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MIDDLEPHASE06 アミー

GM:それでは次のシーンに移ろう。さっきも言ったけど、『スキル珠』は水の中で苦しそうに点滅しているよ?


ルーン:水上に出します。ざばぁ(←持ち上げたらしい)


GM:すると『スキル珠』の中から「ぷはぁっ!」と言いながら『火の精霊』が出てきました。


一同:はぁっ!?


GM:その途端、まるで地下深くにいるのが嘘であるかのように辺り一面が明るくなりましたね。どうやらこの『火の精霊』が照らしてくれているみたいです。


ルーン:いやいやいや…え、なにアンタ。ファイアエレメンタル?


GM:「アん!?んな事ぁどーだってええやろ!今は…ほら、その…水!とりあえずこの水から遠ざけてぇな!!」


ルーン:は?


フィル:ルーンちゃん…火の精霊さんだからきっと水に弱いんだよ。早く陸地に上ろ。


GM:あぁ、そうそう。えーと、陸地は君たちから10m離れた位置に見えるね。


ルーン:ふーん…(精霊の方を見て)…陸にあげてほしいの?


GM:「さっきからそう()ぅとるがな!!早う陸にあげとくれや!頼んます!!」


ワット:………(なんで関西弁)




※似非ですが許してください。




ルーン:なるほどねーっ……しょーがないなぁ。陸地までつれてってやるよ!ムーブで筋力判定して…


GM:はいストップ!


ルーン:え?


GM:前のシーンの戦闘では最後に君が行動して終わったよな?


ルーン:そうだけど…?


GM:ではそのラウンド進行を引き継いで、君たちには陸地に上がるまで頑張ってもらいましょう!現在は3ラウンド目、それぞれ陸地に上がった時点での経過ラウンド数×2点分だけMPロスを受けますよ!


一同:聞いてねぇぞてめぇっ!!!


GM:いやいやよく考えてみろ。高所から落下してめっちゃ泳いで濡れて冷えるだろう?MPロスくらい普通に受けるだろ。


フィル:う、うーん……


ルーン:「経過ラウンド」てことは、現在3ラウンド目…つまり2ラウンド経過してるから、このラウンド中に上がれば2×2=4点のMPロスで済むって理解でいいんだよな?


GM:その通り。早く終わればそれだけ負担も少ないからフェイトとMPを天秤にかけてよく考えることだね。それじゃ、行動値順に判定どうぞー!



□■□



ラウンド3


行動値

ルーン…7(行動済)

フィル…7

スイレン…7

ワット…4


フィル:ボクは…少しでもMP削られるとかなりマズイな。ただ買い物でフェイト使いすぎたせいであまり余裕もない(笑)…出目で頑張るしかないな。ムーブの筋力判定(ダイスを振る)よし。達成値11で成功!全力移動で陸地に上がります!!


GM:OK。それでは4点MPロスを受けて下さい!


スイレン:私は……うん。どっちにしろもうMP切れるな…(笑)一応判定しとくか(ダイスを振る)…5。失敗。


ワット:俺も…あと2ターンでMPなくなるな。急ごう(ダイスを振る)…出目6。達成値10でギリギリ成功。全力移動で陸地に上がります。


GM:OK、ワットも4点MPロスだね。では続いて4ラウンド目。


ルーン:ムーブで筋力判定(ダイスを振る)はい成功。普通に泳いで上陸。MPロスは6点!


GM:「おおきに 助かったわ〜」 精霊もお礼を言っているよ。


スイレン:さて、あとは私か(ダイスを振る)…ぐえっ!?ファンブル!!(一同爆笑)


ワット:スイレンさーん!?なにやってんのー!?


ルーン:水の魔女さーーん!??


スイレン:い、いや、水属性の魔法使えるのと泳げるのとはまた別でして…(笑)




なんだかんだで、スイレンが陸に上がれたのは6ラウンド目となった。

MPロスの値は10点。

スイレンのMPは、底をついた…。



□■□



GM:さて、ではイベントに入る前に回復をどうぞ。


フィル:トマトを9個食べます!


スイレン:トマトを11個食べます!!


ルーン:食いすぎだろ……


フィル:ンマインマイとまとおいちぃ(←MP27点回復)


スイレン:ンマインマイとまとさいこー(←MP33点回復)


GM:とてつもない勢いでMPが復活して行くな。


ワット:俺もトマト4つと…MPポーションも飲んでおこう。


ルーン:なんと、2ダース買ったトマトが一瞬で底をついた(一同爆笑)


GM:回復は済んだかな?それじゃあ話を進めるぞ。えーと、まず火の精霊がいるわけですが…


ルーン:あなたファイアエレメンタルなの?


GM:…えー、その質問に対しては難しい顔をするね「助けてくれたことには感謝します。せやけどな、ワイも一応神殿を守る大精霊っちゅーモンでな、ナゲットの連中にそうやすやすと正体を教えるようなことはできないわけでして…」


ルーン:そっか。じゃあ水に捨てます。


GM:「待て待て待て!待ってーな!!」(一同笑)


ルーン:じゃあ名乗ってもらおうか!


フィル:ついでにボクたちがナゲット団じゃないってこともよーく言い聞かせておくよ。


GM:「な、なるほどな…お前さんら本当にナゲット団じゃないんやな?」


フィル:もちろん!


スイレン:さっきからそう言ってるんだけどなぁ(笑)


GM:では、ようやく落ち着いた火の精霊がここでみんなに自己紹介してくれる。「いやぁ、勘違いして襲ってもーてすまんかったなぁ。ワイは『アミー』っちゅーモンや。上で『ファイアエレメンタル』として300年くらい遺跡の番人やっとったんやけど、まさか今になって人が入って来るとは思わんかったなぁ」


スイレン:そうかやはり貴様がファイアエレメンタルだったのか。消火しようぜ。


GM:「待ってっ!?謝ります!謝りますからかんにんしてーなぁー!!」


フィル:まぁまぁ落ち着こうスイレンさん。


スイレン:?


フィル:考えてもみろ。ボクたちは今遺跡から脱出しないといけないだろ?


スイレン:せやね。


フィル:で、このファイアエレメンタル…


GM:「アミーや」


フィル:…アミーは300年間この遺跡にいたと。


GM:「おう。おったで」


フィル:ならさ、遺跡から脱出するまでの経路の道案内くらい簡単にできるよね!


一同:(GMへ視線を向ける)


GM:(にっと笑って)「もちろんできるで!」


フィル:よっし!(ガッツポーズ)


ワット:待った。それ、信用できるの?


スイレン:たしかに。案内してくれる理由が知りたい。


GM:「あぁ、そりゃそもそも(あん)さんらが下に落ちたんはトリコのおっちゃんの勘違いが原因やからな」


スイレン:トリコ?


GM:マンティコアの名前。


ワット:あいつ名前あったのかっ!?(笑)


ルーン:マンティコアさんはグルメなんだね。


スイレン:やめろ。


GM:「そないな感じで、兄さんらは無罪だと分かった以上、外に送り返す責任はワイとおっちゃんが持つべきやからな。しっかり送り返したるでー!」


スイレン:なるほど。それなら信用できそうだ。


フィル:それじゃあ、早速進もうか。GM、まずはどこへ行けばいいの?


GM:陸地からは細い廊下が伸びているよ。そして廊下の奥には下り階段が見える。


フィル:なるほど。ヘイ、アミー!


GM:「なんや?」


フィル:あの廊下にはどんなトラップがあるのかな?(一同爆笑)


ワット:道案内じゃなくてトラップ探知代わりかよ(笑)


GM:いや、それでいい。アミーを正しく使えてると思うよ。そしてアミーの答えはこうだ「あの廊下に危険なトラップはあらへんが…まぁ、シーフの方。そこの壁、トラップ探知してみぃ」


ワット:え?壁??


GM:「ええから早よ」


ワット:?…(ダイスを振る)……達成値17です。


GM:すると壁にトラップ『コンシール』が仕掛けられていることがわかりましたよ。それを取り外すとなんと上に続く階段が!


一同:おぉ。


GM:アミーもドヤ顔だ。「ワイがいりゃこんなトラップ一瞬で見抜けるで!!」


スイレン:なるほど、こりゃ使えるな。信用しすぎも良くないだろうが。


ルーン:ちなみにだけど…廊下の奥の階段はどこにつながっているか教えてもらえたりする?


GM:「廊下の奥のやつか?…あれは下りだから登るんなら逆方向に行くことになるで?」


ルーン:いやまぁ一応だよ。


GM:「そうか。…うーん、別に何もなかったよーな気がするけどなぁ」


一同:………………………


フィル:さぁ、どっちいく?


ルーン:「なにもない」下り階段か「隠れてた」登り階段か。


スイレン:……「なにもない」っていうならとりあえず覗きにいくくらいはアリだと思う。


ワット:そうだね。まだアミーを完全に信用しきるのは危なそうだし、それでいこう。


フィル:決まりだGM。先に下の階段から探索します!


GM:「えぇ、信用してくれないなんて酷いなぁ」…アミーはボヤくがGM的にはOKだ。それでは4人が階段を下ったところで一旦シーンを閉じようかな。

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