表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/367

PREPLAY05 ハンドアウト紹介

2016/6/25 誤字修正

GM:さて、買い物も済んだことだし、ここからはオープニングフェイズに入りたいところだが…その前にハンドアウトの読み上げをやっておこう。


ルーン:あぁ、そういえば後回しにしてたな。


GM:そうそう。今回のハンドアウトは本当にストーリーと密接に関わってくるから、実際のロールプレイの直前に読み上げたかったんだ。


スイレン:了解した。それじゃあ早速、読み上げてくれ。


GM:OK!ではいくよ。まずはルーンから!


□■□


①ルーン用ハンドアウト

コネクション…テール  関係…秘密


テールには『秘密の友達』がいる。

幼い頃、ルーンはテールの家にお泊まりしたことがあった。初めてのお泊まりで興奮して眠れない夜、テールは「みんなには ぜーったい ひみつだよ?」と言い、ルーンにその『秘密の友達』を紹介してくれた。

しかしルーンは、『彼女』と友達にはなれなかった。

『彼女』はテールにしか見えず、触れず、声も聞けない存在だったのだ。そんな存在と、ルーンは、友達になる方法を知らなかった。

だけどいつか、『彼女』ともお友達になりたい。

『彼女』の、顔も姿も知らないけど、名前だけはテールから教えてもらった。

いつかきっと友達になれる。『彼女』の名前は――


□■□


フィル:なんか急にシリアスになった!?


ルーン:コネクションはテールちゃんか。…これ『関係:秘密』ってもしかして、私のライフパスの『境遇:秘密』と掛けてる?


GM:その通り。これはキミが守るべき『秘密』であり、幼馴染であるテールと交わした『約束』でもある。まぁ、どの程度まで秘密を隠し通すかは任せるけどね。


フィル:『尻尾の少女』の『秘密の友達』か。テールちゃん、どんどん謎が深まっていくな…。


ワット:ナゲット団がテールちゃんを狙う理由も、もしかしたらその友達絡みかもしれないしね。


スイレン:もしかしなくてもそれ絡みだろう。まぁ、まだ深い情報は出てないから断言はできないが。


フィル:そうだね。まずは全員分のハンドアウトを聞いてみようか。テールちゃん関係ならもしかしたら私のハンドアウトに追加情報が出てくるかもしれないし。


GM:OK。では続けてフィル用ハンドアウトを読み上げるよ!!


□■□


②フィル用ハンドアウト

コネクション…ノーチル・プロミーゼ

関係…上司


その姓からも分かる通り、ノーチルはテールの父親だ。

彼は光属性の魔法を得意とする名うてのウィザードであり、十数年前までは冒険者として世界中の危険地帯を転々とし、数多くの魔獣を単独で屠っていたという。

そんなノーチルだが、現在は冒険者を引退し、アコライトの魔術を習得してファット大神殿の神官長に就任している。


…さて、話は変わるが、今朝フィルが神殿に出勤すると、机の上にこんな手紙が置いてあった。

『フィルくん。娘のことで話がある。本日正午に神官長室に来るように。-ノーチル・プロミーゼ』


□■□


フィル:お父様っ!!??(一同爆笑)


スイレン:お?フィルくん、これはクビかな?


フィル:なんでっ!?何故ですかお父様!!ボクはこんなにも真面目に働いているのに!!


ワット:神官のくせに酒場で女装して歌ってるからでしょ。


フィル:でも神殿で働いてる間はちゃんとまじめに仕事してるよーっ!??


GM:…一応言っておくが、べつにお前のお父様じゃないからな?テールちゃんの父上であることをお忘れなく。では次、スイレンさん!!


□■□


③スイレン用ハンドアウト

コネクション…実家  関係…復興


「スキル珠の量産販売」

スイレンの実家の商社『水霊の憩い』が試みたのは、そんな現実味の無い事業だった。

結果は当然大失敗。雇った錬金術師たちに裏切られ全財産を喪失するという最悪のオチを迎えた。

…しかし現在、なんの因果かスイレンの手元にはスキル珠が3つもある。

これを売って少しでも金にするべきか、はたまた夢の量産体制に再挑戦すべきか…

スイレンの悩みは、そう安々とは解決されそうもない…


□■□


スイレン:やばい。私のキャラだと即座に売り払ってしまいそう。


ルーン:あ、そういえばショッピングフェイズでニート(アミー)売り払うの忘れたね。今から売り直す?


GM:やめろ。「ちょっとルーンはん!?ワイを売り飛ばすなんて冗談キッツイわーー!!」


ルーン:は?誰が冗談を言ったって?


GM:え、


フィル:ルーンちゃん、それはやめておこう。ニートがいればこれからのショッピングフェイズの判定が楽になる可能性があるんだ。


スイレン:それは重要。


GM:「そ、そうやで!ワイの支援能力は便利やからな。手放したりしたら損するで!!」


フィル:いや、そこまでではない。


スイレン:ほとんど《マドリガーレ》の下位互換みたいなものだからな。


GM:「えええええええ」


□■□


④ボルト・W・アンペール用ハンドアウト

コネクション…カリー  関係…元同僚


カリーは、ボルトがアルディオン大陸の商社『水霊の憩い』に雇われていたときの同僚である。

彼は様々な魔術や錬金術の知識に長けており、他の同僚たちからも慕われていた。

『水霊の憩い』から逃げるときも、彼が社長の目を引いて囮になってくれたおかげで自分たちは逃げ切れたのだ。

その後彼には会っていないが、きっとうまく逃げ切れたと信じている。

いつかまた会えたら、そのときは囮になってくれた恩を返そう。


そう思った矢先のことだった。


「おぉ!ボルトじゃねえか、久しぶり!!」


ワットの目の前に、カリーが現れた。


□■□


一同:現れるんかいっ!!?


ワット:そしてこっちにも出てきたな。『水霊の憩い』…スイレンさんの実家から『逃げる』ね。


スイレン:そういえば1話冒頭にそんな設定くっついたな。私のハンドアウトに書かれてる裏切った錬金術師はやっぱりワットくんのことだったのか。


GM:正確には錬金術師「たち」な。裏切ったのは20人規模の集団だ。ワットはその中の1人だ。


ワット:で、その集団のリーダー格の人物が『カリー』ってわけだな。


スイレン:なるほど。つまり私の実家を潰しやがった裏切り錬金術師共の主犯格が『カリー』なんだな。野郎、ただで帰れるとおもうなよ!!


ワット:それ、俺もただで帰れないんじゃ…(笑)


GM:いや、そこは多分大丈夫。スイレンは裏切った錬金術師たちの名前は知っているが、全員の顔を把握しているわけじゃない。つまり『ボルト・W・アンペール』っていう錬金術師が裏切ったことは知っているが、それと『ワット』が結びつくようなことはないんだ。少なくとも今のところは…(笑)


フィル:なるほどね。名簿か何かで名前だけ知った感じか。


GM:そうそう。そんな感じ。


ルーン:ところで、ワットくんはスイレンさんが『水霊の憩い』の娘だってこと知ってるんだっけ?


GM:いや、知らない。たぶん、雇われの錬金術師たちと店側の家系の人たちとじゃあまり直接的な関わりはなかったんだと思う。…というか、そうでもしないとPC間の関係がギスギスしちゃってシナリオ進まないのでそういうことにしておいて(笑)


ワット:それはそうだね。


スイレン:となると、私は『ボルト』だけじゃなく『カリー』の顔も知らないわけか。アルディオンで何が起きたのかわかりそうで全然わからないな(笑)


GM:申し訳ない(笑)過去を突き詰めるのはまだ先になりそうだ。なにせ全20話だからな、伏線は少しずつ撒いていくから、今はこれで我慢してくれ。


スイレン:了解しました。


GM:ありがとう!ではこれにてハンドアウトの読み上げを終了して、シナリオ本編に入って行きたいと思います!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ