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MIDDLEPHASE01 想定の遥か外からの奇襲

GM:さて、ここからはミドルフェイズだ。君たち4人とジャニアリーは転送石で蟲の御子がいるという霧の森の付近まで転移してきたよ。


ルーン:移動早っ


フィル:転移させてもらてるのはありがたいな。


ワット:少しだけ森に近づいて、ディアスロンドの兵士がいないか調べてみようか。


GM:すると…そうだな。近くに20人ほどの兵士が見えるだろう。離れたところにはもっとたくさんの兵士が見える。


フィル:離れたところって、具体的にはどのくらい?


GM:1ラウンドあれば近くまで駆けつけられるくらいだね。


スイレン:あー、今、見つかって戦闘になったら1ラウンド後に敵に増援が駆けつけるって暗に言われた気がします。


ワット:面倒だな。


GM:…まぁ、そんなところだ。しかし、兵士たちの様子を見たジャニアリーは「ふむ。思いの外警備は手薄じゃのう」などとぬかしている。


スイレン:いや、そりゃあ帝国の諜報部員にとってはこのくらいならザル警備に等しいのでしょうが…


GM:(全く話を聞いていない様子で)「では、妾は先に森へ入っておる。主らも早う付いて来るのじゃぞ」言うとジャニアリーは音も立てず、そよ風のように素早く自然な動きで森へと入っていった。もちろん兵士たちはさっぱり気づいていない。


一同:おいーーーーーっ!!!


フィル:お、置いてかれたんだが!?


スイレン:いや、むしろ「多人数で移動して兵士たちに見つかったら厄介だから」と切り捨てられた可能性すらありますよ。


ルーン:なんてこった


GM:そんなわけでこの場には君たち4人だけが取り残されました。このまま神殿兵士に気づかれないように森の中へ侵入するには、全員が難易度14の感知判定に成功する必要があるよ。


スイレン:難易度14…よかった。《プロモーション》+《マドリガーレ》を使えば突破できない難易度ではないですよ。


フィル:そうだね。兵士さんたちに気づかれないように少し離れた場所で歌って支援を入れてから、慎重に判定に臨もう。


ワット:待った。それ、タイムロスじゃない?ジャニアリーさん行っちゃったんだし、離れたところで支援入れるなんて面倒なことしてないで、急いで森に入った方がいい。


スイレン:いやでもワットくん。あなたや私はともかく、フィルくんやルーンちゃんは【感知】が低いので、支援なしだと難易度14はかなり厳しいんですよ。


ルーン&フィル:そうそう。


ワット:いや、思ったんだけどさ。1ラウンド後に増えるとはいえ、今近くにいる兵士は20人だけでしょ?で、その20人は現状俺らに気づいてないんだよね?…これ、奇襲した方が早くない?(一同爆笑)


GM:え、えええええええええええっ!?


ルーン:(爆笑しながら)なるほど!たしかに!!


スイレン:そーの発想はなかったなぁー


フィル:20人でしょ?ルーンちゃんが範囲攻撃使えないけど、スイレンさんもワットさんも最近火力が上がってるから倒しきれないことはないはず!


ワット:よし、そうと決まれば……


GM:ま、待て待て。奇襲するにしてもせめて兵士と感知判定対決くらいは…


ワット:マイナーで《パワーブレイク》


GM:話を聞けよっ!!!(一同爆笑)


フィル:ワットさん。落ち着こう。


ワット:はい、すみません。


GM:ったく。じゃあ、行動値が1番高いワットくんと騎士20人で判定対決だ。騎士は10人で1つのデータを共有しているため、合計で2回判定を行うぞ。どちらか片方でもワットくんに勝てば奇襲は失敗だ。


ワット:了解。では感知判定2D+7…


スイレン:《ブリッツセンス》


ワット:3D+7で判定だ(一同爆笑)(ダイスを振る)…クリティカル(一同大爆笑)


GM:えぇー。え、えー。(←感知判定2D+4)


ルーン:ほらGM。早く振れよ。


GM:なんでこんなところでクリティカルするんだよ!(ダイスを振る)….無理。騎士は奇襲に気づかない!


ワット:OK。では改めてマイナーで《パワーブレイク》メジャーで《ワイドアタック》…命中判定3D+8(ダイスを振る)…達成値20!


GM:奇襲ペナルティで回避が1D+4になっているのでどうあがいても回避できない。命中だ。


ワット:ダメージロール直前に《ピアシングストライク》を使用。


スイレン:《チェックメイト》使用。(ダイスを振る)…18点ダメージ増加。


ワット:5D+36(ダイスを振る)…53点、物理ダメージ+【スリップ】を付与!


GM:………………………えー。




この時GMは困惑していた。何せ騎士のHPは65、物理防御力は20しかない。つまり、今の一撃で一気に半分削られてしまったのだ。

そして、これはあくまで奇襲攻撃。まだ戦闘は始まってすらいなかった。




GM:「て、敵襲ーーーーっ!」撃たれた兵士たちが救援を呼ぶ。まだ戦えるものは武器を取り君たちの元に向かおうとするが…


ルーン:【スリップ】入っちゃったね。動けないね。


GM:…………はい。


フィル:さて、それじゃあ1ラウンド目に入ろうか。行動値最速は誰だっけ?


ワット:俺だ。


GM:…………………


スイレン:あ、フィルくん。行動値を上げる《カプリチオ》を下さい。私が騎士さんより先に行動して確実にとどめを刺します。


GM:…………………………




こうして、騎士たちは何も手が出せぬまま、ワットとスイレンの2連続範囲攻撃によって、1ラウンドかからずに突破された。




ルーン:私が手を下すまでもなかったね。


フィル:ウチのメイン火力が行動する前に倒れるとか…思ったより雑魚だったな。ディアスロンドの騎士。


GM:うるせぇっ!シーン終了じゃ!!さっさとドロップ品だけ振って次のシーン行くぞこのやろう!!


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