のハトが止まった…


ロウはハトにすぐ気づき窓を開けハトを手にとった…


そしてハトの足に付いた手紙を取り読み出した…


【 あの教会で待ってる。セナより 】



「来たー!セナちゃんやっと来たー!」


1人でこんな事やってる場合じゃない、今日はもしかしたらセナと2人でアレができるかも?ロウはそう思いながら取り合えずお風呂に向かった…


( 取り合えずこのけがれた身体をなんとかしないとね )


ロウはアソコを念入りに洗った…


そして風呂から上がって着替えを済ましたロウは父の護衛兵達の目を盗みこっそりとアントレイヤ邸から教会へと向かったのだった…




時刻はすでに深夜の1時を回っていた…


ロウがいつもの教会に着くとセナが出迎えた…


「ロウ、久しぶり!」


セナは相変わらず超可愛い笑顔をロウに見せそう言った。


「セナ… 」


久しぶりに見たセナの可愛さにロウは言葉を失った…


「ロウ、どうしたの?」


セナは不思議そうな顔をしながらロウを覗き込みそう聞いてきた…


「んっ、なっ、なんでもない、セナ、久しぶり!セナからの連絡ずっと待ってたよ」


ロウは顔を赤くしながらそう言った。


「あっ、そうなんだ… 連絡が遅くなってごめんね、あれからいろんな事があって遅くなっちゃったんだ… 」


セナはちょっと困った様にそう言った。


「いや、いいんだ… セナと会えただけで… 」


ロウはセナから視線をそらしそう言った。




それからセナとロウの2人はしばらく会話を続けた…


そして…




「ロウ、ブル最高司令官が言った真実… コレで分かったでしょ… それでね… ロウにこれからブル最高司令官に会ってもらいたいの… いいかな?」


セナは申し訳なさそうにロウにそう言った。



「えっ、ブル最高司令官に?どうして僕が?」


ロウは驚きながらもそう聞いた。


「それは… 私の口からは言えないの… ねっ、ロウ、お願い、私と一緒にブル最高司令官の所について来て」


セナはロウに顔を近づけそう聞いてきた。


「ん〜、わっ、分かったよ… 一緒に会いに行くよ… 」


超可愛いセナの頼みを断る事なんてロウには出来なかった…


「でも、こっそりと家から出て来ちゃったからいきなり僕が居なくなるとマズイ事になっちゃうんだよね… 」


ロウは困った様にセナにそう言った。


「大丈夫、ロウ、今から両親に手紙を書いて、その手紙を両親に渡しておくから」


セナはそう言い修道服から紙と筆を取り出した…


「なんて書くの?」


ロウは困った様にそう聞いた。




ロウはセナから言われるまま手紙を書きセナに渡した…




「これなら大丈夫だね」


ロウはセナに微笑みそう言った。


「でしょ」


セナもロウに微笑みながらそう言った。


「あっ、でも、もう1つ… 王族兵の方はどうするの?もしかしたら今も見張られてるかも知れないよ?」


ロウは心配そうにセナにそう聞いた。


「そっちも大丈夫!ロウちょっと来て」


セナはそう言うとロウを教会の外に連れ出した…


そして教会の外でセナが口笛を軽く吹いたのだった…





















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