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北の陣 第3幕  作者: m
22/55

盗み聞き


時は経ち…


中央軍と北軍の軍事的重要拠点を巡っての激しい戦いは、北軍が勝利を収め、ついに中央軍は軍事的重要拠点を失ったのであった…


中央地区の重要な資金源地域に続き、重要な軍事拠点を北軍に奪われた中央政府は急ぎ、北軍に停戦交渉の使者を出した、そして北軍のブル最高司令官は北軍の兵士達の反対を押し切り何故かこれをあっさりと承諾したのだった…


中央軍はその隙に南軍に奪われた拠点を奪い返すべく軍を再編成し、南軍に向け歩を進めたのであった…




そんな最中1人の男がアントレイヤ邸にやって来た…


「トン、トン」


アントレイヤがいる部屋のドアを誰かがノックした。


アントレイヤはドアのノックに気づき眠りから目が覚めた…


「どうぞ… 」


アントレイヤはベッドから起き上がり寝ぐせのついた髪を手で整えながらそう言った…


するとドアを開け執事が入って来た…


執事はアントレイヤに一礼し…


「ギール様がお見えになってます、どう致しますか?」


そう言った…


「ギールが?そうか… ここに通してくれ… 」


アントレイヤは寝ぐせを気にしながらそう言った。


「はい、分かりました」


執事はそう言いアントレイヤに一礼した後、部屋を後にした。



ーーー




「あっ!ギールさん!」


執事に案内されているギールを見かけたロウがギールに向かってそう言った。


「おお!ロウじゃねーか!久しぶりだなぁ!」


ギールはそう言いロウの近くに歩いて来た。


「お久しぶりです!」


ロウはギールに一礼しそう言った。


「おぉ!やっと、主人公の出番が来たみたいだなぁ!もう少しで俺が主人公になるところだったぞ!はっはっは」


ギールはそう言いロウの頭を撫でた。


「いや、本当そうですよ!このまま僕の出番が無いんじゃないか?って、やさぐれてましたからね僕」


ロウはギールに不適な笑みを見せながらそう言った。


「はっはっは、やさぐれるな、やさぐれるな、お前がここで出てきたって事は、これから出番が一杯まわってくるって事なんじゃないか?」


ギールはロウの頭を撫でながらそう言った。


「はぁ… まぁ、そうだといいんですけどね… この作者めちゃくちゃな事するから分からないんですよね… 僕中心で全部描けば簡単でいいのにそうしないんで… 」


ロウは顔を引きつらせながらそう言った。


「はっはっは、確かにそうだな、ロウ中心で描けばもうとっくにこの物語は終わっていた筈なのにな… だが… 作者はそうしなかった… それはきっとこの実話… いや… 物語をもっと深く知って欲しいと作者が考えたせいだろう、俺も2幕の主人公を長い事やったせいか奴の事がだんだんと分かって来たぜ」


ギールは微笑みながらそう言った。


「はぁ… もっと深く知って欲しいですか… あの作者がそんな事考えてるとは思えませんがね… 」


ロウはまだ顔を引きつらせながらそう言った。


「はっはっは、まぁ、その話はこのへんで終わりにしよう、じゃ、また後でな」


ギールはそう言い執事の方に歩き出した。


「あっ!ギールさん!今日は何の用で来たんですか?」


ロウはギールに向かってそう聞いた。


ギールは一旦立ち止まりロウの方に振り向き…


「ちょっと君のお父さんに話があってな… 」


そう言い執事の方に再び歩き出した。


「あのっ!その話とは一体どんな話なんですか?」


ロウは父が持っていた密書の事をこれから話し合うのではないか?そう直感し聞いてみた。


「ロウには関係無い事だ… じゃ、また後でな」


ギールは軽く微笑みロウにそう言い執事の後をついて行った。


( 父とギールさんの話を聞けば何か分かるかも… )


ロウはそう思い、こっそりとギールの後を追った…




そして父とギールの話を盗み聞きしたロウは驚愕の事実を知る事となったのだった…













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