MIDDLEPHASE01 大規模戦闘 帝国軍vsアンデッド軍団 前編
GM:さて、ここからはミドルフェイズに入っていくぞ。オープニングから一夜明け、ファットを出陣した帝国軍は、死人の沼地に辿り着いた。
ルーン:さーて、アンデッドはどのくらいいるかなー?
ワット:さんざん、死人の沼地には大量のアンデッドが〜って言ってたし、相当出てきそうだよな。
スイレン:まぁ、モブエネミー10グループぶんくらいいると思っておいた方がいいかもしれませんね。
GM:あぁ、アンデッドはざっと40000体ほどいるよ。
一同:多ッッ!!??
ワット:いや規格外すぎるだろ!!??40000てどういうことだよ!?1エンゲージに収まる数じゃないぞ!?
GM:まぁ落ち着け。たしかに敵は多いが、今回は味方も多い。総勢1万のヴァンスター帝国軍がいるのだからな。そしてこのアリアンロッド2Eというゲームでは、敵も味方も大軍という場合に戦闘を処理するルールが定義されている。
フィル:大規模戦闘ルールだ!!!
※説明しよう。大規模戦闘ルールとは、AR2Eアルディオンレボリューションガイド等で定義されている特殊な戦闘システムである。
大規模戦闘下では、戦団が保持する『戦力』というデータを元に、大勢の有利不利を判別することができ、PCたちはFS判定によってその大勢を動かすことができる。ただし、そのFS判定を成功させるためには、敵を攻撃して倒し、数を減らす必要がある。
要するに、敵の数を減らせば自軍が有利になるということを超シンプルに表したルールである。
ルーン:つまり、敵の数を減らしながらFS判定を進めればいいんだね?
GM:その通り。
ワット:(少し考え)…うーん、それだと敵が別々のエンゲージに散らばるとかなり面倒なことになりそうだな。
スイレン:あぁ、その点は問題ありません。大規模戦闘下においてはいつもの移動やエンゲージのルールが撤廃され、代わりに『突出』『フィールド』といったルールが適用されています。
ワット:というと?
GM:突出は、フィールド間の移動のことを指す言葉だ。移動力の概念はなく、宣言すれば隣接するフィールドに移動することができる。
スイレン:フィールドは巨大なエンゲージのことを指します。『敵本陣』『敵中衛』『前線』『味方中衛』『味方本陣』の5種類のフィールドがあり、PCやエネミーは自軍側の任意のフィールドに配置されます。基本的に、突出以外の方法でフィールドから出ることはできません。
ワット:あー、なるほど。つまり、エネミーは必ずその5種類のフィールドの中にいるから、それ以上バラけることはないってことか。
フィル:そういうこと。フィールドは1エンゲージと同じ扱いになるから、同フィールド内にいる敵は範囲攻撃とかで一気に殲滅しちゃえばいい。
ワット:なるほど。わかってきたぞ。これは俺の出番が多いやつだな?
スイレン:その通り。範囲攻撃、任せましたよ。ワットさん。
GM:あと、大規模戦闘の際は『戦場サポート』という、特殊ギルドサポートのようなものを使うことができる。今回は『進撃作戦』『戦意上昇』という2つのサポートを用意したから、有効活用してくれ。
フィル:『進撃作戦』は移動を行うスキルで移動の代わりに突出ができるようになるサポート。『戦意上昇』はセットアップで使用することでラウンド間味方全員が行うメジャーの判定に+1Dするサポートだね。どちらも強い。
GM:さて、説明はこの辺で切り上げて、そろそろ戦闘に入っていこう。(小声で)まぁ、一瞬で終わりそうなんだけどね?
ルーン:ん?GM、今何か言った?
GM:(ワットの方を見る)
ワット:…?
GM:いや、まぁいい。それでは戦闘を始めよう。