OPENINGPHASE01 秘密の友達
2016/6/27 誤字訂正
GM:さて、それではオープニングフェイズを始めよう。今回はキャラクターごとに個別でシーンを設定したよ。というわけで、最初はルーンのシーンから。ハンドアウト通り、昔テールの家にお泊まりに行ったときの話になるよ。
ルーン:何歳頃の話だ?
GM:今から8年前…ルーンとテールが4歳の時の話になるかな。
ルーン:4歳か、思ったより幼いな。…でもまぁ、確かに初めてのお泊まりってそのくらいの時期だよな。
GM:うん、2人で一緒のベッドに寝そべりながら、夜遅くまでお喋りしてる感じかな。ときどきクスクスってわらい声が漏れる感じで。
スイレン:初めてのお泊まりで興奮して眠れないのな。
ワット:あるある。
GM:だけどテールは、ルーンとの会話を楽しみながらも、しきりにベッドの横を気にしている様子を見せるね。
ワット:……うん?
ルーン:聞いてみようか。…テールちゃん、どうしたの?ベッドのよこになにかいるの?
GM:尋ねられたテールは「えっ、んーん、だれもいないよ?」と、一瞬ごまかそうとするが、少し考えると「まぁ、ルーンちゃんならいっか」と言って、幼いながらにも少し真面目な顔つきになるね。
ルーン:じゃあ、こっちも真面目な顔をして話を聞こうか。
GM:「あのね、ルーンちゃん。これはね、ぜったいひみつなんだけどね、ルーンちゃんだけに、おはなししようとおもうの」
ルーン:待て待て待て待て待てっ!?
GM:どした?
ルーン:いやっ、子供の話だってわかってるけど、「聞いちゃいけない感」がヤバいんだが!?
GM:まぁ、テールも「ぜったいひみつ」とか言ってるからな。ぶっちゃけ「言っちゃいけない」話。
ルーン:やっぱり!!?
GM:ただ、テールはルーンのこと全面的に信用してるからな。ルーンには「言っても大丈夫」だと思ってるんだろう。
ルーン:4歳児の頭って恐ろしい…
GM:というわけで続き。テールは上体を起こすと、ベッドの横の方を向いて「だいじょーぶ!ルーンちゃんならだいじょーぶだから!」と、何かをなだめるようなことを言ったあと、ルーンの方に向き直る。
ルーン:…………………
GM:「しょうかいするね、ルーンちゃん。わたしの『ひみつのおともだち』…なまえ、『リル』っていうの」
ルーン:(半分諦めてる顔で)……姿は?
GM:見えない。
ルーン:(とても嫌そうに)……少し、手を伸ばしてみると?
GM:触れない。
ルーン:………怖っ
フィル:なんか、唐突にホラー始まったな。
GM:「やっぱり、ルーンちゃんにもみえない?」テールが尋ねてくる。
ルーン:いや、たぶん4歳の頭じゃ、怖さのあまりなにも答えられないと思うけど…
GM:じゃあ、テールも「そっか」って言って諦めるね。「リルはね、テールにしかみえないんだ。おとーさんも、しんでんのひとも、みんな、リルのことみえないみたいなの」
フィル:因みにそのリルって子、ベッドの横にいたらしいけど、たまに訪ねてくるのかな?
GM:いや、一緒に暮らしてる。というか、いつもはテールとリルが一緒に寝てるんだけど、今日はルーンが来るからリルがベッドを譲ってくれたんだ。テールはそのことを気にしてる形だね。
ワット:なるほどね。
GM:「リル、わたしとしかおはなしできないから、わたししか、ともだちいないんだ」
ルーン:そっ…か。
GM:そこでテールちゃんが唐突に「そうだ!」と言い始めるよ。「ルーンちゃんがリルのおともだちになってあげてよ!!」
ルーン:えぇ……
GM:「ルーンちゃん、おともだちつくるのじょうずだもんね!きっとリルともおともだちになれるよ!」
ルーン:も、もう、怖い怖い
スイレン:テールちゃん、何かに取り憑かれてないか?
GM:「でもね、ルーンちゃん。これだけはまもってね」
ルーン:………………
GM:テールはルーンに顔を近づけて、ゆっくりと、言い聞かせるようにこう言うよ。「リルのことはだれにもいっちゃいけないの。なんでかしらないけど、リルがそういってるから」
ルーン:……………………
GM:「…だからね、ルーンちゃん」
「みんなには、ぜーーったい、ひみつだよ」
□■□
一同:怖いわああああああああああっっ!!??
スイレン:お前っ!?あんだけ良い子だったテールちゃんに何をしたっ!?何が取り憑いてんだよ!?
GM:なんもしてねぇよ(笑)取り憑かれてもいない。ちゃんと素のテールちゃんだ。ルーンにはそれがわかる。
ルーン:いや、これが素なんて言われたら人間不信になるわっ!?てか、どう考えてもトラウマもんだろ!?
GM:まぁまぁ、これでもめげずに友達を作ろうとするのがルーンちゃんだろ?
ワット:いや、むしろこれが原因でルーンがあぁなったのでは…(笑)
スイレン:少なくともそのくらいのトラウマ要素は含んでる。
ルーン:(じっくり考えて)…GM、この出来事って実際過去にあったことなんだよな?
GM:そうよ。
ルーン:これ、あまり覚えてなくてもいい?
GM:あー、なるほど。記憶が不鮮明と。
ルーン:そうそう。でないと私、これから先テールちゃんとまともに会話できる自信がない(笑)
GM:あー、そういうことならまぁいいだろう。4歳の頃の記憶だし、不鮮明でも違和感はないからな。…ではこれにてルーンのオープニングは終了、続いてフィルのシーンに入ります!
フィル:この流れの後か…変なことにならなきゃいいんだけど…(笑)