ENDINGPHASE02 襲撃
2017/8/6 矛盾点、誤字訂正
GM:さて、では前半最後のシーンを始めよう。ここはマスターシーンになる。
フィル:マスターシーンか。ノーチルさんあたりの話かな?
GM:いや、2話のラストで意味深な笑みを浮かべた猫のシーンだ。
ワット:あぁ、そういえばそんなこともあったな。完全に忘れてたw
ルーン:猫、最後なんで出たんだっけ?
スイレン:たしか私たちが遺跡から出てくるのを見られていて、砂浜で隠されていた遺跡の入り口が見つかったんじゃありませんでしたっけ?
一同:あ
ルーン:忘れてた。そういえば2話ラストにそんなことやらかしてたな…
GM:うん。だからこのシーンは猫が遺跡を襲撃するシーンになるよ。…とはいっても、次回予告みたいな要素の濃いシーンなんだけど。
フィル:そうか。猫もあの大量のトラップの被害者となるのか。
GM:いやいや。あの遺跡にあるトラップは君たちがあらかた作動させてしまったため現在は復旧作業中でほとんど動いていない。そのせいで猫は楽々最深部まで到達。ちょうど今、トリコさんを倒したところだ。
一同:トリコさーーーん!!??
スイレン:なんということ。マンティコアが猫一匹に負けるだなんて!
ワット:まぁ、あの猫デスビームとか撃って来たりしたもんな。普通じゃないよ。
お前がそれをいうか
GM:まぁ、そんなわけで倒れたトリコさんだが、まだ意識はあるようだ。「くっ…忌まわしきナゲットめ…貴様らにやるようなモンは何もない…今すぐ出て行けぃ!!」
ルーン(猫になって):「断る。我々にスキル珠を渡すのだ」
GM:そうそうそんな感じ。猫の狙いは当然、トリコさんの背後にある祭壇に飾られている《進化版ウェポンクリエイト》…『進化したスキル珠』だね。
フィル:ナゲット団が『紅月』みたいな武器を持ち始めるとなると面倒だな…トリコさん頑張って〜
GM:そうだな。トリコさんもナゲット団にスキル珠渡すつもりはないらしいし、頑張ってもらいたい場面だ…が、ここで部屋の入り口の方から足音が聞こえてくる。
ワット:ん?
GM:足音の主は次第に近づいて来て…トリコと猫の前に姿を現わす。テールを抱えた"黄香子"だ。
一同:げっ!?
フィル:コイツ遺跡に《テレポート》してやがったのか!?
GM:いや、それはわからない。《テレポート》は転移先にマークポイントを設置しておく必要があるから、別の場所に飛んでから遺跡に来た可能性もあるよ。
スイレン:あぁ、なるほど。…だとすると船が沈んでからけっこうな時間が経っている可能性もありますね。
GM:どうだろうね。太陽の見えない遺跡内じゃ時間はわからないから、今はなんとも言えない。…さて、話を戻そう。遺跡に着いた"黄香子"に猫が話しかける。「遅かったな…だが尻尾の少女は無事に回収できたようで何よりだ」対してカリー「そんないいことばかりじゃない。船が沈められたり、スキル珠が回収できなかったり、私としたことがなかなか散々な結果に終わってしまった」
ルーン:なんで猫と幹部が対等に話してんだよ…
スイレン:ますますこの猫の立場がわからなくなって来た。
GM:「スキル珠を回収できなかった?お前がか?」猫が意外そうな顔をする。"黄香子"は「沈没寸前の船の中で、スキル珠にまで手を出してる余裕はなくてな」と、そう答えた。
ワット:そのへんは"黄香子"の詰めが甘かっただけな気もするけどな。
GM:一方のトリコだが、彼だって簡単に倒されてくれるほど弱くはない。話に気を取られトリコの方を全く見ていない"黄香子"と猫に対して、不意打ちで《ウィルブレス》を浴びせる。
フィル:あぁ待て、この演出はジョンのときとほぼ同じで…
スイレン:フラグですね。
GM:台無しなこと言うなよっ(笑) まぁ、お察しの通り"黄香子"が《ワイドプロテクション》を放ち《ウィルブレス》を止めるんだけどね。
フィル:やっぱりか~
ルーン:トリコさん間違っても追撃なんて仕掛けるなよ…こんどこそ死んじまうぞ。
GM:「まだじゃっ!!《進化版ウェポンクリエイト》!」《ウィルブレス》が全く効いていないことを悟るや否や、すぐに武器を取り出して"黄香子"に斬りかかる。
ルーン:言ったそばからーーーーーーーっ!!!??(一同爆笑)
ワット:まぁ、知ってた。
GM:しかし、斬撃が"黄香子"に届く前にトリコは大量の鎖に捉えられ、身動きがとれなくなってしまう。
スイレン:《イメージチェイン》…
GM:「な、なんじゃ…身体が動かぬ…」暴れようとするも全く動けないトリコ。そんなトリコを興味なさげに眺めながら、"黄香子"はボソっと一言「《イメージビースト》」とだけつぶやいた。しかしその一言は、弱りきったトリコを落とすには十分な【恐怖】をはらんでいた。巨大な狼に薙ぎ払われる幻を見たトリコは、そのあまりにリアルな光景に呑まれ、意識を飛ばされてしまった…
ルーン:あぁ、トリコさん…だから言ったのに…
GM:トリコが倒されたことにより、《進化版ウェポンクリエイト》のスキル珠は猫の手に渡った。自分の身体ほどの大きさのある珠を抱えながらふわふわと浮いている。
ワット:……(和み)
GM:「さて、これで目的は達成だ。帰るぞ、"黄香子"」猫が踵を返し出口の方へ向かう。しかし"黄香子"は動かない。スキル珠が置かれていた台座をじっと見つめている。
一同:……?
GM:「?…どうした?」…猫が尋ねたその瞬間、"黄香子"が《ガーデン:洞窟》を展開。《クラッシュガーデン》でその台座を破壊した。
一同:……は?
GM:猫も最初は君たちと同じように「わけがわからない」といった顔をしていたが、台座の下に隠れていたそれを見た瞬間、納得顔になって「ほぅ…」と呟いた。
一同:………
ワット:嫌な予感がする…
GM:台座の下には…この遺跡のさらに奥へと続く、長い下りの階段があったのだ!!
一同:はぁぁぁぁぁぁぁああああああっっ!!??
フィル:ちょ、ちょっと待てよ。一旦まとめよう。まず、"黄香子"が向かった先は2話でボクたちが行った遺跡だった。
ルーン:で、その遺跡にはさらに奥地があり…
スイレン:最後に、我々の目的はテールちゃんを取り戻すこと。…ということはつまり……?
GM:(にっこり笑って)…そう、第4話では再びこの遺跡に乗り込んで頂きます!!
一同:嘘だぁぁぁぁあああっ!!??(GM大爆笑)
GM:なーっはっは!!『クリアウォール』も『エクスプロージョン』もまたたくさん出てくるぞ!!そんなはちゃめちゃダンジョンの再来をお楽しみに。今回のシナリオは、この辺で切り上げよう。また次回、この場面の続きからスタートするぞ。アリアンロッドRPG2Eリプレイ・友情は闘いの果てに咲くものですよね!第3話『黄影の錬庭師前編』はこれにて終了です。後編へ続く!!
一同:いやちょっと待てーーーーっ!!??
フィル:あの殺意の塊みたいなダンジョンがまた出てくると!?
ワット:しかも"黄香子"と一緒に猫もいると!?
スイレン:まともに戦って勝てそうにない相手なうえに鬼畜ダンジョンまでついてくるなんて…
ルーン:これ…本当にどうやってテールちゃん助ければいいんだ!?
最強の布陣に恐れ慄く一行。
次回、衝撃展開が…キミを待つ!!