MIDDLEPHASE08 "蟲の御子"ソフィ
GM:さてさて、次のシーンに入っていくぞ。君たちはソフィに連れられて森の奥へと進んでいく。しばらく歩くと、霧の森にしては珍しく陽光が差し込む、明るい空間に出た。そこにジャニアリーもいるね。
フィル:ジャニアリーさん!
GM:「遅かったのぅ。一体どこに寄り道をしておったのじゃ?」
スイレン:寄り道はしていないですし、道に迷ったりもしていません。あなたが早すぎるんですよ。
GM:「なるほど、妾の方が早すぎたのか。これは悪いことをした」
ルーン:いやまぁ、蜘蛛さんたちとお友達になれたし、楽しかったから別にいいんだけどね。
ワット:…さて、ジャニアリーさんとも合流できたし、そろそろ今回のシナリオの本題に入っていくか。
スイレン:本題?
ルーン&フィル:なんだっけ??
ワット:お前らーーーー!!!!(一同爆笑)
GM:(まぁ、そんなことだろうとは思ってた)……今回はソフィさんに"蟲の御子"が持つ能力である『魂繋ぎ』を使ってナゲット団の基地を探してほしいと頼みに来たんだよ。あと、可能ならソフィをヴァンスター城へ連れてこいとも。
スイレン:あぁ、そうでした。思い出した。ダンジョン攻略で頭がいっぱいになっていて忘れてましたよ。
ワット:まぁ、油断できるような状況でもないし、無理もないが。
フィル:ちなみにソフィさんて、たしかGMがTwitterでフォロワーさんからどんな設定にするか募集かけた人だよね?どんな設定になったんだっけ?
GM:①腐女子 ②脳筋 ③レータスの元カノ ④重くて巨大な本を持っている
ワット:ロクなのがねぇ。
ルーン:とくに③ 何があったし。
GM:①の設定的にソフィさん腐女子らしいからね。レータスにとって自分よりもふさわしいと思える相手を見つけてしまったんじゃないかな。
ルーン:(察したように)…べーくんか!(一同大爆笑)
スイレン:あの2人デキてたんですか!?
フィル:まじかーーーーー!!!
GM:まぁ、ソフィさんの思い込みか単なる妄想だろ。たぶん。
ワット:たぶんなのか…
ルーン:というか、仮に妄想だったとして、レータスさん可哀想すぎるな。
ワット:たしかに。付き合ってた人の脳内で勝手に別の人間とカップリングされていたわけだしな。
GM:ついでに、BLTの中だと一番登場回数が少ない点でもかなり可哀想だよなぁ(一同爆笑)
フィル:レータスさん、いつもスルーしててごめーーん!!
スイレン:ベークンさんのお店とトマトナちゃんのお店で大抵のものは揃うとか言ってすみませーーん!!
ルーン:今度何か売りに行くからーーーー!!
GM:いや、そこは何か買ってやれよ(一同笑)
スイレン:コホン。雑談はこれくらいにして、そろそろ話を進めましょうか。
フィル:そうだった。ソフィさんにナゲット団の基地を探すように頼むんだった。
スイレン:というわけで、ストレートに聞いちゃいましょう。ソフィさん、実はあなたにお願いしたいことがあるのですが、お話を聞いていただけますでしょうか?
GM:「あらぁ?なにかしら?」ソフィは切り株に腰掛け、蜘蛛脚でティーカップを持ってお茶を飲みながら巨大な本を読んでいたが、スイレンに声をかけられると顔をあげた。
スイレン:実は我々は今、ある組織を追っておりまして、その組織の基地を探し出すためにソフィさんの御子としての能力をお借りしたいのです。
GM:「いいわよ」
一同:いいの!!?
フィル:てか即答!?まだ何も具体的なこと言ってないのに!!
スイレン:ちなみに、この森から移動して他の御子と一緒にヴァンスター帝国のお城で生活していただけるとありがたいかなぁ…なんて……
GM「あら、他の御子ちゃんたちと生活させてくれるの? 嬉しいわ。他の御子と会うなんて200年ぶりくらいだもの」
一同:あっさりOK!?
スイレン:なんだこの人…! 交渉のし甲斐がない(わなわな)
GM:ソフィはウキウキ顔で「ちょうど神殿の人たちに監視されている生活に飽きてきたところなのよねぇ」なんて言っている。かなり軽い気持ちでヴァンスター行きを承諾したらしい。
ルーン:まぁ、ヴァンスターに行ったらお城から出られない生活が待ってるんだけどね。
ワット:そんなことは微塵も考えていないんじゃないか? けっこう能天気そうだし。
GM:「それに、ここにある本も全部読み切っちゃったし、新しいものに出会えるならそれも素敵よねぇ」と、重くて巨大な本の表紙を撫でる(蜘蛛脚で)
スイレン:……ちなみにその重そうな本、かなりのページ数があるとお見受けしますが、一体何が書かれているのですか…?
GM:「BL漫画よ」
一同:重くて巨大な『薄い本』かよっっ!!!!!!(総ツッコミ)
ワット:なんて奴だ。予想の斜め上すぎた…
フィル:てか漫画て…この世界にあるのか……
GM:本の中身をチラ見すると、背景に花びら舞い踊る大コマの中でハイライトいっぱいのキラキラ目で描かれたレータスとベークンが互いに見つめ合いながr…
一同:待て待て待て待て待て待て待て待て待て(大爆笑)
ワット:ダメ!これ以上は触れてはいけない!!
ルーン:(純粋無垢な声で)スイレンさん、あれなーにー?
スイレン:…ルーンちゃん、この世には知らなくてもいいこともあるんですよ。(一同爆笑)
フィル:設定の①腐女子③レータスの元カノ④重くて巨大な本を組み合わせるとこんな感じになるのか… ここに②脳筋が加わったら大変なことになるんだろうな…
GM:②脳筋だけは特定状況下のみでって感じかな。常に脳筋思考だとルーンとキャラ被りする恐れがあるので。
ルーン:私別にそんな脳筋じゃないよ!(ぷんすか)
ワット:(←えっ…? って顔をする)
GM:いかん、無駄話が過ぎた。話を戻そう。とにかく、ソフィにはヴァンスター城に来ていただけるということで交渉成立したし、あとは無事にソフィを連れて帰ることができれば今回のミッションは成功という状態だ。
フィル:そうか。ここから無事に帰らないといけないんだ……って、いや、今ここにはジャニアリーさんがいるじゃん。ジャニアリーさんは確か帰りの転送石を持ってたよね?
GM:「あるぞ。これのことであろう?」懐から転送石を取り出すジャニアリー。
スイレン:よし。面倒なことになる前に、早くその転送石で城に帰りましょう。そうしましょう。
GM:「ふむ、そうじゃのう。ここに長居しているといつディアスロンドの輩に発見されるともわからん。早く帰った方が良さそうじゃ」
フィル:そうそう。
GM:「ではソフィ殿、城へ参ろうか」と、ジャニアリーが声をかける。それに対しソフィが「えぇ、いつでもOKよ」と返したその瞬間!
フィル&スイレン:(←まぁ、そりゃ何かイベント起こるよねー と、諦めた顔)
GM「ピギィィィィィィィィィイイイ!!!!!」甲高い悲鳴をあげながら、この場所を守っていたはずのミストスパイダーキングが吹き飛んできた。
ルーン:大蜘蛛さんどうしたの!?
GM:大蜘蛛は意識を失っており、返事はない。「誰じゃ?」ジャニアリーが魔導剣を装備しながら、大蜘蛛が飛んできた方向を睨む。するとそちらの方から、複数人の声が聞こえてくる。
ワット:ディアスロンドか…!
GM:いや、違う。
ワット:へ? 違うの?
ルーン:じゃあ誰?
GM:「なーーーーっはっはっはっはーーーーーい!!」
一同:お前らかよっっっ!!!!!
GM:「『お前らかよっっっ!!!!!』と言われたら…」「答えてあげたいところだg(以下略)」…と、大蜘蛛が飛んできた方から姿を表したのはお馴染みのナゲットトリオ(バーベキュー、マスタード、ケチャップ)と宙に浮遊する黒猫、そして白い毛に覆われたゴリラのような謎の魔族だ。
フィル:うわっ、けっこう大所帯だ…。
ルーン:バーベキューたち、大蜘蛛さんをぶっ飛ばせるほど強かったっけ?って思ってたら、そんな魔族を連れてたんだね。
スイレン:しかも猫が居ますよ…。いままで実力を隠していたのに…。
GM:その猫が君たちに話しかけてくる。「君たちが暴れてくれたおかげで神殿の監視網が麻痺していてね、簡単に侵入することができたよ。礼を言おう」
フィル:うるせー!お前らに礼を言われる筋合いはねーー!!
ワット:そうだ!さっさと帰れ!!
GM:「悪いがそういうわけにもいかない。そちらの"蟲の御子"から手を引いてくれるのであれば、話は別だがね」
スイレン:…いいんですか?このままでは戦闘になりますよ。我々の強さは既に知っているでしょう?その上こちらには帝国屈指のエージェント、ジャニアリーさんも付いているのです。引いたほうが身のためだと、忠告しておきますが…?
GM:それにはマスタードとバーベキューが答える。「へっ!それはこっちの台詞だぜ、魔術師の姉ちゃん!」「そう!なにせ今日の私達には猫様と、さらにはこの方まで付いているのだから!」
フィル:この方って、その白ゴリラみたいな魔族はいったい何なんだ?
GM:「白ゴリラとは不敬極まりない!」「何を隠そうこの方こそが、竜族をも投げ飛ばす怪力を誇る無敵の戦士、ナゲット団幹部"赫醒者"チリ様なのだから!!」
ルーン:ゴリラ幹部なのかよっ!!!(一同爆笑)
GM:「ゴ、ゴリラ呼ばわりするなっ!」「そうよ!失礼ね!!」「そーでガンス!!」
ルーン:うるさーい!!GMがゴリラって描写したんだからゴリラ呼びするしかないだろーーー!!!
GM:たしかに(←おい) …まぁ、言っちまったもんは仕方ない。ともかく話を進めよう。猫が「やれやれ。戦闘は避けられないか…」と言った後「…やれ、チリ。立ちふさがる者全てを蹴散らし、"蟲の御子"を捕獲しろ」と命じる。するとチリは「ウンガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアア」と雄叫びを上げながら、その身に邪悪なオーラを纏う。それを見たジャニアリーは「なんという面妖な力じゃ…」と一歩後ずさる。
フィル:げ、そんな強いのか?
GM:しかしそれを見たソフィは逆に「イイじゃない!そうこなくっちゃ♡ 私も久しぶりに暴れるわよ~!!」とノリノリな様子で、準備運動と言わんばかりに重くて巨大な本を振り回し始める。
ワット:ここで②脳筋かよっ!!!
ルーン:しかも武器本なのか!!!
スイレン:ソフィさん、あなた御子さんでしょう?『天罰』で一網打尽にできたりしないんですか!?
GM:「そんなホイホイ撃てるものじゃないわよ」
スイレン:そりゃそうですよねぇ…
フィル:諦めよう。スイレンさん。
GM:あぁ、戦う気満々のソフィを見て、ジャニアリーも戦わずにこの場を乗り切る道を諦めたようだ。「聞け、取り戻し隊。あの面妖な魔族は妾とソフィ殿で足止めしよう。その間、お主らは残りの奴らを倒すのじゃ。良いな?」
フィル:あぁ、強そうなゴリラを受け持ってくれるのはありがたい。猫が未知数だけど、他のはまだ相手できそうだ。
スイレン:そうですね。その作戦ならなんとか戦い切れるでしょう。
GM:OK、話は纏まったな。それじゃあ、クライマックス戦闘、スタートだ。