OPENINGPHASE01 あれから1ヶ月
2018/10/29 誤字訂正
GM:というわけで本編に入っていきたいのだがその前に、今回のシナリオを作るに当たって、事前にPLを交えて今後取り戻し隊がどんな活動をしていくか話し合ったので、それを読者に伝える意味も込めてここでおさらいするよ。
一同:はーい!
GM:まず、取り戻し隊はテールちゃんとリネルちゃん(=御子)(=ルーンちゃんの友達)を守るためにヴァンスター城で暮らすこととなった。何故住み込みなのかというと、ノーチルやバーパスがディアモンの穴を埋めるために、24時間御子の近くで生活して、もしもの時には彼女らを守ることを君たちに依頼したからだ。よって君たちにはギルド専用の執務室的な部屋と、フィル、スイレン、ワット用の個室も用意されている。ルーンに関してはテール、リネルと一緒に故ディアモンの部屋で生活することになっているよ。
フィル:リネルちゃんのストレスがマッハ…
ワット:テールちゃんが同室ならなんとかなると信じてる。
GM:ちなみにノーチルとトリコも城で暮らすことになった。ノーチルは神殿から逃げた立場上表に出ることはできないが、バーパスの右腕的なポジションで裏で仕事をこなしているね。トリコに関しては城の地下(取り戻し隊とゼダン様が初めて会った場所)で『業の石』を使ってまた何やら新しいモノを作ろうとしているようだ。
ルーン:最近夜に寝ていると地下から爆発音が…
ワット:あのおっさん何やってんだ…
スイレン:というか『業の石』…持ってきちゃったんですね。いや、神殿から持ち出すのは当然としても、帝国に持ってこないで、海に捨てるとか、どこか人の寄り付かないところで封印しちゃったほうが良い気もしましたが。
GM:いちおう『業の石』もトリコにとっては守るべき対象だからね。誰かに拾われる可能性を考えると捨てることはできないし、封印するにしてもノーチルもトリコもその手のことには精通していない(というか、できたら既にやっている)ので、取りうる手段の中では「持ってくる」が一番まともな答えだったみたいだ。まぁ、石の管理は今もトリコが担当していて、ゼダンに取られたりとかはしてないみたいだから、今のところは大きな問題は起こらなそうかな。
フィル:なにそれこわい。絶対今後問題になるやつだ…
ルーン:あと、テールちゃんについてだね。
GM:そうだ、忘れるところだった。7話ではノーチルに催眠魔法をかけられ、何も知らないまま寝ている間に城に運ばれたテールちゃんだが、起きてから状況を説明すると、すべての事情を飲み込んでくれたよ。
スイレン:強いなぁ。急に「君はこれから先城の外に出ずに生活することになる」なんて言われたら私発狂する自身ありますよ。
GM:いや、君たちが一緒に城で暮らしてくれるおかげで、ファットを離れることになってもテールちゃんのメンタルにかかる負荷はかなり少ない。
ルーン:自分が『動物の王の御子』かもしれないってことに関しては?
GM:それに関してはどうやら元から知っていたらしく、改めて説明されても驚いたような様子はなかった。…もしかすると『動物の王の御子』という存在の重要性を最初から理解していたから、城で守られながら暮らすことを呑んでくれたのかもしれない。
フィル:元から知っていた…か。『リル』から説明されていたのかな。
GM:ただ、何の説明もないままに自分を眠らせて勝手に城に連れてきた父親のことは許せないらしく、ここ1ヶ月の間、ほとんど口を聞いていない。
一同:ノーチルさーーーーーん!!!!(絶叫)
フィル:あの人はどうしてこんな娘さんに嫌われるようなことばっかり…!
ワット:せめて、せめて説明くらいしておけば!!
GM:と、まぁ、君たちの現状の生活はこんな感じだね。
スイレン:一応質問なのですが、テールちゃんがお城で暮らす上で困っていることとかはないでしょうか?リネルちゃんとの仲とか。
GM:んー、とくに問題になっているようなことはないかな。テールとリネルの仲は良好だし、女子3人の部屋はむしろ常に笑顔が絶えないくらいなんじゃないかな。
ルーン:ノーチルさんが近づいた時以外はね。(一同爆笑)
GM:(笑いながら)…それじゃあ、取り戻し隊の現状を説明したところで、今度こそ本編に入っていこう。