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CLIMAXPHASE01 ゲームマスター、ルーン。

2017/9/19 誤字訂正

GM:というわけでクライマックスだ。現在君たちはエレベーターでぐんぐん上昇中。遠く上の方に天井が見えるよ。


ルーン:OK、なんの問題もなさそうだな。普通に戦闘準備を整えておこう。


GM:うーん、君たちなにか勘違いしているようだね。


一同:は?


GM:見えているのは『天井』だ。『出口』じゃない。


一同:……………………


ルーン:えっと?


スイレン:なんだ?


フィル:つまり?


GM:あと30秒でぶつかるよ☆


一同:ふざけんなよっ!?!?(GM大爆笑)


ワット:撃ちます!天井崩れてきても直接ぶつかるよりはマシだろう。


GM:にっひっひ。どうだろうね、まぁどっちにしろボス戦前にダメージはくらってもらうつもりだg…


ワット:(ダイスを振る)…クリティカル!


GM:ふぁっ!??


フィル&スイレン:ナーーイス!!!


ルーン:クリティカルしたんだ、ボーナスで天井崩れてこなくてもいいよな?GM!!


GM:う、うーん……しょうがない、君たちは無傷で上階に到達したよ!


一同:よっしゃ!


GM:上階に登った君たちの目にまず飛び込んできたのは光り輝く『スキル珠』…部屋の奥の方に飾られているね。


スイレン:ほぅ、まるで盗って下さいと言わんばかりではないか。


GM:しかしその真横にはマンティコアのトリコさんが。


一同:いるんかいっ!?


ルーン:いや、どう考えても先にトリコさんの方が目に入るだろ!


GM:いやいや。それほどまでにその『スキル珠』が輝いていたということだ。…具体的には『暗闇』を打ち消すレベルには輝いてる。


フィル:…?……なんで暗闇打ち消す仕掛けなんて作ったんだ?アミーならいるのに。


GM:いや、それは…その……



□■□



さて、ここで読者の皆様にだけ白状しよう。


実を言うと、この話の冒頭に出てきた『天井』の仕掛け。あれはアミーを気絶させるために出したものだったのだ。


アミーはPCたちと違い、トリコとまともに会話ができる立場にある。

故に、トリコのそもそもの戦闘理由が『勘違い』な時点で、アミーがいればこのクライマックス戦闘は避けて通ることができてしまうのだ。


これを阻止するためにGMはなんとしてでもアミーを気絶させたかったのだが……



…結果は、ご覧の通りである。



□■□



GM:(…どないしよ)


スイレン:まぁ、とにかくアミーに誤解を解いてもらうところから始めようか。


GM:(ヤベっ!?)…いや、ちょっと待て。まずは……えーと………と、トリコさんのリアクションから始めようか。下から突然現れた君たちを見て忌々しそうに怒鳴り散らすよ。「貴様らッ!まさかあの地下空間から帰ってこようとはッッ!!」


フィル:はっはっは!落ちる時に言っただろう。「I'll be back」ってなぁ!!(一同大爆笑)


ルーン:そういえば言ってたなwww


スイレン:有言実行www


GM:「許さぬ!ナゲットの者共は徹底的に叩き潰すのみ!!」


スイレン:あー待て待てその前に。アミーくん、トリコさんの誤解を解いてくれ。


GM:(あー….やっぱり気づかれた……)えーと、じゃあ「トリコのおっちゃん、落ち着いてくれへんか?」と声をかけるね。するとトリコは「アミーか、そのナゲットの者共から早よ離れぃ!!」


ルーン:……あれ、アミーって自分で移動できないんじゃなかったっけ?


GM:あ、そうだった…アドリブだから焦ってたわ。


フィル:なんでアドリブなんだよ!?シナリオ書けよ!!


GM:書いたわ!!




…使えなくなっただけで(泣)




GM:ま、まぁいい。とにかくアミーは「おっちゃん、こいつらはナゲット団じゃねぇ」と、弁明してくれるよ。それを聞いてトリコの頭に若干クエスチョンマークが浮かぶ。


フィル:そうだよ、そもそもボクたちはナゲット団じゃないんだ。トリコさんが僕たちを攻撃する理由はないハズだよ。


GM:「し、しかし…」(めっちゃ考えて苦し紛れに)…「そ、その装備品のナゲットは一体なんなのだっ!!!」


ルーン:あ、でもこのナゲット濡らしちゃったからもう食べられないよ。


GM:あ。


スイレン:うーん、ナゲットを愛してやまないナゲット団がナゲットを濡らしてダメにするなんて過ち犯しますかねぇ〜


GM:………………………………


フィル:…で、どうすんの?GM。


GM:………………………いやぁ、実は……




…と、ここで現状をありのままに告白するGM。

藁にもすがる思いでシナリオ進行の案を募りました。


するとなんということでしょう。

下記の通り、突破口が開けたのです!!




ルーン:なるほどな。たしかにトリコさん側に戦う理由はもうないな。


GM:せやろ?…だからどうしようかと思ってさ。


フィル:どうするって…でもこれ、シナリオ進行べつに何の問題もなくね?


GM:そうそうだからすごく困ってて……は?


ルーン:GM、よくよく考えてみろ。戦う理由、あるだろ?


GM:え?は??いや、だからトリコさんには戦う理由は一切ないハズで…


スイレン:違うよトリコさんじゃない、ルーンちゃんにだ。


GM:え?


ルーン:トリコさん、あなたには私たちと戦う理由はないかもしれない。でも私たちは戦う、あなたと…お友達になるために!!!!!!


GM:あっ(←理解した)…えっ?(←その上で困惑した)…………………はい。(←諦めた)


スイレン:赤き斜陽の剣レッドサンセットソードを抜きます。


フィル:スタッフを構えます。


ワット:レールガンの銃口を敵に向けます。


ルーン:みんな準備できたね!それでは戦闘を始めます!!


一同:おー!!


GM:お、おぉー?




何故かGMのセリフを横取りしちゃったルーン。

果たして彼女たちはトリコとお友達になれるのか!


次回へ続く!!

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