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北の陣 第3幕  作者: m
14/55

投降


翌日の夕方…




セナが屋上から宿場を伺っていると兵士達が何やら慌ただしく動き始めたのだった…


( 何かあったみたいね… )


セナはそう思いながら、そのまま様子を伺っていた…


そして、しばらくすると宿場の玄関から毛布にくるまった何かを兵士達が外に運び出しているのをセナは目撃した…


( ん?何を運んでるの? )


セナは不思議に思いながらもそのまま宿場の玄関の様子を伺っていた…


すると、兵士達はもう1つ毛布にくるまった何かを宿場から外に運び出して来た…


その毛布をセナは注意深く見た…


そしてセナは気付いたのだった…


( あれはどう見ても人の形をしている… 間違いない… あれは人… でも、何で? そう言えばあの宿場に潜入した時に見たあの部屋… 一体あの宿場でゼビ達は何をしているの? )


セナはそう思いながらもずっと様子を伺っていた…


そして兵士達は毛布にくるまった人と思われるものを2体、馬車に乗せ何処かへと運んで行ったのだった。


( ゼビは出て来なかったか… でも… あの宿場でゼビ達が何かをしているのは確かね… もしかしたらまだしばらくはあの宿場から動かないかも… )


セナがそう考えていた時だった…


セナは突然、自身の背後から気配を感じた…


そしてセナが後ろを振り向くと兵士が2人剣を振り上げセナに斬りかかって来たのだった…


セナはギリギリのところで剣を避け、咄嗟に銃を2人の兵士に向け撃った…


「パン、パン、パーン」


急所を撃たれた2人の兵士はその場で倒れた…


だが、セナの撃った銃声は辺り一面、宿場の方まで届き兵士達が再び騒ぎ始めたのだった…


( まずい… )


セナはそう思いすぐにその場から逃げ出したのであった…


だが、町のあちらこちらにいたゼビの兵隊に気づかれたセナは兵士達に追われる事になった…


「パン、パン、パン」


町の中でセナとゼビの兵隊達との銃撃戦が始まった…


その銃声を聞きつけ次々とゼビの兵隊があちらこちらから集まって来きた…


セナは町の中を逃げ回りながら銃を撃った、だが、兵隊に辺りを取り囲まれ追い詰められたセナは仕方なく近くにあった建物に逃げ込んだ…


その建物は2階建になっており、1階はパン屋で2階は小麦粉などを置いてある倉庫だった…


セナは銃を店の主人に突きつけ早く店から出るよう促し、店の主人は急いで店の外に逃げ出した…


そしてそのパン屋で再び銃撃戦が始まった…


「パン、パン、パーン」


セナは店に兵士を入れまいと、店に入って来ようとする兵士達に銃を撃った…


するとゼビの兵隊達は店のガラスを割りまくり、セナのいるパン屋は外から丸見えの状態にされた…


セナは店のカウンターの後ろに隠れながら銃を握りしめた…


この時、残りの弾数をセナは確認した…


( やばい… 沢山用意してあった弾が残り3発しかない… どうしよう… )


セナはそう思いながらも店の外の様子を何度か伺っていた…


兵士達も店の中を静かに伺っている様だった…


そして兵士の1人がセナに向かって…


「大人しく投降しろー!投降すれば命だけは助けてやる!これ以上抵抗を続ければ貴様の最後は無惨な最後になるぞ!」


そう叫んだ。


セナは銃を見つめ…


( 投降?投降してもどうせ殺されるだけでしょ… でも、弾が… )


セナは考えた末、一縷の望みに賭け投降する事に決めたのだった…




















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