MIDDLEPHASE03 ダンジョンに灯を求めるのは間違ってるだろうか?
GM:さて、君たちはとうとう階段の下まで辿り着いたよん。
ルーン:思ったより何もなかったけど異様に長く感じたのは何故だろう。
GM:警戒のしすぎが原因だw…さて、階段の先にあった部屋だが…なんと明るい。
一同:お。
GM:というのも部屋の中央に祭壇…というか、聖火台のようなものがあってだな、そこに大火が灯ってるおかげでこの部屋だけ明るくなっているらしい。
フィル:なにそれめっちゃ怪しい(笑)…まぁでも明るいに越したことはないか。一応ランタンはつけたまま腰にぶら下げときますよ。
GM:了解。…さて、みなさんどうする?祭壇の他には部屋の奥に一本通路が伸びてるだけだよ。
一同:…………………
フィル:祭壇、怪しいなぁ〜
ワット:でも近づいたら絶対何かあるやつでしょこれ…
スイレン:因みに部屋の広さと祭壇までの距離は?
GM:部屋は奥行き30m、幅20m。PCたちは部屋の端にいて、そこから祭壇までは20mだね。
スイレン:20mか…ギリギリ私の《ウォータースピア》の射程内だな。
フィル:おいちょっと待て、火を撃つ気か?明かりが消えて困るのは私らの方やぞ?
スイレン:うーん…それもそうか。ワンチャンあの『火』がエネミーなんじゃないかと思ったんだけど…
GM:………………
ルーン:とすると、他にできることはなんだ?
フィル:(少し考え)…『隠密看破』の判定なんてどうだろう。隠れてる敵がもしいればこれで見つけられるハズ。
GM:(お)
ルーン:GM、どうだ?
GM:それなら難易度14の感知判定でどうぞ。
フィル:うわぁやっぱり何かいるーーっ!?しかもこれ、判定失敗したら奇襲されるやつやんけ!??
ルーン:(ダイスを振る)出目5、達成値8。
スイレン:(ダイスを振る)出目7。達成値12!
ワット:(ダイスを振る)…出目8。達成値13!1足りない!?
フィル:げっ、みんな失敗か…じゃあ私がここでクリティカルを!(ダイスを振る)…出目3。達成値7。すみませーーん!??
GM:(心底嬉しそうに)ハイ全員感知失敗デスねー♪ そんな皆さんに奇襲攻撃のプレゼント!対象はランダムで(ダイスを振る)…1、ルーン!!
ルーン:私か。
フィル:どんなのが出てくるんや…!?
GM:フフン…実はスイレンさん非常に惜しかった。
スイレン:え?
GM:トラップ『イリュージョン』解除!祭壇の火が形を変え、火炎を操る精霊の姿に変貌するぞ!!
フィル:げっ!?『ファイアエレメンタル』かよっ!?火を攻撃するのが正解だったか!??
GM:その通り!というわけで火属性の精霊エネミーである『ファイアエレメンタル』の奇襲攻撃だ!メジャーアクション《魔術攻撃:火》 命中判定(ダイスを振る)…クリティカル!!
一同:げぇっ!?
ルーン:奇襲攻撃で回避ダイス1個しかないので避けられないよ!
GM:ではダメージロール。えーとファイアエレメンタルの攻撃力は…4D+24っ!?
フィル:なんだその値!?お前アホやろ!?
GM:い、いや、コレはクリティカルのせいだ(笑)おりゃあっ(ダイスを振る)…出目6,3,3,2で達成値38点の火属性魔法ダメージ!!
フィル:《プロテクション》(ダイスを振る)11点軽減!!
ルーン:魔法防御は4点なので23点通って残りHP25点です!
GM:ファッ!?半分も削れてねーの!??この火力で!??(一同笑)
フィル:いや待て逆に考えろ。クリティカルとはいえあのルーンちゃんから一撃で半分も持って行ったんやで(一同爆笑)
GM:そ、そっかー。それだけで偉大っちゃ偉大なのかー。
ワット:やばいなー、敵の火力。
スイレン:だが今回、敵は火属性。私の《ウォータースピア》が効果抜群だぜー!!
フィル:それ。火属性の敵に対して水属性の攻撃は防御力を無視してダメージを算出することができる!
GM:それなんだよな〜問題は(笑)…それでは戦闘に入りましょう!
□■□
行動値
フィル…7
ルーン…7
スイレン…7
ファイアエレメンタル…7
ワット…4
GM:まずは行動値。ファイアエレメンタルは7だね。
スイレン:私は赤き斜陽の剣の効果で行動値に−1の修正が入ったので今回から行動値7点になりました。
GM:他は前回と変わらずだね。それではセットアッププロセス!何かやる人は!!
一同:ないでーす!
スイレン:私はあるけど…いいや、今回はMP温存で使わない!
GM:ファイアエレメンタルも特にないね。それではイニシアチブプロセス。まずは行動値7のPC陣営から!
フィル:まずはボクから!自分たちのエンゲージ全体に《マドリガーレ》をかけます!呪歌判定(ダイスを振る)…成功!以降全員のメジャーアクションの判定に+4点の補正が入るよ!
GM:強っ!?
ルーン:続いて私だ!ムーブとマイナーで全力移動!一気に16メートル駆け抜けて…終了!!
スイレン:そして私のターン!『グリモア』『赤き斜陽の剣』の効果で攻撃力が3点上がった《ウォータースピア》をくらいなさい!魔術判定3D+10(ダイスを振る)…あ、低い。16!
GM:全然低くねぇw(ダイスを振る)…こっちの回避は12で失敗!
スイレン:当たった!《マドリガーレ》が効いたな!
フィル:(ドヤァ)
スイレン:ダメージロールは2D+8(ダイスを振る)達成値15の水属性魔法ダメージ!そして【放心】を付与!
GM:こちらは火属性なので魔法防御を無視して全部入ります。…うん、でもまだまだ戦えそうだぞ。
スイレン:まぁ、一撃で倒せるとは思ってなかった。だから問題は次だ。
GM:というわけでこちらの行動!メジャーアクション《魔術攻撃:火》!対象はランダムで(ダイスを振る)…4!ワット!!
ワット:俺か!
GM:命中判定は【放心】で1D+10(ダイスを振る)…よし、最大値の6が出たので達成値16!
ワット:あ、それはちょっと厳しい(ダイスを振る)…出目8。達成値12。回避失敗!
GM:ダメージは2D+24(ダイスを振る)…達成値31点の火属性魔法ダメージ!
このダメージはフィルの《プロテクション》で8点軽減されるも、ワット自身の魔法防御力が2点しかなく、21点ものダメージを受けてしまった。
これに加え先ほどの『スパイクボード』のダメージも相まって…
ワット:残りHPは7点です!
フィル:キツっ!?
ルーン:相手も相当火力あるなぁ。
GM:うひひ。次はワットの行動だよん。
ワット:HPポーションで回復したいけど…まぁ、次のフィルの行動待ってもいいか。
フィル:そうだね。ポーションよりは《ヒール》の方が効率はいいはず!
ワット:じゃあこのまま攻撃しよう。ムーブアクションで新技を発動!この場所から移動するまでダメージ+3点!
GM:良いスキルに目をつけたなぁ…(笑)
ワット:そしてメジャーでレールガン発射!命中判定3D+11(ダイスを振る)…達成値23!!
一同:高っ!?
GM:命中化け物かっ!?(ダイスを振る)…無理無理回避なんてできるわけない!!
ワット:ダメージロールに《ピアシングストライク》も乗っけて5D+10でダメージロール!
スイレン:《チェックメイト》(ダイスを振る)…さらに3点追加!
ワット:(ダイスを振る)…おおっ!
一同:うおっ!??
ルーン:出目が6,6,6,6,3!?
ワット:合計40点の物理ダメージ!!!
一同:薙ぎ払えーーーーっ!!!!!(大爆笑)
GM:なんだそれふざけんなww高すぎるだろwwwwあ、いやでも『精霊』系の敵は物理防御力が高いからもしかしたらそんなに入らな……うぁー半分行ったぁ(一同爆笑)
フィル:物理防御力なんてウチのギルドには関係なかったんや(笑)
GM:こ、これにて1ラウンド目は終了です。続いて2ラウンド目!!セットアップは?
スイレン:何もしません!
GM:では次、PCたちの行動!!
ここでフィル、ルーン、スイレンの3連続行動が回ってきた。
フィルは傷を負ってるワットとルーン、どちらを回復させるか少し迷ったが、近くにいるワットなら自分が庇うことができるからとルーンに《ヒール》をかける。
これでルーンのHPが44点まで回復。
その後スイレンとルーンのアタッカー2人のうちどちらが攻撃するか話し合われた結果、攻撃力の高いルーンが先に行動し、もしも撃ち漏らした場合はスイレンが確実にとどめを刺すという方向性に決まった。
ルーン:というわけで私のターン!ムーブで接敵マイナーは《スマッシュ》メジャーアクション通常攻撃!
前ターンに引き続き《マドリガーレ》の影響を受けているこの攻撃は当然命中。
ルーンはこれに《スラッシュブロウ》を乗せ、ダメージを爆発的に上昇させる。
ルーン:ダメージロール…8D+16!!
一同:高っっか!!??
ワット:なかなか追いつかないな〜
フィル:いや、そもそもウォーリアに追随するような火力を持つシーフの方がおかしいから(笑)
ルーン:ダメージは…(ダイスを振る)……52点の物理っ!!
支援なしで50点の壁を超えたルーンの一撃は、当然ファイアエレメンタルの物理防御を軽々と両断し、残りのHPを削り落とした。
GM:こ、これにて戦闘終了です!この火力バカ共め!!
ルーン&ワット:いぇーい(ハイタッチ)
□■□
GM:というわけでドロップロールに入ろう。最高ダメージ賞ということでルーンちゃん、振ってくれ。
ルーン:はいほーい!『目利き』込みで3Dのドロップロール(ダイスを振る)…でかい!16!!
16…火精霊の結晶(200G)×2
GM:割といいもんドロップしたなー。
フィル:でも若干重いかな…
ルーン:私が持つよん。筋力的にまだ全然余裕あるし。
フィル:おぉ、じゃあお願いしようかな。
GM:あ、そうだ。ファイアエレメンタルのすぐ近くで戦ってたルーンちゃんはドロップ品と一緒にあるものを見つけるよ。
ルーン:?
GM:アイテム名は『燃える硝石』…暖かい結晶みたいなアイテムだね。重量1。
ルーン:……なにこれ?何に使うんだ??
フィル:このシナリオのキーアイテムかな?
スイレン:調べてみようか。私のスキル《アイデンティファイ》の効果で『アイテム鑑定』の判定が3Dで行える。
GM:え゛っ(←予想外)
スイレン:というわけで(ダイスを振る)…お、クリティカル!!
一同:おぉっ!!
GM:……………(←冷汗)
スイレン:GM。この『燃える硝石』…いったいなんなんだ?
GM:えー、あー、……まぁ、クリティカルなら仕方ないか。(←諦めた)…ではスイレンがちょうど『燃える硝石』の正体を突き止めたところでシーンを終了しようかな。
ルーン:もったいぶってないで早く教えろよ。
GM:ハイハイわかったよ(笑)…いいか、心して聞けよ。
本当はこんな序盤で明かすはずじゃなかった情報。
しかしスイレンは見破った。『燃える硝石』が持つ力の強大さを。
GM:この『燃える硝石』はただの石じゃない。300年もの昔に作られてから現在に至るまで、ずっと『ファイアエレメンタル』を宿してきた伝説のアイテム…
一同:……………………………
ならば私もGMとしてそれに答えるべきだろう。
20話続くキャンペーン。それに挑む彼女らの今後の冒険を左右する、この硝石の、本当の名は…!!
GM:《ファミリア》の『スキル珠』……それがこの『燃える硝石』の正体だ。