OPENINGPHASE01 ポンコツ幹部
GM:さて、では前回も言った通り、猫と"黄香子"のシーンから始めるぞ。トリコを倒し、遺跡の奥へと続く階段を見つけた"黄香子"だが、どうやらこのままテールを連れて先へ進もうとしているらしい。「私はこの先を見てこようと思う。尻尾の少女は連れて行くぞ、ひょっとしたら使うことになるかもしれんからな」
ルーン:猫は?
GM:猫は「好きにしろ」と言いますね。「吾輩は『進化したスキル珠』を持ち帰る。もともとそれが本来の目的だったからな」
フィル:なるほど、遺跡に『先』があることはナゲット団にとっても想定外だったのか。
ワット:カリーさんよく気づいたな。
スイレン:因みに前回倒されたトリコさんは今どうなってる?死んでない??
GM:トリコさんは白目むいて泡吹いて倒れてる。
スイレン:殺されてなかったか。良心的だな。
GM:そうでもない。トリコほどの巨体に物理的にトドメを刺すのは骨が折れるので、精神的に殺しにかかっている最中だ。この状態が長く続けばトリコはもう二度と立ち上がれないかもしれない。
一同:げっ!?
ルーン:それはマズイな…トリコさんとはもうお友達になったんだ。助けてあげないと…
フィル:でもこれもう間に合わないんじゃ…
GM:さぁ、それはどうだろうね。ここは遺跡の中で空が見えず、このシーンの時刻が何時頃なのかは不明だ。もしかしたら君たちのオープニングシーンの方が時系列的には先かもね。
ワット:あー、なるほど。これならまだトリコさんを救い出せる可能性があるかも。
フィル:だったら急いで遺跡に向かわないと。
ルーン:でも待って、私たちテールちゃんが遺跡に連れてこられたことなんて知らないよ?
スイレン:そのへんはたぶん私たちのオープニングで知らされるのでしょう。そうでなかったら壮大なネタバレですし。
GM:まぁ、それはね(笑)…というわけで、早く君たちのシーンに入りたいのでこのシーンを畳んでしまおう。スキル珠を抱えた猫が"黄香子"にこう言う。「吾輩はこの『進化したスキル珠』を持ち帰る。お前は『尻尾の少女』を連れて行くのは構わんが…(強く念を押すように)…そいつは貴重な存在だ。絶対に傷つけるんじゃないぞ」
フィル:フラグった。
スイレン:フラグりましたね。
GM:おいっ!?
ルーン(黄香子になって):「フッ…この私がそんな失態を犯すハズがないだろうッ」(一同爆笑)
ワット:(笑いながら)"黄香子"が急にポンコツになったww
GM:いや、さすがにそれはポンコツすぎる。"黄香子"は強者の貫禄的なオーラを放ちながら大きな自信をもって力強くこう言うんだ。
一同:……?
GM:(真顔で)「…当然だ。尻尾の少女には、傷一つ付けんさ」
一同:思いっきりフラグじゃねーかーっ!!(爆笑)