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OPENINGPHASE03 エレキとボルト

2018/10/31 誤字訂正

GM:さて。(←ワットの方を見る)


ワット:(←サッと目をそらす)


GM:目をそらすなよ!?(一同爆笑) エレキさんと話しとかないと今後色々面倒になるだろうが!!


ワット:いや、それは理解しているんだが…(笑)


フィル:ワットさん。あきらめよう。


ワット:……………はい(笑)


GM:ちゃっちゃと始めちゃうぞ~。スイレンがなにやら忙しそうにしているある日、ヴェノン(※ワットの古い知り合い。7話オープニングにちょっとだけ登場した)がワットのことを呼びに来た。「ボルト、親父さんがお前のこと呼んでるぞ」


スイレン:あぁいそがしいいそがしい。これではワットくんとエレキさんが会っていても気づけないですよ(笑)


ワット:う、思ったよりストレートに呼びに来たな…。いや、一応行くけど…


GM:「ボルト、お前こっちに戻ってきてからまだ1回も親父さんに会ってないんだってな? 喧嘩中とはいえ久々に戻ってきたんだ。顔くらいは見せてやれよ」


ワット:………………はい。(←観念した)


ルーン:すこぶる嫌そうだな。


フィル:まぁ気持ちはわかるけどねー。


GM:というわけで場所は変わって錬金研究所会議室。エレキとボルト、親子水入らずでの会話シーンだ。


ワット:待った。二人きりで話すの!?ヴェノンさんは?


GM:当然だろう。こういうのは二人で話さないと意味がない。ヴェノンは気を利かせてさっさと自分の持ち場に戻っていったし、普段いる見張りの兵士さんも今はエレキの指示で退室してるよ。


ワット:なんてこった…


GM:さて、机を挟んで対面には5年ぶりに見る父親がおり、すっごい怖い顔で君のことを睨んでいる。


ワット:ますます話しづらいよ!?(一同爆笑)


ルーン:ワットさんがんばれー(笑)


GM:しばらく沈黙が続いた後、エレキの方から口を開く。「…バーパス殿やヴェノンから色々と話を聞いてな。…どうやら"ワット"という人とお前が同一人物らしいことがわかった」


ワット:(うつむいてエレキと目を合わせずに)………はい。事実でございます。


スイレン:………なんか、警察の取り調べみたいですね。


GM:「スイレンさんから聞いたぞ。彼女はボルト、お前を『実家の敵』として恨んでいた。しかし、"ワット"という人物のことは心から信頼しているようであった」


ワット:…はい。存じております。


GM:(目つきを鋭くして)「……騙しているのか?スイレンさんのことを」


ワット:(ばっと顔を上げて)それは違う!!


一同:本当に取り調べみたいじゃねーか!!!(爆笑)


GM:茶々を入れるな。真剣なシーンだぞ。


フィル:それにしてはツッコミ所が多いわ!!




…気を取り直して。




GM:…エレキはようやく顔を上げた君の目をじっと見る。


ワット:今度は目を逸らさないぞ。


GM:………………………………………………………


ワット:…………………………………………………


GM:「………ふぅ」 エレキがここでため息を吐いた。「どうやら嘘はないようだな。…まあ、お前が人を騙せるほど賢くないのは知っているつもりだ。何か事情があったのだろう」


ワット:!…信じてくれるのか?


GM:「…というか、レールガン担いで一人で街を出ていったガキが商社ひとつをハメられるほど頭がいいわけがない」(一同爆笑)


ルーン:た、たしかに…!


ワット:確信に至るポイントがそこかよ!? いや、事実だけど!!!


GM:「とにかく、お前が嘘をついていないことはこの目で確かめた。となると、ことの真相を知らねばならん。聞かせてみろ。水霊の憩いでなにがあったのか。お前が知っていることの全てをな」


ワット:あぁ、なるほど。錬金術師団が"黄香子イエロー"の指示で水霊の憩いから逃げたことを親父に話して納得してもらえれば、たしかに城で暮らしている間に水霊の憩い関連の話でごたごたが起きることはないな。…なんか、キャンペーンが進むたびにこうやって先延ばしにしている気がするけど。


GM:仕方ないだろ。どうにかしないとギルド解散案件になるけど、どうにかするにはまだ時期が早いんだから。


スイレン:(時期、早いのか…)


ワット:まぁ、シナリオを円滑に進めるために、ここは流れに従って全部親父に話します。


GM:OK。「なるほど。つまりスイレンさんの言う『錬金術師の裏切り』とは全て"黄香子イエロー"…つまりナゲット団が裏で手を引いていたために起きたことだというのだな」


ワット:そのとおりにございます。


GM:「よくわかった。水霊の憩いの現状がな」…だが、その言葉とは裏腹にエレキは苦い顔をした。「…しかし、ボルト。お前は…その真実を未だにスイレンさんに話していないのだろう?」


ワット:それは………はい。


GM:「そうなるとお前は永遠にスイレンさんにとって『裏切り者』のままだ。…いや、事実、水霊の憩いから逃げているのだからある意味本物の『裏切り者』ではあるのかもな」


スイレン:…………


GM:「スイレンさんは、お前が関わったこの事件をきっかけに、水霊の憩いの経営が悪化したと嘆いていた。立場上話せないのはわかるが、そんな方に対していつまでも真実を隠しておくわけにもいかないだろう」


ワット:…わかってる。その時が来たらちゃんと話すよ。


GM:「…そう言えるのなら大丈夫だろう。部外者である私が口出ししすぎるのも良くないしな。お前ももう大人だ。自分が関わった問題は自分たちで解決しなさい。私からは今後一切、お前とスイレンさんの関係に付いて口出ししないこととする。ヴェノンにも、うっかりお前を本名で呼ばないように注意しておこう」


ワット:…すまん。ありがとう。


フィル:おー、親子問題解決だね。


ルーン:6話でエレキさんが初登場した時点ではどうなるかと思ったけどね。


ワット:ふぅー。なんか、どっと疲れた。エンディングフェイズが終わったような気分(笑)


GM:待て待て。まだオープニングフェイズだぞ(笑) それではこのシーンを終了して、次のシーンへ進むぞ。


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