ENDINGPHASE03 表の遺跡
GM:さて、このシナリオ最後のシーンを始めよう。シーンプレイヤーは無し!このシナリオ初のマスターシーンだ(笑)
ワット:マスターシーン?
フィル:PCが出て来ず、ゲームマスターがNPCのみで進行するシーンのことだよ。
ワット:なるほど。
GM:舞台は先ほど少しだけ話題に上がった『表の遺跡』…時刻は君たちがファットに帰り着く少し前と言ったところか。
ルーン:ほうほう。
GM:まだ夜明け前の暗い時間、しかし、そこに集まるナゲット団のしたっぱたちは既に活動を始めている。
フィル:ナゲット団…本当に表の方にいるのか(笑)
GM:指揮を執るのは猫だ。奴はしたっぱたちの頭上を滑空しながら檄を飛ばしている。「まだスキル珠が眠っている部屋への通路が見つからんのかこのノロマ共!!この遺跡のどこかに隠れているハズなのだ!早急に探し出せ!!」
ルーン:指示を出してるだけの無能上司か。そのうち部下に裏切られるぞ。
GM:どうだろうね。この猫相手に部下たちが「裏切り」なんてする勇気が果たしてあるだろうか…
フィル:え、なに?猫ってそんな強いの?
GM:さぁどうだろうね。まぁ、それはさておきだ。部下たちに檄を飛ばしている猫の元に、全身包帯だらけで現在療養中のバーベキューがやって来たよ。
一同:お。
GM:そしてバーベキューはその場に跪き「猫様、報告がございます」と頭を下げる。
スイレン:ぶっ(笑)…猫の方が立場上なのか!?
GM:「どうした?」猫がバーベキューに問う。それに対してバーベキュー「昨日、我々の誘拐作戦を妨害した4人組が、この近くの海域で遺跡らしきものを発見していたらしいとの情報を掴みました」
一同:げぇっ!?
スイレン:なんでバレてんだよっ!?
GM:それを聞いた猫は「ほぅ?」と興味深げに反応する。「それは間違いないのか?」対してバーベキュー「間違いございません。奴らが『砂浜』の下にある『階段』から多数の『財宝』を持ち出し、船に乗ってファットの方角へ向かうところをこの目で確認致しました。」
一同:ばっちり見られてたーーーーーっ(爆笑)
GM:バーベキューの言い分はこうだ。「奴らが見つけたのが我々の探す遺跡かどうかはわかりません。しかし、砂浜の下に入り口を隠す厳重さを考えると、可能性は高いかと」
フィル:まずいやん!?普通に勘鋭いし!!
GM:「そうか、ご苦労だった」報告を聞いた猫がバーベキューを労う。そして「これは褒美だ」と言ってバーベキューに紙箱に入ったナゲットを渡すね。
ルーン(バーベキューになって):ありがとうございます(ばくばくむしゃむしゃガツガツ)
ワット:すっげぇ食べっぷり。バーベキューって女の方だったよな…(笑)
GM:まぁ、そんなバーベキューを横目に、猫は瞳を輝かせ、不敵に笑う。…では最後に、猫のこのセリフを言って、今回のシナリオを終了しようかな。
「……ついに見つけたぞ…だいぶ長い間手放してしまった。あのスキル珠は……………吾輩の物だ!!!」
アリアンロッドRPG2Eリプレイ・友情は闘いの果てに咲くものですよね!
第2話「ミラクル☆ミステイク」……………完。