MIDDLEPHASE09 やはりこのGMのダンジョン難易度は間違っている。
GM:はい。…では皆さんには階段を上ってもらい、次のシーンへと移りました。
一同:はーい!
GM:さて、階段を上ると…えーと……(図を描き始める)
一同:お?
GM:こんなんなってます。
一同:…………………
フィル:え、エネルギーバリアて何?
GM:レーザービームの壁です。
フィル:通れるの?
GM:通れません。
ルーン:壊せるの?
GM:武器の方が壊れると思います。
フィル:無理やり通ろうとしたら?
GM:死にます。
一同:……………………………
スイレン:おい。このGMがまた変なギミック出して来たぞ(震え声)
ワット:ま、まぁ…なんかバリア避けて右に行けそうだし…(震え声)
フィル:いや、不用意にそっちに行くなよ。「一歩進んでトラップ探知」を旨としろ。
ワット:そんなにっ!??
GM:君たち相談するのは別に構わんけど、さっきからRP忘れてない?
スイレン:そんな余裕ねぇよ(真顔)
GM:あ、はい。
フィル:…で、どうしようか。このままじゃ本当に右の隙間覗いてみるくるいしか選択肢ないけど。
GM:(そりゃそこが正規通路だからな)
ルーン:左右の壁ぶっ壊してみるとかどう?
GM:お、壊してみる?(←壁を攻撃すると天井が崩れる仕組みを作ったやつ)
フィル:(即座に)いや、駄目だ待て!!普通ダンジョンの壁とか壊せないのに、このGMはそれを拒否しなかった。ということは何か面倒なギミックを仕掛けてあるに違いない!!
察しが良すぎるだろ
GM:どーだろーねー(←バレバレだけど一応取り繕う)
ルーン:そうかー…なら、やめとこう。
GM:(チッ)
スイレン:…(ハッとなって)あ、そうだアミー!あの右の隙間に何があるのか教えてくれよ!!
ルーン:あぁ、そうだ。そういえばいたなそんな奴。
GM:「忘れへんといてくれるかっ!??」(一同笑)
ルーン:まぁまぁ。…で、どーなん?
GM:「うーん…この部屋にはたしか上に行けるエレベーターがあったと思うんやけどな……」
一同:エレベータッ!!??
ワット:あるのっ!??
GM:「一応魔導式の昇降機があるにはあるハズなんや。…せやけどな、トリコのおっちゃんがこの部屋ばっこり改造してもーたみたいで、どこにあるかは皆目見当つかへん。すまんなぁ」
スイレン:だろうなー…知ってた。
フィル:ただ、とりあえずこの部屋での目標はわかった。要するにエレベーターを探せばいいんだな?
GM:「そういうことや!」
フィル:よし、それじゃあエレベーターを探しに行こう!!
ルーン:……で、結局どうすんだ?右の隙間覗くの?覗かないの?
フィル:あ、そうだった……(←忘れてたらしい)
スイレン:そして話は最初へと戻る。
フィル:でもこれもう覗くしかなくね?きっと何か飛んでくるんだろうけど…。
GM:では君たちが隙間に近づくと壁の向こう側から「ウィンウィンウィン…」という機械的な音が聞こえて来ます。
フィル:ほらぁーー!!やっぱり何かあるーー!!!
ワット:……もう、拉致があかないから見に行って来るわ。(←腹括ったらしい)
ルーン:お、ワットくん漢だね!
フィル:お、まじか!お願ぇしやす、ワットのアニキ!!(←注:こいつも一応男)
ワット:まぁ、もしもの時は《プロテクション》お願いね?
フィル:アニキ!フラグを立てねぇで下さいッ!!(一同爆笑)
GM:それじゃ、いいね?…ワットが右の隙間をそーっと覗き込むと……
ワット:………………………
GM:床に「ウィンウィンウィン…」と音を立てる『ベルトコンベア』がありました。
一同:……………………………………は?
GM:こんな感じですね。
ワット:なんでそんなところに解除装置があるんだよっ!!??
スイレン:これはアレか。『エネルギーバリア』を解除するためには『ベルトコンベア』に乗らないといけないってことか。
GM:そゆこと。『ベルトコンベア』には難易度13の敏捷判定で乗ることができるよ。失敗すると転んで壁にぶつかるから注意してね。
ルーン:壁にぶつかるとどうなるんだ?
GM:痛い。
一同:…………………
スイレン:いや、それだけで済むハズがないだろう。ワットくん、『トラップ探知』だ。
GM:残念。壁をトラップ探知するにはベルトコンベアに乗る必要があるよ。
フィル:知ってた。どちらにしろベルトコンベアには乗らないといけないんだな。
ワット:じゃあしょうがない。『トラップ探知』は放棄して『エネルギーバリア』を解除しに行こうかな。
フィル:そうだね。….でもその前に一応全員に《マドリガーレ》(ダイスを振る)…発動成功。シーン中全員のメジャーアクションの判定に+4点だ。これでいくらかマシにはなるだろう。
GM:OK。では判定どうぞ!
ワット:ベルトコンベアに乗ります!敏捷判定(ダイスを振る)…支援込みで達成値17!成功です。
GM:OK、君はベルトコンベアの上を駆けて解除装置の所までたどり着くことに成功したよ!
スイレン:よしワットくん、ここでトラップ探知だ。
ワット:(ダイスを振る)…達成値21!
GM:高っ!?『エネルギーバリア解除装置』にトラップ『スペルキャスター』が仕掛けられていることがわかったよ。
フィル:うわっ、本当にあった!?
ルーン:あぶね…そんなところにトラップ仕掛けるんじゃねぇよ!?
ワット:解除は3D+11(ダイスを振る)…達成値21!
GM:高ぇ…これで『スペルキャスター』は解除成功だな。あとは『エネルギーバリア』を…?
ワット:解除します!ポチっ!!
GM:OK。では行く手を阻んでいたエネルギーバリアはフッと消えます。
一同:よし!
GM:…が、それと同時にベルトコンベアの速度が上がりますね。脱出するには難易度16敏捷判定。
ワット:げっ!?
スイレン:まぁ、お約束と言えばお約束。
GM:判定はメジャーでいいよ。《マドリガーレ》乗るしね。ファイト!
ワット:クソ…(ダイスを振る)……17っ!あぶねぇ成功!!
判定に成功したワットは壁にぶつかる寸前で「とぉー!」と見事な横飛びを披露し、無事に猛スピードのベルトコンベアから脱出することに成功した。
ワット:(ゼェ…ゼェ……)
GM:すげぇな。ワットくん大活躍。
フィル:今の所1人で全部のトラップ完封してるもんな。
スイレン:さすがすぎる。
ルーン:さて、それじゃあエネルギーバリアの先に進もうか。
フィル:待った!その前にエネルギーバリアに『再起動装置』が付いてないかどうかを調べよう。(血眼)
GM:ねぇよっ!?(笑)いくらなんでも警戒しすぎだww
フィル:そ、そうか…
GM:さて、ではエネルギーバリアがあった部分の向こう側だが、正面に壁があって、左右へ道が伸びる形の分かれ道になってるね。
フィル:分かれ道か……一応聞いておくが目の前の壁に「左を見ろ」とかは書いてないよな?
GM:ねぇよっ!?(爆笑)
フィル:そうか、なら良いんだけど…でもこれ、どっちかを覗いたら反対側から何か飛んでくるかもしれないんだよなぁ…
ワット:なら4人いるから2人が右見て残りが左見れば?
スイレン:そうすると上から何か降ってくるかもしれない(一同爆笑)
ルーン:じゃあ4人いるんだから上下左右の4方向注意すれば…
フィル:今度は前の壁から大砲とか飛んでくるかもしれないぞ(一同爆笑)
GM:警戒のしすぎで逆に混乱してないか?(笑)
スイレン:と、とにかく、「右見て左見てもっかい右見る」…いいね?
一同:お、OK
GM:いいかな?それじゃあ行動どうぞ!
フィル:まず右見て〜
一同:見て〜(←右を向く)
GM:少し通路が続いてすぐに行き止まりになっている。
フィル:続いて左見て〜
一同:見て〜(←左を向く)
GM:普通に通路が続いている…が、途中で「ビュン」と、通路をノコギリが横切った。
フィル:(あんぐり)
一同:……………………
ルーン:……………フィルくん?
フィル:あ、はい。えっと、じゃあ最後にもっかい右見ると…?
GM:さっきと変わらず。行き止まり。
一同:………………………
フィル:ノコギリは…きっと敏捷判定でくぐり抜けるんだろうな……
ワット:じゃあ、右は?
GM:さぁね(笑顔)
一同:……………
フィル:…ノコギリを突破するのに隠し砲台か何かで後ろから狙われちゃ敵わない。ワットくん、悪いけど右側から見てきてくれる?
ワット:了解。
GM:お、行く?
ワット:はい。
GM:ではワットくんはパーテーションの『クリアウォール』にぶつかります。2Dの貫通ダメージ。
ワット:ぐへっ!?
一同:なんじゃそりゃっ!??
しかしこの貫通ダメージはフィルの《プロテクション》で完全に防がれた。
フィル:なんだ、クリアウォールって…『危険感知』すらできねぇのか。
GM:『トラップ』じゃなくて『パーテーション』だからね。メジャーアクションで調べれば見つけられるよ。
スイレン:逆に言うと「調べないと見つけられない」そして「ぶつかれば貫通ダメージ」か。
フィル:あほくせ…
GM:因みにクリアウォールは「破壊不能」だ。攻撃しても意味ないから注意してね。
ルーン:なんだと。
フィル:とりあえず…左側にもクリアウォールがないかどうか、調べてみようか。
GM:では難易度11感知判定で。
ワット:(ダイスを振る)…14。成功。
GM:左側の通路にはクリアウォールがないことがわかりました。
フィル:よし。
スイレン:となると次はノコギリか…。
ルーン:ノコギリって、どういう動きをしているの?
GM:振り子みたいなかんじで左右を往復しているよ。ただし、凄い勢いだけどね。
スイレン:振り子か……支点は?
GM:今の君たちの位置からだと壁に隠れていて見えない。撃ち落とすことは無理だと思ってくれ。
スイレン:そうか……
ここで顔を見合わせる一行
フィル:どうする、さすがにここを全員で通り抜けようとすると1人か2人は犠牲者でるぞ。
ワット:1人が行って支点を破壊するのが良さそうかな。
ルーン:なるほど…ここ、天井の高さってどれくらいだろう。それによっては私が行くのがベストかも…?
GM:天井は3mほど。ルーンならジャンプすれば届くんじゃないかな?
ルーン:なるほどな…………(ニッと笑って)よし!
フィル:ルーンちゃん、行くの?
ルーン:私が行くのが1番だろう。ノコギリくらってもそんなにダメージは入らないだろうからね(笑)
GM:くっ…(笑)
フィル:そっかー。それじゃ、お願いしようかな。
ルーン:よしきたーっ!
こうして、高速で動くノコギリを突破するため、ルーンが動いた!!
果たして彼女はこのノコギリを止めることができるのか…
……次回へ続く!!!