MIDDLEPHASE02 泳げマイケル 前編
2017/8/19 誤表現を修正
GM:さて、それではファットから牙の遺跡へ行くための近道となっている水路を進むにあたってのルールを説明しよう。まず、マイケルの遊泳速度だと水路は片道30分。一度に運べるのは2人までとなる。
ルーン:ジャックとソーンは?
GM:その2匹はまだ小さいので今は疲れて寝てる。そもそもナゲット団の船から帰って来てから30分しか経ってないんだ。マイケルとしても、子供にそんな無理はさせられない。
スイレン:まぁ、片道30分なら1時間半以内に4人全員が遺跡の近くまで行くことができますし、そこは問題ないでしょう。
ワット:そうだね。マイケルさんに頑張ってもらえば大丈夫そうだ。
GM:あと、もう一つ重要なことだが
一同:?
GM:マイケルさんは自分の仕事をサボってボランティアで君たちに協力してくれるんだ。仕事をサボらせる以上、まず君たちにはその責任を取ってもらわなきゃならない。
ルーン:仕事は私がさっき終わらせたじゃん?
GM:仕事が荷物の積み込みだけなわけがないだろう。とりあえず、後ででもいいからマイケルを借りることをちゃんとノーチルに説明すること。これが最低条件だ。…ついでに追加報酬なんかをマイケルに払ってくれると尚良い。
フィル:なるほどね。じゃあ神官長にはボクの方から適当に言っておくよ。
スイレン:よし、これで全部解決ですね。
GM:あの…追加報酬……
ルーン:じゃあまず最初に誰と誰からマイケルさんに運んでもらおっか?
GM:(…ぐすん)
ワット:どう考えても先に行くやつの方が危険だよな?これ。少なくとも"黄香子"に見つかる展開だけは避けなきゃならない。
スイレン:だったら先行する2人は遺跡の近くに着いたら隠れてるのが良いでしょう。そうなると隠密の判定(≒感知判定)が得意なワットくんが先に行くのは確定。もう1人は…
フィル:だったらボクがいくよ。新規取得した《アンプロンプチュ》を使えば隠密の判定を呪歌判定で代用できるからね。
GM:歌で隠れるってどういうことだよ。
ルーン:猫の鳴き真似とか。
ワット:虫の鳴き声とか。
フィル:自然に違和感なく溶け込みます。
視覚的に違和感バリバリなのだが。
スイレン:まぁ《アンプロンプチュ》はともかく、回復役のフィルちゃんが付いて行くのは私も賛成ですね。
GM:なるほどね。じゃあ前半組はワット&フィル、後半組はルーン&スイレンでいいかな?
一同:OKでーす!
GM:よし。それじゃあ早速、前半組から遺跡に向かってもらおう。「さぁお前ら、早くオラの背中さ乗るべ!!」
ワット:では失礼して。
フィル:マイケルさん、お願いしまーす!
GM:「よっさぁ!出発だべー!!」…というわけでフィルとワットを乗せたマイケルは海へ飛び込んで行きました。
ルーン&スイレン:行ってらっしゃ〜い!!
GM:…というわけでルーンとスイレンは一旦待機だ。カメラはフィル&ワット組を追いかけるぞ。
フィル&ワット:はーい!
GM:まず、君たちは遺跡への近道となっている水路の入口へ無事辿り着くことができた。しかしその水路は山あり谷あり…いや、岩あり滝ありの激流で泳ぐのにとても苦労する上、途中でいくつもの支流に分流しており迷子になりそうだ。
フィル:なるほど。そこを判定で突破すればいいんだね?
GM:いや、マイケルさんが頑張って全部突破してくれました。
一同:なんだとっ!!??
ワット:マイケルさん有能!!
GM:「ぜ、ぜぇ…ぜぇ…こ、こんくらいなんてことねぇべぇ〜」
フィル:お疲れ様、マイケルさん。それじゃ、後の2人もお願いしますね!!(一同爆笑)
GM:鬼かっ!?マイケルぜぇぜぇ言ってんだろ!…まぁいい、それじゃマイケルさんは遺跡の入口のある砂浜…の付近の陸地に君たちを上げてくれたよ。「おっしゃ、後の2人も運んでくるべ。お前ら少しだけ待ってろ」
フィル:はーい!
GM:というわけでマイケルさんはファットへ戻って行きました。陸に上がったフィルとワットは…
ワット:とりあえずあと1時間は隠れてないとね。
GM:…じゃあ、草むらがあることにしよう。わさわさとけっこう生い茂ってる感じの。
フィル:OK、ではそこに隠れてじっとしてるよ。ルーンちゃん、早く来てね〜
ルーン:は〜い!!
□■□
GM:はい。では30分時を進めてルーン&スイレンサイド。
スイレン:その前に、ノーチルさんの船が無事出航したかどうか知りたいんだけど…
GM:君たちはノーチルに見つからないように隠れてたんだろ?だとしたら当然だけど船が出航した場面は見ることができない。…ただ、港の方から兵士や神殿の職員みたいな人たちがぞろぞろと帰って来ているのは見えるので、無事出航したって推測することくらいはできるんじゃないかな?
スイレン:なるほど。了解しました。
GM:さて、では君たちのもとにマイケルさんが戻って来たワケですが…
ルーン:マイケルさんおーそーいー!!もう、早く行くよ!!
GM:「ぜぇー、ぜぇぇーー、、す、少しだけ休ませてけろ…」
ルーン:だーめ!行くよ!!
GM:「お、ぉぉお…」…とまぁこんな感じでマイケルはかなり疲れ果てている様子だ。このままでは到着が予定より2ラウンドくらい遅れてしまうだろう。
フィル:げっ、そんなペナルティが…しまったな、マイケルさんに《ヒール》かけておくべきだった。
GM:到着を遅らせないためにはルーンとスイレンはマイケルの遊泳の手助けをしなければならない。…具体的にはバタ足とかで一緒に泳ぐ感じになるかな。というわけで2人は難易度15の筋力判定をどうぞ。
ルーン:(ダイスを振る)…クリティカル。
スイレン:(ダイスを振る)…ダメ失敗。
GM:ふむ。では片方は成功ということで…1ラウンドだけ遅れて到着することになるかな。
ワット:……ねぇ、さっきから気になってたんだけど、なんで急に時間の単位が「分」から「ラウンド」に変わったの?
スイレン::あ…そういえば……
フィル:あれ、待って…これ、すごい嫌な予感がするんだけど……
GM:フッフッフ…アドリブコースに入っちまって一時はどうなることかと焦ったものだが…まぁ、どうにか面白い状況は作れたな。
ルーン:……というと?
GM:パーティは二手に分かれ、火力の要であるルーンと多数の支援スキルを持つスイレンの到着は1ラウンド遅れ。そんな状況でたった2人でいるフィルとワットを攻撃しない手はないだろう?
フィル&ワット:やっぱりかーーーーーっ!!??
GM:当然だ!!さぁ判定対決を始めるぞ、こちらは君たちの隠密状態を看破するので、君たちは『危険感知』で対抗判定してくれ!因みにこちらの達成値は…(ダイスを振る)13だ!!
ワット:その達成値だと《アンプロンプチュ》使わない限りフィルくんにはキツそうだな。なら、代わりに俺が決めるしかない。
フィル:頼むよワットくん!なるべく《アンプロンプチュ》は温存で行きたいんだ。
ワット:OK、任せといて。今回新規取得した《サーチリスク》の効果も合わせて3Dで…!!(ダイスを振る)…
果たして、フィルとワットは2人だけでルーンとスイレンが来るまでの1ラウンドを乗り切ることができるのか!?
次回へ続く!!