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MIDDLEPHASE04 サブタイトル

ワット:《ファミリア》…って?


フィル:『使い魔』を取得する『召喚術師(サモナー)』のスキルだよ。効果は、任意の能力値を使った判定の達成値に+2点。


ルーン:それのスキル珠か……使えなくはなさそうだけど…


スイレン:でもスキル珠って使い捨てでしょ?あんまり役に立ちそうになくね?


GM:………………


ルーン:でもこれ、ファイアエレメンタルからドロップしたってことは…


スイレン:あぁ。『ファイアエレメンタル』が『使い魔』として出てくる可能性が無きにしも非ずだな。そうなってくると判定ボーナス以外の追加効果も期待できる。


フィル:まぁ、使うにしろ売るにしろ、とりあえず持っていかないことには始まらない。重量あるみたいだし、ルーンちゃんに持っておいてもらえると助かるかな。


ルーン:わかったー。


GM:おけ。ドロップ品の処理は終わったな?それじゃ次のシーン行くぞ。


フィル:あ、待った。その前に回復を…


GM:と、フィルがポーションを取り出したところで…「貴様らッ!!」 怒りに打ち震えたような声が部屋中に響き渡る。


ワット:…………??


フィル:え、ちょっと待って…これもしや回復する暇も与えてくれないやつ?


GM:そだよ☆君たちにはこのまま次のイベントへと向かってもらうゾ!!


ワット:ちょっと待ってっ!?俺今HP7しかないんだけどっ!!?


GM:待たぬ。怒りに満ちた声は部屋の奥の通路からぐんぐんこちらに近づいて来て、そしてついに君たちの目の前に姿を現わす!!




それは獅子の身体に鷲の翼、(サソリ)の尾を併せ持つ老父面の化け物だった。


ーーーマンティコア


数々の初心者冒険者を地獄に送ったことで有名な、悪食で好戦的な魔獣である。




フィル&スイレン:マンティコアああああああッ!?


ワット:なんかヤバそうなの来たっ!?


フィル:ヤバイなんてもんじゃない。こいつたしか毒使うから残りHP7で戦ったら逃れようもなく1ターンで死ぬ!!


ワット:え゛っ!?


ルーン:毒かー。へー。(←平然と刀を抜く動作をする)


フィル:ルーンちゃん!?待った、一旦落ち着こう。ね?


ルーン:私はいつも落ち着いてるよ?ただあのおじさん顔(マンティコア)とお友達になりたいだけ!


フィル:それを待てと言っているんだッ!!


GM:では刀を引き抜いたルーンのことを見てマンティコアはこう反応する。「話を聞くつもりは無いらしいな…これだからナゲットの手の者はタチが悪い…」


スイレン:ナゲット?…あ、これ、私らをナゲット団と勘違いしてるパターンか!!


GM:「なぬ?お主らナゲットの手の者では無いと申すか?」


フィル:そうそう、誤解ですよマンティコアさん!


ルーン:そーだぞ!ナゲットは何も悪くない!!(悪いのはあくまでナゲット団だ!!)


フィル:ルーンちゃん、その言い方めっちゃ誤解を招くからやめてっ!!(必死)


GM:「やはり貴様らナゲットの手の者ではないかっ!微かに漂うこのナゲットの香りが何よりの証拠!!」


フィル:ほらもールーンちゃんどーしてくれんのぉー!!


ルーン:だってナゲットは悪くないもん。(←前回余ったナゲットを全部持ってる人)


GM:「もう良い…ナゲット共と話すことは何もないっ!!」と、早くも痺れを切らしたらしいマンティコアは床を殴って叩き割った!!


一同:えっ…?


GM:「さらばだ…光の届かぬ地下深くでゆっくり朽ち果てると良い……」……というわけで、君たち全員下に落ちます!


一同:はぁぁぁぁあああああっっ!!??(絶叫)


ワット:『勘違い』でそこまでやるかっ!?


スイレン:てかそもそもあのマンティコア、ナゲット団になんの恨みがあるんだよっ!?


フィル:あー、もーどーでもいーやー(←面倒くさくなった)…あのマンティコア絶対ぶっとばしてやる。絶対地上に戻ってやる……(天井に向けサムズアップしながら)I'll be back!!(一同大爆笑)


ルーン:私も絶対戻るぞ…マンティコア!上に戻ったら覚えとけよ!!……私は…お前と……………



………ぜってぇ友達になってやるからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああッッ!!!!!!!!!!!!!!



□■□



GM:…と、ここでいったん場面を切り替えようか。


ルーン:(ぜぇ、ぜぇ、、)


GM:君たちが奈落の底へ真っ逆さましてるころ、神殿ではテールが書類の整理をしているよ。


フィル:テールちゃん、見習い卒業して神官様になったのにまだそんな雑用を…


GM:いやまぁ、雑用てか自分が使った資料片付けにきただけなんだけど(笑)…で、本棚の高い所に本を戻そうとして、「あっ」と言って取り落としたりしている。


スイレン:さすがのドジっ子だな。


GM:それでその取り落とした本がこのへんの海域の地図帳でな?落とした拍子に偶然開いたページに、ちょうど今ルーンたちが行ってるハズ(・・)の遺跡周辺の地図が載っていたんだ。


ルーン:お、おう。


スイレン:なんと都合のいい地図帳だ。


GM:「あ、いけないいけない落としちゃった」と、本を拾い上げるテール。そして拾った本の開いてあったページを数秒見つめ……あることに気がついた。


一同:ん?


GM:テールは少々青ざめた顔でポツリと、独り言を漏らすよ。「あれ…私、もしかして……」





「……遺跡の場所………………間違えちゃった?」





ルーン:


フィル:


スイレン:


ワット:


GM:………………おい、何か言えよ。


フィル:(←頭を抱える)


スイレン:(←こめかみを押さえる)


ワット:(←眉間を押さえる)


ルーン:テールちゃん…(←悲しそうな顔をする)


GM:何か言えっつーのッ!!(笑)


フィル:(頭を抱えながら)…おかしいと思ったんや…入り口が砂浜で隠されてるような遺跡、テールちゃんが知ってるわけないもんな……


スイレン(こめかみを抑えながら)そもそもナゲット団がいなかった時点で引き返すべきだったんだ…


ワット:(眉間から手を離し)…でも、待てよ?じゃあ俺たちが今潜ってる遺跡は何?テールちゃんは遺跡の場所間違えたんでしょ?


ルーン:間違えたその先に別の遺跡があったってことじゃない?


ワット:そんな奇跡ある?


GM:(唐突に)フフン♪…きみたち、第2話のサブタイトルを覚えているかね?


フィル:サブタイ?


GM:今回予告の最後に言ったやつだよ。


スイレン:いや、なんで急にそんなことを……


GM:まぁいいから思い出してみなって。


ルーン:えーと?たしか第2話のサブタイは……………………!!(←気づいた)


GM:そう!この第2話のサブタイトルは…




第2話『ミラクル☆ミステイク』




GM:…なんということでしょう!!遺跡の場所を間違えたハズなのに、向かった先にはなんと別の遺跡があり、さらに間違えてそこに入ってしまっただなんて…まさに、『奇跡的な間違い(ミラクル☆ミステイク)


一同:やかましいわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?(GM大爆笑)


ルーン:くっだらないサブタイつけやがってこの野郎!お友達にしてやろうか!?


GM:いいですいいです遠慮します(笑)そんなわけで、間違えて入ってしまった遺跡の地下での大冒険を、引き続きお楽しみ下さい☆


ルーン:…このGM…あとでしばき倒してやる……


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