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北の陣 第3幕  作者: m
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鷹の第3の目


これはギール達が北月師団の前から退却して行った後の話だ…




キューイはギール達が退却して行った後、キーナに10分の1計画の真相を迫っていた…


その場には北月師団の最高幹部達全員と数十人の兵士達がいた…


尋問は3時間に及んだ…


そして追い詰められたキーナは何かを決心したかのようにキューイを徐ろに見た…


「団長達にはこれ以上隠せませんね… 」


キーナはそう言った後、咄嗟に剣を抜きその場に居合わせた2人の兵士達を斬り捨てた…



「血迷ったか!キーナ!」


ガゼがキーナに向かってそう叫んだ。


キーナは不適な笑みを浮かべ剣を腰に戻した…


「ガゼ、そいつらの軍服を脱がして右肩を見て見ろ」


キーナはガゼに向かってそう言った。


ガゼは怪訝そうにキーナに言われるまま斬られた兵士の服を脱がし右肩を見て驚いた…



「こっ… こいつは… 」


ガゼはそう言い、キューイに兵士の右肩を見せた…



「王族関係者の印だと?」


キューイは驚きながらそう言った。


「そいつらは10分の1計画の仲間だ… そして互いを監視し合う仲でもある… 」


キーナはキューイを見てそう言った。


「キーナ… 一体これはどうゆう事なんだ… こいつらは小さい頃からの仲間だ… そんな奴らがいつ… そして何故王族関係者に?」


キューイは怪訝そうにキーナにそう聞いた。


「その兵士達の右肩に刻まれた鷹の第3の目はこの国を隅々まで見渡している… 俺達はその目から逃れる事なんて出来ない… 仕方なかったんだ… 団長… 」


キーナは唇を噛み締めそう言った。


そしてキーナは自身の軍服を脱ぎ捨て右肩をキューイに見せた。



「お… お前も王族関係者だと?意味が分からない… キーナ、俺達に1から説明してくれないか?」


キューイは怪訝そうにキーナにそう聞いた。


「団長… この話をする前に1つだけ条件があります… 絶対にブル最高司令官を殺さないと俺に誓えますか?」


キーナはキューイにそう聞いた。


「何故、俺がブル最高司令官を殺すんだ?殺す訳ないだろ?ブル最高司令官は俺の義理の親父でもあるんだぞ?そんな事はありえない」


キューイは怪訝そうにそう答えた。


「では、誓うという事ですね… みんなもそう誓えるか?」


キーナはそう言い、近くにいた北月師団の最高幹部達、一人一人と目を合わせ確認した、そして最高幹部達は皆頷いたのであった。












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