PREPLAY01 6時間56分14秒
…さて、2話目のシナリオを作るに当たって1番重要なことはいったい何だろう。
私は自分で書いた第1話のリプレイを読み返しつつ、そのことをじっくり考えていた。
1話目は、GMとしてPLたちを楽しませることができた自信はあった。
しかし自分自身はイマイチ納得のいかないようなシナリオだったようにも思う。
何故納得がいかなかったのだろう。
その答えは、クライマックスフェイズの戦闘シーンまで読み進めたところで判明した。
ルーン:57点物理ダメージ!!
フィル:《ヒール》…全快ですね。
ワット:レールガンで薙ぎ払います。
スイレン:【放心】を付与!!
そうだ、PCたちが強すぎたんだ(納得)
ではその強い強いPCたちに対抗するためにはどうしたらいいだろうか?
強いエネミーを出す?
それはもちろんなのだが、第1話では強いハズのオウガが1ラウンド目で消されるという大事故が起こった。エネミーだけでは油断ができない。
ダメージの大きなトラップを仕掛ける?
無しではないが、それではトラップ解除されてしまえば何もできずに終わってしまう。
それならば……
探知しきれないほど、たくさんトラップを仕掛ければ良いのではないだろうか。
これが、第2話を作るに当たって私が出した結論であった。
かくして、今回PCたちを恐怖のどん底に陥れる、恐怖のダンジョンが完成したのである。
….さて、読者の皆様にはここで1つ、ちょっとしたネタバレを披露しよう。もちろん、本編に絡むことではない。ダンジョンの難易度の目安としての話だ。
我々はいつもリプレイの収録のために録音機材を回しているのだが、例えば第1話の収録時間は4時間と少しくらいの長さであった。
本来なら、これくらいの長さの収録時間になるはずなのだ。
しかし、今回だけは違った。この第2話の収録が終わったとき、私はその録音時間を確認してギョっとした。
6時間56分14秒。
ほぼ7時間もセッションしていたことになる。
それほどまでにクリアに時間を要するダンジョンとは、いったいどんなものなのか。
読者の皆様にはそれを是非自分の目で確かめて頂きたい。
解いても解いても現れる、無数のトラップに立ち向かい続ける4人の姿を、是非目に焼き付けてほしい。
アリアンロッドRPG2E・リプレイ 友情は闘いの果てに咲くものですよね!
第2話『ミラクル☆ミステイク』
冒険の舞台が…キミを待つ!