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OPENINGPHASE02 機密書類

2017/8/13 誤字訂正

GM:さて、というわけで君たちのオープニングに入ろう。ルーン、フィル、スイレン、ワットの4人+ぐるぐるに縛り上げられたケチャップはマイケル、ジャック、ソーンに運ばれてファットまで帰ってきたよ。港ではノーチルさんが君たちの帰りを待っていた。「みんな、よくぞ無事に帰ってきた…テールは?」


フィル&スイレン:マタ、マモレナカッタ…(一同爆笑)


GM:お、おう。だがしかし、ノーチルには君たちがテールを救えなかったことを咎めるつもりはないようだ。"黄香子イエロー"の強さは彼が一番よくわかっているからな。「いいんだ、君たちはよくやってくれたよ…」


ルーン:イヤいいわけないだろ!さっさとテールちゃん捜しに行くぞい!!


一同:おーー!!!


GM:調子戻るの早ぇなっ(笑)そんな君たちにノーチルは付いてこれない。「い、いやしかし、探すと言っても今度は何も手がかりがないのでは…」


スイレン:それがあるんですね〜


フィル:マイケルさんが意外と有能だったからね。


スイレン:というわけでマイケルさん!機密書類を読み上げちゃって下さい!!


GM:「なに!?機密書類だと!?」ノーチルが驚いた様子でマイケルを見る。するとマイケルは「げっへっへ…神官長すんかんちょー、オラがに入れたナゲット団(ぬげっとだん)の機密書類の写しだべー。上手く使ってけろ」と、それをノーチルに渡した。


ワット:なんだ、マイケルさんが読み上げるんじゃないのか。


GM:マイケルさんが読んだら機密書類が面白くなっちまうだろ(笑)ノーチルはマイケルから書類を受け取ると、そこに書かれていることを声に出して読み上げるよ。




「伝令『牙の遺跡』に別の入口を発見。20日、日没より突入作戦を決行する。しかし、発見された入口には既に人が侵入した痕跡があり『進化したスキル珠』が持ち出された可能性も否定できない。"黄香子イエロー"はその旨調査し、作戦当日までに『進化したスキル珠』の所在を確認、可能なら速やかに回収し、遺跡にて突入部隊と合流せよ」




GM:…因みに現在時刻は20日の午後4時頃。日没までは残り2時間といったところか。


ワット:なるほど。残り2時間で遺跡に行けばいいのか。


スイレン:時にGM、この書類じゃ『牙の遺跡』がどこにあるのか私たち全くわからないんだけど…


GM:難易度12知力判定。


スイレン:(ダイスを振る)…成功。


GM:では君は『牙の遺跡』というのがトリコさんのいたあの遺跡のことだと確信できるね。『進化したスキル珠』だとか『人が入った痕跡』だとか、そのあたりの文章から推理した結果だ。


スイレン:なるほど。ではその推理結果をみんなで共有しましょう。


フィル:待った、スイレンさん。遺跡のことを無関係な人たちに話しちゃうとルーンちゃんの『紅月あかつき』が消えちゃうよ。その情報の共有はボクたちだけで。


スイレン:あ、そうでした。危なかった。


GM:ふむ、賢明な判断だ。…が、ノーチルは「『牙の遺跡』が見つかっただと…?」と動揺した様子を見せている。どうやら彼は『牙の遺跡』のことを知っているようだね。


一同:は!?


ルーン:あれ?トリコさんは300年間遺跡に来た奴はいないとか言ってなかったっけ!?


GM:言ってたな。


ルーン:じゃあ何故ノーチルさんは牙の遺跡を知っている!?


GM:さぁ?本人に聞いてみれば?


一同:…………………


ルーン:いやいや、怪しい。怪しすぎる。


フィル:これ、ボクたち早くこの場から立ち去った方がいいのでは…?


スイレン:賛成。さっさと買うもの買ってすぐに遺跡に向かいましょう。


GM:(あれ?ノーチルの裏探ったりはしないのか)…まぁいいや。ではノーチルは少し考えた後、部下に向かって「船を出せ!1時間後に出航する!」と命令を出した。


フィル:えー、なんかお父様行く気じゃない?


GM:行く気満々て感じ。そして君たちにも声をかけてくる。「君たちも付いてきなさい。『牙の遺跡』に連れて行ってあげよう」


ルーン:(即答で)結構です。


GM:んっ?


スイレン:(超警戒した様子で)いや、これは無理。絶対付いて行ってはいけない。


GM:いや、でもだとすると君たちどうやって遺跡に行くつもりだ?2話冒頭でちらっと言ったけど、あそこ船で4時間の距離よ?他の手段だと当然もっと時間がかかる。


ルーン:いや、船じゃ確実に間に合わないじゃねーか。ならマイケルさんに乗って行った方が良い。


GM:はぁっ!?お前…マイケルさんが船より速く泳げると?…いや、短距離なら泳げるかもしれないけど。


フィル:いや、船と同じコース辿るなら流石に無理あるけど、裏道というか…細い水路とかを辿れば船より早くたどり着けるんじゃない?


GM:いやそんな無茶な…


ルーン:いけるいける。


GM:ちょ、何を根拠に…


スイレン:というわけでノーチルさん。すみません、私たちは個人的に行動致しますので、船の方はお断りさせていただきますね☆


GM:え、ぇぇぇ…




完全に想定外な方向に話が進んでしまった。

PLたちはなるべくノーチルとは別行動をとりたいらしいが、今後の展開にノーチルの登場は必須で、彼を連れて行かないという選択肢は取ることができない。ので…




GM:(仕方ねぇ、アドリブコースに走るか…)とりあえず、オープニングはここで終了だ。一旦ショッピングフェイズに入るぞ。


一同:はーい!


GM:(買い物してる隙にシナリオの展開考えねぇと…)




次回、GMの心の悲鳴が響き渡る!!




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